1
受験生の雄太は、一年に一度だけ会える恋人の舞の元へ向かう為神社に向かう。
無事に会えてくだらない話や自分の進路を話す二人。お別れの時間がやってきて帰ろうとする舞を雄太は抱きしめる。そして舞は雄太に……
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2
皇女・愛璃は宮廷という箱庭で暮らし、外の世界を知らない。彼女のそばに仕えるのは、
宮廷直属の舞踊集団に属する美青年、白蓮。
無垢な愛璃が白蓮へ向けるのは、疑うことを知らない純粋な憧れと信頼。
しかし白蓮は、裏では皇太子の命により手を汚し、同時に、その皇太子によって自らの身体さえも汚されていた……。
それでも――
愛璃のそばにいる時間だけが、白蓮にとって唯一の救いだった。
彼女を守りたい。
いや、違う。奪いたい。
それは救済なのか、それとも罪なのか。
白銀の雪景色となった箱庭で、箱庭の皇女のために、静かに舞う。
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3
父親の暴力に堪え忍ぶ母娘。
その絆は血よりも赤く熱く滾る――。
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4
ここは岡山県・K市。
葛西と我々、取材班を乗せた車は瀬戸中央自動車道を走っていた。
瀬戸内海に掛かり、四国と本州を結ぶ一本の巨大吊り橋――瀬戸大橋。そして海の向こうに見えるのは、四国・香川県である。
今回、葛西が挑む事になった迷宮は、瀬戸大橋を渡った先にある香川県にあった。
(ナレーション・立川歳三)
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5
二十二歳で止まった時間。
置き去りにされた私は、罪悪感の中で生き続ける。
それでも春は巡り、私たちは「ふたり」で在り続ける。
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6
<ROBOチガウ ROBOチガウ ROBOチガウ……>
「ROBOだこれッ!!」
――少女に訪れる、わやくちゃでぐだぐだでヨレヨレの……やさしい奇跡。
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7
ただしミリタリー的な意味でな。
5分前まで俺は上機嫌だった。
バーで知り合った青年が家に来るんだ。
彼のために肉を切っていたら、突然誰かに首を絞められた。
そうなれば誰だってもがく。
『刃物を持っている人間に抱きつくな』って叱られたことはあるか?
そう、今想像した通りのことが起こった。
あと10分足らずで彼が来る。
俺はどうしたらいい? そして、目の前で死んでるこいつは誰だ?
◇◆◇
いろいろ起こりますが約束されしハッピーエンドBLです。
洋画のサスペンスコメディがお好きな方はぜひどうぞ。
余裕ぶったお兄さんが青くなったり赤くなったり忙しいのはお好きですか。私は大好きです。
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9
気心知れた会社同期の男女。
食事の好みが合うことから、仕事あとにサシで飲むような関係になったもののそれ以上には進まなくて……
相手はお気に入り居酒屋の大将に惹かれ、恋愛相談を受けることに。
しかし、その大将は――。
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雨の日にだけ、商店街の古い壁に貼られたポスターから文字が浮かび上がる。
だがその言葉は、誰にでも読めるわけではない。
仕事に行き詰まり、心が立ち止まっていた「私」は、ある雨の日、その文字を“読めてしまう”
それは未来を告げる予言ではなく、今の自分にだけ向けられた静かな問いだった。
雨とともに現れ、雨とともに消える言葉。
読む準備ができた人にだけ届く、ささやかなローファンタジー。
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楽しみな遠足の日の朝、母は私の弁当を作っている・・
お弁当箱にはそれぞれの家庭の事情と、言葉にならない思いが静かに折りたたまれている。
何気ない日常の奥にあった記憶を描いた一篇です。
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【作者便り:私はどこにいるのだろうか。そうかと、それをふと感じられた瞬間】
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大嫌いな『あいつ』が、この春異動になる。
『あいつ』と付き合っていた頃の苦々しい思い出がよみがえる私。
尊厳も心も傷付けられた私は、『あいつ』と別れたあともずっと心にわだかまりを残していた。
未だに過去を払拭できない私が選んだ、最後の別れの言葉とは――。
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<2024年 Solispia Spring Short-stories のピックアップ賞を受賞いたしました、ありがとうございます!>
県警の刑事・新堂大悟は三日ぶりの帰宅の途につくが、〝至福の一杯〟を求めるも道中トラブルに見舞われて……
世間はGWだっていうのに、なかなか休息を許されない刑事の奮闘記。
運営様主催の 『Solispia Spring Short-stories』参加作品です。
掌編苦手な筆者ですが、一作だけでも挑戦しようと一生懸命書きました。
少しでもほっこりいただければ幸いです。
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「この文章が私の人生における最後の恥じらいです」。
そんな突拍子もない告白から女の手紙は始まる。
「恥じらい」とはいったいなにか。
女が愛する人のために、恥を忍んで遺した言葉の数々。
これは遺書だろうか。それともラブレターだろうか――。
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目が覚めた時、私は見覚えのない白い部屋にいた。そこにいたのは知らない男。彼は聞いてきた、何か覚えているかと。私は何も覚えていなかった。
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19
あの人は多くのものを与えてくれた。
温かい食事も、雨に濡れない寝床も。
本物だと、錯覚するくらいの愛情も。
全て残して消えていった。
手を伸ばしても叫んでも、決して届かない星空へ。
※残酷描写あり。
※この作品には過激な表現が含まれますが、違法行為を容認・推奨する意図はありません。
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桜の季節。舞い散る花びら。
──消せない、記憶。
*他サイトの企画で書いたキーワード小説です(10個のうち7個使用・【マスク】【退学】【カメラ】【塾】【焼肉】【破産】【ピザ】)。
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僕の隣の席の女子、天竺谷さん。
狐顔ではんなりとした口調の彼女はどこかミステリアスな雰囲気の美人だ。
近寄り難いとも言われているけど……普通の良い子だと思うんだけどなぁ。
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毎晩のように悪夢に襲われ、窒息しかけて目覚める男。睡眠時無呼吸症候群を疑い、後輩の助言で寝室にビデオカメラを設置することに。翌朝、映像を確認した彼は、自分の「悪夢」の正体を知ることになる——。
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子供の頃、太っていることをネタに虐められていた麻留は、志貴を見返す為にダイエットに励み、それだけでは足りず大学生になる頃には整形イケメンとして有名になっていた。志貴と同じ大学へ進学し初対面を装い友達になる。ある日、志貴から思いもよらぬ過去の話をされ、麻留は自分の本当の気持ちに気付く。
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哲学か戯言か、つぶやきか台詞か、純文学か詩か、何なのか────これは平和への祈り。
●カクヨムでは純文学のジャンルがないため、詩、その他部門になっています。
●作品の『祈り』の余韻や余白を残すため、コメントはできないように設定しています。
レビューやスタンプはできます。
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ウンディーネとヴァンパイア
光と闇の生き物が出会い
傷つけ合いながら
お互いを想い合う
彼らは、どんな運命を辿るのか
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母のバリカンでの散髪、初めて訪れた理容室での忘れられない出来事、そして大人になって通う美容室での小さな攻防。
くつろぎのはずの場所で、なぜか気を遣い、ひそかに戦ってしまう。
誰にでもある「散髪の時間」にフォーカスしたエッセイです。
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マーガレットには物心ついたころからそばに置いているバーナードという従者がいる。この先もずっとそばにいてくれるものと思っていたが、ある日そのバーナードが屋敷を出るという話を耳にして……
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完璧に浄化された海がある。死んだ有機物はナノマシンによって即座に水と二酸化炭素へと還元され、痕跡ひとつ残らない。画家の「僕」がその浜辺で絵を描いていると、一人の女性が話しかけてきた。「私、ずっと自分のこと、何かのノイズみたいだなって思ってたんです」——彼女は靴を脱ぎ、海へ歩いていった。やがて、炭酸飲料のキャップを開けたような音が、広範囲から聞こえてきた。
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町から人が一人ずつ消えていく。名前が、顔が、記憶が、写真から、日記から、携帯の連絡先から、静かに抜け落ちていく。最後まで残ったのは語り手だった。だが消えた人々を書き留めようとしたペンはインクが出ず、写真の顔には焦点が合わない。やがて語り手は悟る。自分こそが最初に消え始めていたのだと。
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ベンは新幹線のホームで、疎遠だった同級生のタカと再会する。懐かしい気持ちと、少しの見栄。そして後悔が入り混じる物語。
見栄を見透かされた時って恥ずかしい。そして咄嗟の行動が本音だったりする。そんなことを思い浮かべながら書いた短編になります。
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アンジュ短編第8弾、開幕。
私はこの伯爵家の娘、シルヴィアーナ。でもこの家では奴隷で、ドアマットと呼ばれています。ある晩我が家に皇太子陛下がいらっしゃいました。そしてアザだらけの私の手を取り言いました。
「私の妃になって欲しい」
その日から私は、シンデレラになったのです。
※この作品は「小説家になろう」様、「カクヨム」様、「アルファポリス」様、「ノベルデイズ」様、「ノベルアップ+」様、「エブリスタ」様、「ステキブンゲイ」様、「ベリーズカフェ」様にも連載しております。
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おちゃらけた格好の医師は、冗談みたいに真面目な表情を浮かべて、こう言った。
「愛欠乏症だね」
「……はい?」
藤滝春陽は、とある問題を抱えていた。
その問題とは、毎朝決まって涙が出るという奇妙な症状だった。
春陽は精神科にかかること決め、近所のクリニックを受診するが、診察室で彼を待っていたのは、胡散臭いおっさん――?
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中年男性昭男が、ひとりで祝杯をあげるために訪れた居酒屋でふと思い出した旅があった。
それは、昭男の人生を変えてしまった旅だった。
去年の2月のことだった。
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【一言】幽霊が何かを伝えようとする話。
【百字】主人公は昔から霊感が強かった。ある日、首のない幽霊が現れて――
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多くの人命を助けるためには少数の人命を犠牲にしてもよいのか。
「トロッコ問題」をめぐる法廷での熱き戦い。
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ミユが死んだ。甘くて、温かくて、やわらかい。そんな香りのする女の子だった。
ミユのお父さんから告げられた訃報はあまりにも冷淡で、事務的で。
現実を受け止められない僕は、止まった時計を胸に抱いたままミユとの思い出の場所へ向かうがーー
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隕石が落ちてきた。
科学者が分析したところ、猛毒を吹き出す胞子が付いていることが判明した。
隕石の破片は広範囲に散らばってしまっている。
春になると、胞子は芽を出し、毒を出して人類を滅亡させてしまう。
地球は危機を迎えた……
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とある国のお姫様が、商人から不思議なフルーツティーを貰い、笑顔を取り戻すお話しです。
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今から少しだけ未来の話。避難先の街で少女ミソラは慰霊祭に参加する。慰霊祭の後半で食卓に上がったのは紅い花。同じテーブルに着いた地元の少女シュカに、そのいきさつと意味を伝えられ、ミソラは自分の境遇と未来について考える。
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