魔法世界の妖憑き

魔法世界の妖憑き

魔法を持たぬ少女に宿ったのは、妖の呪いだった――


明けぬ夜の街、ノーチェス。そこで暮らす少女、モニカ・エストレイラは、魔力を一切持たずに生まれた。

笑われ、蔑まれ、それでも憧れた。
いつか、誰かと肩を並べて魔法を学びたいと。だが、そんなささやかな夢すら、世界は拒絶した。

ある夜、願いが込められた流星が、彼女に救いではなく、呪いを落とす。

宿主を喰らい、力と引き換えに魂を蝕む妖狐。その存在に取り憑かれたモニカは、自らの命を代償にある力を手に入れる。

呪いが指し示すのは奇跡か、希望か。それとも――

抗うことすら赦されなかった少女が、呪いと奇跡を武器に、運命に立ち向かう。

これは、世界に拒絶された者たちの再生の物語。







新着レビュー

レビューはまだありません。

ぜひ投稿してみようっ!

おすすめ作品を読み込み中です…



目次

第一章『星の奇跡編』
第二章『焔と恩讐編』
断章『つめあわせ』
第三章『全知の物語編』
第四章 『心と体、繋ぐもの』 ―前編―
第四章『心と体、繋ぐもの』―後編―
断章『つめあわせ2』