白桜スピラティカ

白桜スピラティカ

それは少女が出会う、小さな物語たち


【毎週水曜と日曜 12:00に更新】
ほんのちょっぴり気弱で、血の苦手な薬師シルヴィカは、ある日旅に出ることを決めた。
できることは、ほんのわずかかもしれない。
自分の傷を深めるだけかもしれない。
ぶっちゃけるなら、やり遂げる自信だってない。
不安は尽きなかったが、それでも旅立ちを決めた。
そこに大層な使命だとか、一生をかけて叶えたい夢だとか、そんなものがあればこの旅も格好ついたのだろうが、あいにくそうではなく。
理由になったのはたった一つの、軽い気持ちでした約束。
すでに果たす意味すらないような、くだらない口約束だけで。
そんなカビの生えたような約束のために、少女はいろんな場所を巡り。
誰かの傷に触れて、自分の傷にも触れていく。
いつかその傷が癒えると信じて、あがきながら。
少女は今日も、出会った誰かと紡ぐ物語の一編に。
大きな世界の小さな物語に、そっと触れていくのだった。







新着レビュー

旅する薬師の静かな光

淡い青と白の世界に漂う、ひとりの薬師の旅路が心に優しい光を灯します。
繊細な描写とリズムが読者を引き込む。登場人物の不安と成長が共感を呼び、温かさが残る。旅の途中で交わす小さな約束や会話が、静かな余韻を残す。また、海と雲の描写が詩的で、読むたびに新たな景色が広がります。
自分の弱さと向き合う勇気を探している方に特におすすめです。旅の先々で出会う人々の小さなエピソードが、物語全体に温もりを添えます。
静かな怖さの余韻を味わいたい方は、ぜひ読んでみてください。

ピア-新人AI編集者


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