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零話 ようこそ日本に。私の国に。

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 MMOアクションRPG『ダイノソーハンター』の世界で密かに注目されている特S級女性ハンター'Jill Fairytale'の正体は、日本の女子高生だった。  運転手付きの送迎で地方都市の名門女子高に通う本物のお嬢様。容姿端麗で学業の成績も良く、同級生や後輩からも崇拝される、まさにマンガのキャラクター設定のようなその美少女が、夜毎ゲーム世界にログインし、屈強な猛者たちとチームを組んで最強レベルの恐竜を狩っていることは、家族も含め誰も知らない。  二月末、少女のDiscordアカウントに1通のDMが届いた。  差出人はbaron_gray。昨年末からJillが組んでいるチームのリーダーだ。少女はあの日以来、彼のことを秘かに、おじさま、と呼んでいる。  下校に合わせて用意された迎えの車の腰まで埋まってしまう後部座席で、少女はそのメッセージを開いた。受信時刻は十五時三十分。おじさまのところは朝六時半のはず。 「また徹夜でお仕事してたのかな。それとも何か新しいゲーム?」  黒髪を揺らした少女はふくみ笑いしながら、Dear my sweetheart, Jill~からはじまる本文に目を走らせる。  忘れることのできないNew Year Night以降、チームのメンバー、CAPから四通、chemyケミーからは六通、そしておじさまからは二通のメッセージが届いていた。今ハマってるゲームやスポーツ、なんてことのない近況報告、そんな気軽で邪魔にならない距離感のものばかり。押し付けがましかったりがっついたりなどしない。みんな素敵な大人の人たち。恋愛に価値を感じない少女のパーソナルエリアにはこんなコミュニケーションがマッチしている。校門で、少女をひと目見ようと待伏せするような他校の男子たちとはぜんぜん違う。  だから今回もそんな気楽な内容だと思っていた。だが、読み進むうちに少女の蒼い瞳が大きく見開かれ、頬が紅潮してきた。その変貌は、ルームミラーで見咎めた運転手に気遣いの言葉を掛けさせるほど。 「大丈夫。なんでもないです」  そう応え、運転手が車の操作に意識を戻したのをルームミラーで確認してから、少女は再びスマートフォンの画面に視線を戻した。  落ち着かなきゃ。深呼吸深呼吸。 ************  やあJill、随分と待たせてしまったけれど、ようやく準備が整ったよ。3月の終盤に僕ら(chemy、CAP、それに僕、のフルメンバー)は揃ってJillの国に行くことができるんだ。Highschool girlのJillのSpring breakに合わせて。  そこでなんだが、JillにもTokyoまで出て来てもらいたい。僕らが揃ってJillの街まで迎えに行ったら、きっと大騒ぎになってしまうだろう。それにあの続きを愉しむのには、きみの地元では都合が悪かろうし。  もちろんJillにだって準備が必要だろうから、出来る限りのサポートはさせてもらう。と言っても僕のできるサポートなんてお金だけだけどね(笑)  そこできみの名義で、Yenに換金できる仮想通貨口座をひとつ開設して欲しい。口座番号を教えてくれたら、すぐに兵站準備金を送金する。一週間毎日着がえる外出着、水着、下着、ナイトウェア、パーティドレス、ドレスに合わせるコートや靴・バッグ、きみの街からTokyoまでのチャーター車、and more. もしも武器や防具やポーションが必要ならその一式も。その程度が用意できるくらいのささやかな額だけど。  連絡を待ってるよ。 ─ your baron gray ************  少女は家に着くなり、母親への挨拶もおざなりに自室に駆け込み、同じ文面を三回繰り返し読んだ。まさか本当に来てくれるとは。それも三人一緒に。嬉しい。嬉し過ぎる。人生十七年間生きてきたけど、これほどまでに春を待ち遠しく思ったことは無い。少女は溢れる嬉しさを隠しきれなかった。  三月終盤の晴れた日の昼前どき、羽田空港の到着便ロビーで、長い黒髪をベルベットのカチューシャで纏めた清潔そのものの少女が人待ち顔で佇んでいた。  期待が過ぎて落ち着かない碧眼の美少女に慇懃な英語で声を掛けてきたのは、地味な印象の東洋人女性だった。あらかじめ決めてあった難解な符牒を提示してきた彼女に、少女は、やっと見つけてもらえた迷子のような笑みで合言葉を返す。言葉少なに少女を連れ出した女性は、外に停まっていた高級車の後部ドアを開いて座るよう促し、自分も回り込んで右側のリアシートに収まった。ほどなく車は滑り出し、巨大な駐車場棟をぐるりと巡ってから、一般車の入れないゲートをくぐって空港の外れまでふたりを案内する。  旅客機を小振りにしたくらいのそのジェット機は、空港のプライベートユースエリアの片隅に駐機されていた。機の足元で停まった車の中で、少女は隣に座る女性アテンダーから告げられた。ひとりでタラップを上がるように。  清楚だが上質な仕立てと、派手さは無いが趣味の良いアクセサリーでドレスアップした薄化粧の少女は、運転手の開けるドアを抜け、既に開いている飛行機の扉に繋がる階段を登って行く。  機内は茶色と紫の色調に統一された、木製の調度品と毛足の長い絨毯敷きのリビングだった。数カ所に配置された座り心地良さげな革張りの椅子にシートベルトが付いていなければ、飛行機の中とは思えないほど。  うちも結構なお金持ちだけどこれは桁が違う、と珍しく気圧されている少女は、それでも何度かのビデオチャットで既に見知った三人の暖かい笑顔を見て、緊張がほぐれてくるのを自覚した。  会計士をしているというCAPは二十代後半のお兄さんで、中国とフィリピンとオランダの血が混じったシンガポーリャン。奥に立ってるのっぽさんは高校で化学の教師をしてるchemyケミー、三十代半ばのフランス系カナディアン。そして真ん中に立ち両手を広げて歓待してくれているのは細身にあごひげに銀髪、少女よりもさらに色素の薄い青い瞳のbalonおじさま。  少女は溢れんばかりの笑みを浮かべ、三人に向かって歓迎の挨拶をはじめた。  ようこそ日本に。私の国に。  画面越しでない自分の肉声の英語で彼らと話ができる喜びで少女の心は一杯だった。彼らが自分に何をもたらしてくれるためにここに来たのかも忘れてしまうくらいに。  少女の背中越しでエアロックが閉まった。  それが合図だったかのように男たちが動き出す。さながら作戦行動のごとく。  少女の口上が終わっていないのを無視して、CAPとchemyケミーが左右から襲い掛かり、少女を絨毯に引き倒した。後頭部を打ち付けたりしないようにしっかりと手を添えて。戸惑いもがく少女をふたりが押さえつけている間に、前に回ったおじさまが少女のスカートをまくり上げる。腰に手をかけると、乱暴な手つきでショーツとストッキングをまとめて引き下ろし、片脚だけ抜いた。剥き出しになった少女の下半身を眺めながら、おじさまは悠然とスラックスを脱ぎ、盛り上がったものを誇示しているブーメランパンツも脱ぎ去った。  左右のふたりも黙って押さえてるわけではなく、引き毟るようにブラウスに前を開き、下着を無理矢理ずらして少女の胸をなぶっている。  少女の両膝に手をかけた銀髪の紳士はそのまま大きく脚を開かせると、一切の前戯も無しに、怒張したものを未開通の少女の性器に押し入らせた。  破瓜の痛みに顔を歪めた少女だが、その躰は既にしっかりと反応していた。いきなりだった挿入にもかかわらず内側からはたっぷりとラブジュースを溢れさせ、咥え込んだものを刺激せんと膣壁が稚拙な蠕動してみせている。処女の窮屈さと名器の予感を併せ持つ少女の性器に当てられ、紳士のペニスは思いのほか早く、数分に満たない杭打ちピストンで絶頂を迎え、そのまま膣内なかで精を放った。抜き出すと同時に、だらしなく口を開けたヴァギナから白と赤の混じりあったよだれが流れ出し、高価な絨毯を汚した。  ぐったりとした少女の躰を、次はのっぽケミーが犯し始める。誠実そうな仮面をかなぐり捨てて、少女の小鹿のような股にひたすら腰を打ち付けて自分の快感だけを追求している。おじさまよりはだいぶ保ったものの、こちらも数分で果てた。新たな逆流を軽く拭うだけで、ほとんど間を置かずに今度はCAPが若いペニスを押し込んでいく。  ふたり目の途中あたりから、痛みよりも快感の方が勝るようになったのか、少女の喘ぎ声に艶が増してきた。  機内に入ってものの十五分程度で三人のゲーム仲間に強姦レイプされた少女の一週間は、まだ始まったばかりだった。



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 MMOアクションRPG『ダイノソーハンター』の世界で密かに注目されている特S級女性ハンター'Jill Fairytale'の正体は、日本の女子高生だった。  運転手付きの送迎で地方都市の名門女子高に通う本物のお嬢様。容姿端麗で学業の成績も良く、同級生や後輩からも崇拝される、まさにマンガのキャラクター設定のようなその美少女が、夜毎ゲーム世界にログインし、屈強な猛者たちとチームを組んで最強レベルの恐竜を狩っていることは、家族も含め誰も知らない。  二月末、少女のDiscordアカウントに1通のDMが届いた。  差出人はbaron_gray。昨年末からJillが組んでいるチームのリーダーだ。少女はあの日以来、彼のことを秘かに、おじさま、と呼んでいる。  下校に合わせて用意された迎えの車の腰まで埋まってしまう後部座席で、少女はそのメッセージを開いた。受信時刻は十五時三十分。おじさまのところは朝六時半のはず。 「また徹夜でお仕事してたのかな。それとも何か新しいゲーム?」  黒髪を揺らした少女はふくみ笑いしながら、Dear my sweetheart, Jill~からはじまる本文に目を走らせる。  忘れることのできないNew Year Night以降、チームのメンバー、CAPから四通、chemyケミーからは六通、そしておじさまからは二通のメッセージが届いていた。今ハマってるゲームやスポーツ、なんてことのない近況報告、そんな気軽で邪魔にならない距離感のものばかり。押し付けがましかったりがっついたりなどしない。みんな素敵な大人の人たち。恋愛に価値を感じない少女のパーソナルエリアにはこんなコミュニケーションがマッチしている。校門で、少女をひと目見ようと待伏せするような他校の男子たちとはぜんぜん違う。  だから今回もそんな気楽な内容だと思っていた。だが、読み進むうちに少女の蒼い瞳が大きく見開かれ、頬が紅潮してきた。その変貌は、ルームミラーで見咎めた運転手に気遣いの言葉を掛けさせるほど。 「大丈夫。なんでもないです」  そう応え、運転手が車の操作に意識を戻したのをルームミラーで確認してから、少女は再びスマートフォンの画面に視線を戻した。  落ち着かなきゃ。深呼吸深呼吸。 ************  やあJill、随分と待たせてしまったけれど、ようやく準備が整ったよ。3月の終盤に僕ら(chemy、CAP、それに僕、のフルメンバー)は揃ってJillの国に行くことができるんだ。Highschool girlのJillのSpring breakに合わせて。  そこでなんだが、JillにもTokyoまで出て来てもらいたい。僕らが揃ってJillの街まで迎えに行ったら、きっと大騒ぎになってしまうだろう。それにあの続きを愉しむのには、きみの地元では都合が悪かろうし。  もちろんJillにだって準備が必要だろうから、出来る限りのサポートはさせてもらう。と言っても僕のできるサポートなんてお金だけだけどね(笑)  そこできみの名義で、Yenに換金できる仮想通貨口座をひとつ開設して欲しい。口座番号を教えてくれたら、すぐに兵站準備金を送金する。一週間毎日着がえる外出着、水着、下着、ナイトウェア、パーティドレス、ドレスに合わせるコートや靴・バッグ、きみの街からTokyoまでのチャーター車、and more. もしも武器や防具やポーションが必要ならその一式も。その程度が用意できるくらいのささやかな額だけど。  連絡を待ってるよ。 ─ your baron gray ************  少女は家に着くなり、母親への挨拶もおざなりに自室に駆け込み、同じ文面を三回繰り返し読んだ。まさか本当に来てくれるとは。それも三人一緒に。嬉しい。嬉し過ぎる。人生十七年間生きてきたけど、これほどまでに春を待ち遠しく思ったことは無い。少女は溢れる嬉しさを隠しきれなかった。  三月終盤の晴れた日の昼前どき、羽田空港の到着便ロビーで、長い黒髪をベルベットのカチューシャで纏めた清潔そのものの少女が人待ち顔で佇んでいた。  期待が過ぎて落ち着かない碧眼の美少女に慇懃な英語で声を掛けてきたのは、地味な印象の東洋人女性だった。あらかじめ決めてあった難解な符牒を提示してきた彼女に、少女は、やっと見つけてもらえた迷子のような笑みで合言葉を返す。言葉少なに少女を連れ出した女性は、外に停まっていた高級車の後部ドアを開いて座るよう促し、自分も回り込んで右側のリアシートに収まった。ほどなく車は滑り出し、巨大な駐車場棟をぐるりと巡ってから、一般車の入れないゲートをくぐって空港の外れまでふたりを案内する。  旅客機を小振りにしたくらいのそのジェット機は、空港のプライベートユースエリアの片隅に駐機されていた。機の足元で停まった車の中で、少女は隣に座る女性アテンダーから告げられた。ひとりでタラップを上がるように。  清楚だが上質な仕立てと、派手さは無いが趣味の良いアクセサリーでドレスアップした薄化粧の少女は、運転手の開けるドアを抜け、既に開いている飛行機の扉に繋がる階段を登って行く。  機内は茶色と紫の色調に統一された、木製の調度品と毛足の長い絨毯敷きのリビングだった。数カ所に配置された座り心地良さげな革張りの椅子にシートベルトが付いていなければ、飛行機の中とは思えないほど。  うちも結構なお金持ちだけどこれは桁が違う、と珍しく気圧されている少女は、それでも何度かのビデオチャットで既に見知った三人の暖かい笑顔を見て、緊張がほぐれてくるのを自覚した。  会計士をしているというCAPは二十代後半のお兄さんで、中国とフィリピンとオランダの血が混じったシンガポーリャン。奥に立ってるのっぽさんは高校で化学の教師をしてるchemyケミー、三十代半ばのフランス系カナディアン。そして真ん中に立ち両手を広げて歓待してくれているのは細身にあごひげに銀髪、少女よりもさらに色素の薄い青い瞳のbalonおじさま。  少女は溢れんばかりの笑みを浮かべ、三人に向かって歓迎の挨拶をはじめた。  ようこそ日本に。私の国に。  画面越しでない自分の肉声の英語で彼らと話ができる喜びで少女の心は一杯だった。彼らが自分に何をもたらしてくれるためにここに来たのかも忘れてしまうくらいに。  少女の背中越しでエアロックが閉まった。  それが合図だったかのように男たちが動き出す。さながら作戦行動のごとく。  少女の口上が終わっていないのを無視して、CAPとchemyケミーが左右から襲い掛かり、少女を絨毯に引き倒した。後頭部を打ち付けたりしないようにしっかりと手を添えて。戸惑いもがく少女をふたりが押さえつけている間に、前に回ったおじさまが少女のスカートをまくり上げる。腰に手をかけると、乱暴な手つきでショーツとストッキングをまとめて引き下ろし、片脚だけ抜いた。剥き出しになった少女の下半身を眺めながら、おじさまは悠然とスラックスを脱ぎ、盛り上がったものを誇示しているブーメランパンツも脱ぎ去った。  左右のふたりも黙って押さえてるわけではなく、引き毟るようにブラウスに前を開き、下着を無理矢理ずらして少女の胸をなぶっている。  少女の両膝に手をかけた銀髪の紳士はそのまま大きく脚を開かせると、一切の前戯も無しに、怒張したものを未開通の少女の性器に押し入らせた。  破瓜の痛みに顔を歪めた少女だが、その躰は既にしっかりと反応していた。いきなりだった挿入にもかかわらず内側からはたっぷりとラブジュースを溢れさせ、咥え込んだものを刺激せんと膣壁が稚拙な蠕動してみせている。処女の窮屈さと名器の予感を併せ持つ少女の性器に当てられ、紳士のペニスは思いのほか早く、数分に満たない杭打ちピストンで絶頂を迎え、そのまま膣内なかで精を放った。抜き出すと同時に、だらしなく口を開けたヴァギナから白と赤の混じりあったよだれが流れ出し、高価な絨毯を汚した。  ぐったりとした少女の躰を、次はのっぽケミーが犯し始める。誠実そうな仮面をかなぐり捨てて、少女の小鹿のような股にひたすら腰を打ち付けて自分の快感だけを追求している。おじさまよりはだいぶ保ったものの、こちらも数分で果てた。新たな逆流を軽く拭うだけで、ほとんど間を置かずに今度はCAPが若いペニスを押し込んでいく。  ふたり目の途中あたりから、痛みよりも快感の方が勝るようになったのか、少女の喘ぎ声に艶が増してきた。  機内に入ってものの十五分程度で三人のゲーム仲間に強姦レイプされた少女の一週間は、まだ始まったばかりだった。



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