ピュア
思うままに生きていける――あのとき私は、心からそう信じていた
〈誰にも甘えなければ、自由に生きられる〉という独自の哲学をもって奔放に生きる高校生の深澄。そんな彼女にとって、幼馴染の夏芽は理想的な存在だった。
明るく素直で人を疑うことを知らない夏芽。世界を愛し、世界に愛された夏芽。その“不自然な幼さ”に終止符を打ちたいと願い、行動していく中で、深澄は純粋さという概念の歪つな本質に触れていくことになる。
©有希穂
新着レビュー
純粋と自由の狭間で揺れる心
『ピュア』は、誰もが抱える“甘え”と“自由”の狭間を、繊細な心理描写で揺さぶる作品です。まず、幼い頃の記憶と対峙するシーンの情感が胸に残ります。次に、主人公の哲学が自然に語られ、読者自身の価値観を問い直させます。最後に、淡く流れる日常の描写が余韻を深め、共感を呼びます。高校生活に揺れる自立心に悩む方に特におすすめです。文章のリズムが心地よく、ページをめくるたびに新たな発見があり、読後の余韻が長く続く点も魅力です。ぜひ手に取ってみてください。
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