“穢れ”し少年の吸血記

“穢れ”し少年の吸血記

聖騎士の息子は真祖の少女に救われた


舞台は神聖国家シグファレム――人類を守護する宗教国家。

 人外から人々を守る聖騎士を父に持つ少年アトラは、多くの息子がそうであるように、偉大な父の背中を追いかけていた。
 いつか自分も聖騎士となり、父を、家族を、人々を守る。その夢は、盗賊の刃によってあっけなく断たれた。

 今際の際、消えゆく命を救ったのは――人類最大の敵にして聖騎士の殲滅対象たる真祖の少女ルカだった。
 吸血鬼として蘇ったアトラは、人間だった頃の記憶をほとんど失い、命の恩人であるルカの眷属として新たな生を歩み始める。
 天真爛漫で純真無垢な少女の姿をした真祖。彼女との奇妙な絆を育みながら、アトラは人でなくなった自分と向き合い、失われた"自分"を取り戻そうともがく。

 一方、息子の死を受け入れられない聖騎士ナクラムは、執念でアトラの行方を追い続けていた。

 憧れの父と、第二の家族。
 人類の守護者と、人類の宿敵。
 家族の絆と、血の絆。

 やがて記憶が戻ったとき、アトラは究極の選択を迫られる。
 父と敵として向き合うのか、それとも――

 相反する二つの世界の狭間で、少年は何を選び、何を失うのか。
 その結末は、あなたの目で確かめてください。







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