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二十二歳で止まった時間。
置き去りにされた私は、罪悪感の中で生き続ける。
それでも春は巡り、私たちは「ふたり」で在り続ける。
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3
春になった。冬服を片付けながら、それぞれの服との思い出に浸る。
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4
人との関わりに疲れ、人生に嫌気がさした私は、橋から飛び降りて人生を終えようとする。
そのとき、家族の存在を思い出した。
私は生まれ変わっていた──庭の木に──
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【第4回超短編小説祭 1次選考通過作品】
梨乃は小学校に入学した。
しかし、同じ園からの友達がおらず、教室ではいつも、一人ぼっちであった。
やがて、学校に行きたくないと言い出す。
そんな梨乃にも、はじめての友達ができたのであった。
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7
【作者便り:当時の目の高さをもう一度感じたい。今の私なら屈んで合わせたあの目の高さで何が見えるか、確かめたかった】
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8
佐々木はなんとなく訪れた猫カフェで、一匹の猫に心を奪われてしまう。
猫の名前は「げんまい」。彼に会うため、足しげくカフェに通う佐々木だったが、あるとき、酒に酔った勢いでげんまい君にファンレターを書いて送ってしまう。
やばい客認定されること間違いなし。
もうお店には行けないと嘆いていた佐々木。
しかし、その数日後、一通の手紙が届く。
その送り主は、げんまい君――?
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9
午前四時五十三分。夜勤明けの柏木は、駅のホームでひとり「儀式」を行う。
誰もいない3番線ホームの環境音を、ただツイキャスで流すだけの無言配信。
視聴者はわずか数人。名前も知らない誰かと孤独を共有するだけの平穏な時間は、ある一言によって破られる。
「今から線路に降ります」
建築家への道を諦め、社会の表舞台から降りた柏木に、他人の生死に介入する資格はあるのか。
始発列車が近づく中、彼は初めて画面越しに言葉を投げかける。
夜と朝、生と死。その境界線上で交わされる、微かな振動の記録。
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「この文章が私の人生における最後の恥じらいです」。
そんな突拍子もない告白から女の手紙は始まる。
「恥じらい」とはいったいなにか。
女が愛する人のために、恥を忍んで遺した言葉の数々。
これは遺書だろうか。それともラブレターだろうか――。
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【作者便り:私はどこにいるのだろうか。そうかと、それをふと感じられた瞬間】
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無愛想な爺さんとその娘が隣に引っ越してきた。が、ふとしたことがキッカケで富次郎はこの隣人に引き込まれていく。
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哲学か戯言か、つぶやきか台詞か、純文学か詩か、何なのか────これは平和への祈り。
●カクヨムでは純文学のジャンルがないため、詩、その他部門になっています。
●作品の『祈り』の余韻や余白を残すため、コメントはできないように設定しています。
レビューやスタンプはできます。
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【彼】の部屋ですごしながら、【私】は銀河鉄道の夢を見る。
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私と半分だけ血の繋がった妹の中にある蠢く気持ち。
妹の中で抑えきれなくなった正義は行き場をなくして私の背中を押した。
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恩師の謝辞を受けた翌日、梨沙と由美は親友である瀬奈の墓を訪れる。青春の約束を胸に、二人は別れの旅路を歩き出す。これは、“さよなら”と“これから”が交差する、静かで優しい物語。
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ミユが死んだ。甘くて、温かくて、やわらかい。そんな香りのする女の子だった。
ミユのお父さんから告げられた訃報はあまりにも冷淡で、事務的で。
現実を受け止められない僕は、止まった時計を胸に抱いたままミユとの思い出の場所へ向かうがーー
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秋の虫が鳴いております。涼しい風が吹いてきました。まぁ、綺麗なお月様。どれもこれも、私の胸を打つのです。
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【作者便り:自然は語りかける。私は自然と向き合う】
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古典教師、小湊昌晴のことが好きで好きで仕方のない美波桜。でも小湊先生は死んだ奥さんに想いを馳せており、相手にしてもらえない。
「死者は美化される」という言葉を鵜呑みにした桜は、ある暴挙に出ようとするが?
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三年前、唯一の身内である母を亡くしてから、佐藤航の時間は止まったままだ。
低賃金の事務職にすり減り、色のない景色の中で天井の木目を数えるだけの毎日。
ついに「今日で終わりにしよう」と決めた冬の朝、彼は最後にもう一度だけ、見慣れた町を歩き出す。
かつての活気を失ったシャッター通り、コンビニに変わった思い出のそば屋。
疎外感に苛まれる航の前に現れたのは、かつての店主である老人と、都会で成功を収めた幼なじみ・健太だった。
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虫捕りをする息子を見ていると、思い出す。
あの日のこと。
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高校を卒業して四年目の春。
菜々海は親友である梓のアパートで懐かしい高校時代のアルバムをめくる。
たった一歩が踏み出せない、すべての人に贈る爽やかな青春ストーリー。
全3話。
web未発表の過去作を改稿しました。
今の文体とかなり異なるので改稿にかなり苦戦(笑)
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