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作品分類 Information Mark 超短編小説:1万文字以下かつ完結済み
短編小説:8万文字以下または連載中
長編小説:8万文字以上



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編小説間ランキング


1

No cover image
静寂が支配する葉巻工場の夜。ランプの灯りの下で手を動かす職人と、最高級の葉巻『モンテ・クリスト』の煙を燻らせる大統領。二人の前で、レクトール(読書人)が静かに紐解くのは、遥か東の島国――日本の戦国時代に起きた、ある壮絶な復讐の記録だった。 ​ 時は乱世。瀬戸内の海を駆ける若き水軍のホープ・鯉三郎は、輝かしい未来と美しい婚約者を約束されていた。しかし、最も信頼していた親友の狡猾な罠により、身に覚えのないキリシタン密輸の罪を着せられてしまう。 ​ すべてを奪われ、絶海の孤島にある監獄砦へ投獄された鯉三郎。禁錮十五年。絶望の暗闇の中、彼は隣の独房に幽閉された、歴史の闇に消えた「伝説のフィクサー」と出会う。壁を隔てた対話の中で、鯉三郎は操船術、帝王学、そして隠された巨万の富の在処を受け継ぎ、冷徹な復讐者へと「発酵」していく。 ​ 老人の死と入れ替わり、死体袋に入って荒れ狂う海へと脱獄を果たした鯉三郎。莫大な南蛮の富を手にした彼は、正体を隠し、謎の巨商として再びかつての海へと降臨する。  裏切り者の親友が、いまや一国の水軍を束ねる大名へと上り詰めたその場所に。 ​ 煙草の煙が静かに部屋を満たす中、男の、海と国を揺るがす壮大な審判のチェスゲームが、いま静かに幕を開ける――。

2

シューラ・ルーンを聞きながら
かつて光の御子がいたという、アイルランド・アルスター地方。そこにいる人々は、南部よりの革命の暴風にさらされる。「英雄のいない歴史」を描く、静謐な歴史譚。毎週金曜日更新予定。 --- ===================== 'S go dté tú, a mhúirnín, slán. ===================== 【シューラ・ルーンを聞きながら】 アイルランドの歌「Siúil a Rún(シューラ・ルーン)」に着想を得た一作となります。 --- アルスター地方ティロン県、オーマ。 RIC事務官エレノアが愛した霧深い町の日常は、 黒と土色の足音が踏み荒らしていく。 何を頼りに往けばいい。 何を信じて生けばいい。 霧は人々を抱くとも、 歩き方を教えてはくれない。 Tender is the mist, but the mist hides the way. ※この作品は、史実を背景としたフィクションです。 --- 〈作者より〉 ◆内容について  1919年から1923年のアイルランド。  そこで起きていたことに向き合う小説は日本に(おそらく)存在しません。  誰も書いていなくて、わたしが書きたい。ただそれだけで空白地帯に挑んでいます。 ◆これを読んでいる皆さまへ  本作は決して明るくなく、軽くもありません。  むしろタフだといって差し支えないでしょう。  しかし、アイリッシュパブの喧騒や、  ケルト音楽の哀愁を愛する方なら、  その後ろにある「痛み」を受け入れられる  土壌があると私は信じます。  また、本作は”分かりやすい”要素、  すなわち安直なカタルシスや心地よさを  描くことを目指しておりません。  そのような型は、描くべき、描きたいものに  とっては、ノイズだと思うからです。  それをご承知のうえ、  それでも興味があればお入りください。  華やかな文化の根元にある、  直視したくない泥濘を。  かの光の御子が守ろうとした土地の、  リアルの姿を。  それを敢えて見たいという、  静かな知的好奇心を秘めた、  「あなた」に届いたならば幸いです。  作者も、書きながら咀嚼しているところです。  一緒に霧の中を歩きませんか。 ---

3

攻囲王デメトリオス
 かのアレクサンドロス大王の腹心アンティゴノスの息子として生まれたデメトリオスは、後継者戦争の中で頭角をあらわし、攻囲王と呼ばれる英雄となる。しかし、得意の絶頂の中での大敗北と父の死が彼を打ちのめす。敗北と勝利を繰り返す、浮き沈みの激しい英雄の人生を追う。

4

天の栫〜ワスレナソウ〜
ひとつの呪いが、町を祟り、少女を病に伏せさせた。 ――それは、恐れられたはずの呪いだった。 春の姫は、ひとりの修行僧に微笑みを遺した。 わたくしの呪いは、果して成就したのでしょうか―― 和歌の浦に咲く青い野草。名を与えられたその花は、忘却の中で祈りを宿し、やがて光を呼ぶ。

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