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暖簾をくぐると、店主が温かく迎えてくれる居酒屋・はなり亭。
自家製豆腐と鶏料理を中心に、美味しい和食と日本酒を提供してくれるこの店は、仕事に疲れた重森絢子にとって癒やしの場所だ。
困ったことは絢子任せな後輩や気遣いに欠ける営業担当との接し方など、仕事の悩みを忘れてひとり飲みを楽しむため、今日も足を運ぶ。
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2020年1月に発行した『はなり亭で会いましょう』の前身となる、読み切り習作の短編小説版(2019年8月発表)です。
以降、4巻(完結)まで文庫サイズの本を発行し、ときどき番外編エピソードを発表しています。
紙の本は文学フリマなどのイベントで頒布中。
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元気にしてますか。こっちは相変わらずです。
こっちでの友人が、僕の書いたものをそちらの世界のインターネットに流してくれるようです。
あのときの小説の続き……というよりはエッセイみたいな感じだし、すぐに消されてしまうかもしれないけど。それまでに届いたらいいな。本が、小説が大好きなあなたなら、きっと見つけてくれるはず。
正吾にもよろしく。そして、末永く、お幸せに。
涯てより、出来る限りの祝福を込めて。
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3
助けを求める泣き声に呼ばれて、レオン・クロックワークは目覚めた。
彼を呼んだのは、交通事故によって両親と過去の記憶をなくした少年、律人だった。
不思議な出会い以降、二人は友情をはぐくみ、月日が流れ、律人は17歳になった。
律人が慕う年若い叔父、恭平の縁談が持ち上がったことをきっかけに、レオンと律人の運命の歯車が動き始める。
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4
『森の奥の小さな家、そこに住んでいたのは美しい一人の女性だった』
そんな場所とは無縁の人生を送っていた高校生の少年、詩織だったが、彼はある晩に放火によって家族を失い、親戚夫婦である檜山家へと引き取られてしまう。
彼を気遣う夫婦や、学友達………。
しかし、彼らの想いは虚しく、傷ついた心は癒えず、そんな周囲との付き合い方に思い悩む詩織だったが、ある日、檜山夫婦と出かけた山の中で一人、暗い森の奥へと迷い込んでしまった。
まるで誘われるように、先へと進む詩織。
そこで彼は謎の女性、幽と出逢う。
幽と過ごす数日、傷ついた心は次第に癒えていくも待っていたのは彼女からの冷たい言葉だった。
やがて月日は経ち、成長した詩織は再び、あの山へ赴く。
少年と女性の、悲しき出会いと別れの物語。
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5
世界の片隅で、コーヒーの香りが漂う。
喫茶店『小道』、そこには笑顔の素敵な女性店主と、ツノのある美少女ウェイトレスがいる。
派手な事件は起きない。
モンスターもいない。
そして、客も滅多に来ない。
ただ、二人が静かに過ごすだけ。
時々お出かけしたり、一風変わった客がやってきたり、顔見知りが突然訪れたり。
そんな事もあるけれど、コーヒーと焼き菓子で、ほっと息をつける、そんなお店。
よろしければ、ご一緒にいかがですか?
席はいつでも空いております。
喫茶店『小道』
コーヒーの香りと時間を味わう場所。
どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。
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「もちろん。その代わり…ちょっとしたお手伝いをしてほしいんだ」
お菓子屋さんの夢を追う青年キョウは、ある日、家の前で倒れていた狼獣人の少年ルグと出会う。行くあてのないルグは、キョウの家に居候させてもらう代わりに、キョウが作るお菓子の味見係に任命されて…。
お菓子によって紡がれていく、一人と一匹の暮らしを描いた物語。
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7
沖縄に来るまで、仲村蒼は自分が何者かを知らなかった。
生態学科の蒼が、祈りの石から解き放ったのは三百年眠っていたユタだった。霊力のない人間と、時代外れの霊能者。似ていないはずの二人が、島の祈りと神々の均衡に少しずつ巻き込まれていく。
神々は今も、沖縄の日常の中に息をしている。
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8
榊原明莉(さかきばらめいり)は人生に絶望していた。
自ら命を絶とうとする明莉。だが、彼女の前に死神を名乗る謎の少女が現れる。
殺して欲しいと懇願する明莉。しかし、少女が提案したのは、ペットになること――?
(※過激なシーンが含まれます。苦手な方はご注意ください)
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9
主人公の北八郎くんは、高校二年生。
七月の上旬、友人たちと廃神社に肝試しに行った際、謎の帳面を拾ってしまう。
古びた帳面、それに『記されたもの』とは?
マイルドなホラーで、ちょっと切ないような、そんなお話です。
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花屋として静かに暮らす青年ミシェルは、〈亡き者〉を送り出すもうひとつの顔――葬儀師としての使命を抱えている。
銀の髪と紅い瞳を持つ彼は、生まれ故郷で“忌まわしきもの”と呼ばれた過去を持ちながらも、育ての父ヴァレリアンの教えを胸に、シカトリスの街で日々を紡いでいた。
ある日、彼は“掟の書”レーグルにまつわる奇妙な言葉を遺されたことをきっかけに、自分の存在に絡みつく謎へと足を踏み入れていく。
夢に現れる亡き人々、過去の街プレシュールの幻影、そして自分と同じ外見を持つ者たちの葬送――それらはすべて、ひとつの真実へとつながっていた。
ミシェルは問い続ける。
「自分は何者なのか。なぜ生かされ、何を愛されているのか」
花と死をめぐる静かな旅路の先で、彼が見つけるものとは――。
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イヌワシを描いた白銀の戦闘機を操る、傭兵パイロット"ユウジ"は任務の最中に不思議な損傷機と出くわす。
損傷機のパイロットは"レイラ"と名乗り、隣の大陸に位置するリオールから飛んできたといい、リオールと隣国コンメト間で戦争が勃発したこと、ユウジの所属する傭兵団を航空戦力として雇い入れたいと語る。
後に雪原戦争と呼ばれる争いの中へ、個性的なエースパイロットと共に飛び込んだユウジは空で戦うことを望み、立ちはだかるコンメト軍エースパイロットは憎しみと共に彼を殺すことを望む。
かつて己が焼き捨てた空を青空へ戻すため、操縦桿を手に空を舞う。
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なんか知らんが、なりゆきでお嬢様の執事になった高校生。
結婚したくないお嬢様に迫る許嫁候補から、お嬢様を守り抜け!
※アルファポリス・カクヨム・小説家になろう・エブリスタ・ノベルデイズ・ノベルピア・ソリスピア・ノベルアップ・ノベマ!・ツギクル・pagemeku 様にて同時連載作品です!
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『さて、君が手にするのは一つの自由だろうか、あるいは――』一人の少女は決意する、自分を囲む小さな世界から飛び出すことを。一人の少年は偶然にも、少女へ手を差し伸べる。それが少女の運命を大きく変えることになると知らずに。さて、彼女、彼らに宇宙(ソラ)が見せるのは、無限に広がる希望の煌めきだろうか、それとも暗く淀む、沈んだ宇宙(ソラ)だろうか。SFファンタジー(恋愛要素有)っぽくを目指し更新中です。
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親友・藤井が死んだ。
『ヘルメン』という謎の言葉を残して。
未発表の曲を残して。
冴えない大学生の男・西村は、友の才能と死に翻弄され、荒れた日々を過ごしていた。
選ぶのは、友情か裏切りか。
『ヘルメン』の本当の意味とは。
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俺が出会ったその少年は、よく見知った「彼」と同じ顔で、……でも『別人』だった。
昼の「彼」と、夜の「彼」。そして……。
多重人格の中学生の少年と、その家庭教師の男子大学生。
ごく普通の、真面目で優秀な少年にいったい何が起きたのか。何故、こんなことになっている?
……到底信じられない、けれど、見てしまったら信じないわけにもいかない。おかしいのは彼か、彼らか、──俺か!?
家庭教師の男視点で描くサスペンスです。
*第2回solispia文学賞・最終選考作品
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森山直樹はニートをしていた。そこへ上村菜帆が『魔法みたいなもの』を探したいと依頼をしてくる。二人は日常にあるファンタジーを求めて、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。喫茶店でバイトをしつつ、青春を送る。
滝川海老郎の、「本当の最初の作品」。もう何年前かすら忘れたくらい前に執筆した初作品です。
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「紅のパーガトリィ」シリーズの3作目になります。前2作は未読でも読める作品にするつもりです。半妖の雪女、雪乃と陰陽師探偵、須佐翔悟の物語となります。
前2作に引き続き、バトルは激しめになるかとおもいます。
何卒よしなに。
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人間が動物に変身できるようになった世界。
深井ショウは競走馬を夢見て、サラブレッド・プロジェクトに参加するのだった。
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20
妖怪と人間のふたり暮らしで送る、数話完結型ゆるふわホラー。
そんなに怖くないホラーを目指しています。
※この物語はフィクションです。実在する人物、企業、団体などとは一切関係ありません。
同小説を「アルファポリス」に掲載中です。
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幼い頃に両親を亡くしたスズは、遠縁の家で冷遇されながら過ごしていた。
そんなある日、スズを嫁に迎えたいと言う人物が現れる。
嫁ぎ先はあやかしたちと商いする大阪の豪商・百鬼屋。
しかも嫁ぐ相手は、あやかしたちから逃げ回ってばかりの、隠れ上手。
嫁いできたばかりのスズに課せられたお役目は、夫となるはずの店主=旦さんを捕まえることだった……!?
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小学5年生の灯里は、夏休みのあいだ妹の沙夜と一緒に父の田舎に遊びに来ていた。そこで初めて見たホタルに誘われ、闇夜に繰り出した先で姉妹は美しい少年・光と出会う。
少年のことが頭から離れない灯里。しかし、彼と会ったことを覚えているのは灯里だけだった――。
悲惨で壮絶な過去を持つ光との出会いをきっかけに起こる不思議な出来事たちを通して、灯里は初めての感情に気付いていく。
孤独を抱える光と、光の過去ごと救いたい灯里。それは難しいことのように思えたが、それぞれの想い合う気持ちが奇跡を起こす。
ホタルの寿命のように短くて儚い、救済と恋の物語。
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ロンドンのパブリックスクールに通う17歳のアシュリーは、明日から春の長期休暇に入る。
偶然タイタニック号のチケットを手に入れ、心躍らせるが……。
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蛇憑きの姫。
そう呼ばれる久遠院家唯一の生き残りである雫。
彼女は満十五になる時に、蛇の妖(あやかし)によって殺される運命だった。
その運命を避けるには、夫を迎えること。
そうすれば、蛇はその夫を殺すことで姫は殺さないという。
だがそんな条件で夫に来てくれるものなどいるはずはない。
せめて蛇妖に対抗しようと、以前から仕えてくれている八次と共に諸国を巡った帰り。
雫の前に一人の男性が現れた。
如月と名乗ったその男は、妖を斬ることを専門とする妖切りで、咎人だった。
雫は、この男と仮初の夫婦となり、死を回避しようとするのだが――。
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合計おそらく5~6時間程度で書いたものなので、お気軽にお読みください……。
※カクヨムで公開済みの同名作品と同じものです。
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「あなたが、少しでも笑っていてくれるなら、ぼくはもう、何もいらないんです」
ひねくれた孤高の少女と、真面目すぎる新聞配達の少年は、深い海の底で出会った。誰にも言えない秘密を抱え、塞がらない傷を見せ合い、ただ求めるのは、歩む深海に差し込む光。
少しずつ縮まる距離の中、明らかになるのは、少女の最も嫌う人間と、望まれなかった少年との残酷な繋がり。
やがて立ち塞がる絶望に、一縷の希望を見出す二人は、再び手を繋ぐことができるのか。
世界の片隅で、小さな幸福へと手を伸ばす、少年少女の物語。
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高木柊には未来を見通す力があった。
それは特別便利なわけでもなく、運命というものに自分の未来が勝手に決められるような非情な能力だった。
どうせならと、人の役にたてるよう他人の人生に関わるが、他人の運命を変えるほど、自分の人生も変わった。
いつしか、自分の人生は悲劇のものとなり、高木柊は生きる事に絶望する。
しかし、高校生の時に高木柊の心を変える一人の男の子が現れたのだった……。
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