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最終更新: 2026年04月22日 17時37分
春風ドリップ
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七瀬
ここは静岡県沼津市。潮風香る街の片隅に佇む小さな喫茶店――『ミニドリップ』。
店主は香笛 春風(かふえ はるかぜ)、17歳。
過去の出来事から人と関わることを拒絶し、心を閉ざしたままの女子高生。
そんな彼女を見かねた養父は、唐突に自身の店を彼女に任せた。
春風にとって、喫茶店はただの「養父の居場所」だった。
しかし、彼女の思いとは裏腹に強烈な個性の持ち主たちが次々と訪れる。
仕事はできるが私生活はどこか残念な常連OL、武藤 愛。
粗暴で口は悪く、近所では名の知れた情に厚い同級生の不良、沢崎 真夜。
不器用ながらも春風を想う同級生、伊田 俊樹。
「変化」なんて望んでいなかった。「絆」なんて言葉は嫌いだった。
彼女は人々の温かさに触れ、時に衝突し別れを知ることで、「人と関わること」の本当の意味を理解していく。
これは、心を閉ざした少女が喫茶店という名の「居場所」で、人生を再スタートさせる物語。
新たな出会い、そして別れ。
信じた未来が、ここからまた始まることを祈って。
【注意書き】
※横読みにおいて、読みやすさを重視した結果、段落があると読みづらくなったため皆無となっています。お気になさる方はご注意下さい。
足を踏み出して
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示彩豊
高校生活の終わりが見え始めた頃、円佳は進路を決められずにいた。友人の朱理は「卒業したい」と口にしながらも、自分を「人を傷つけるナイフ」と例え、操られることを望むような危うさを見せる。
一方で、カオルは地元での就職を決め、るんと舞は東京の大学を目指している。それぞれが未来に向かって進む中、円佳だけが立ち止まり、自分の進む道を見出せずにいた。
そんな中、文化祭の準備が始まる。るんは演劇に挑戦しようとしており、カオルも何かしらの役割を考えている。しかし、円佳はまだ決められずにいた。秋の陽射しが差し込む教室で、彼女は焦りと迷いを抱えながら、友人たちの言葉を受け止める。
それぞれの選択が、少しずつ未来を形作っていく。
<スカスカ> (:D)
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連星霊
──Provocation to Noble Artists.──
激甘百合カップルと少女たちが織り成すガールズバンド青春ドラマ!!
▽What's the story?
季節は冬。スターになることを夢見て日々路上ライブを続ける虐められっ子の中学3年生『終緋(ついひいろ)』は、離れ離れになっていた幼馴染『霜夜蒼(しもよあおい)』と6年ぶりの再会を果たす。幼い頃に交わした「ずっと一緒にいよう」という約束を今度こそ守るため、高校もその先も、ずっと一緒に居続けること誓い、ふたりはロックバンド『<Chandelier>』を結成。
虐めた連中を、スターになって見下し返してやりたい。
疎遠になった両親に、自慢の娘だと言ってもらいたい。
そんな想いを音に乗せ、路上からプロを目指して我武者羅に楽器をぶっ放す。
▽Title
<Scarlet&Skyblue> (Smile)
Twitterタグは「#緋蒼」「#終緋はファッキン可愛い」で。
エゴサしたい()
二次創作は歓迎
無断転載は禁止
Pixiv作品タグ「#<スカスカ>」
作者Twitter:@Luna_Charizard
お気軽に絡んでください。
その演劇部は、舞台に上がらない
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溝野 重賀
そこはどこにでもあるありふれた部活だった。
名門でもなく伝説があるわけでもなく、普通の実力しかない小さな演劇部だった。
大会に本気で勝ちたいと言う人もいれば、楽しくできればそれでいいという人もいて、
部活さえできればいいという人もいれば、バイトを優先してサボるという人もいて、
仲のいい奴もいれば、仲の悪いやつもいる。
ぐちゃぐちゃで、ばらばらで、ぐだぐだで
それでも青春を目指そうとする、そんなありふれた部活。
演劇×青春×ヒューマンドラマ 彼らの舞台はどこにあるのか
※別サイトにて「日和見主義だった俺が揉めすぎる演劇部で全国大会を目指したら青春すぎた」というタイトルで先行公開しております。
風の通り方まで、まだ二人分のままだった
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中野ポン太
部屋はもう、とっくに一人分になっていた。
それでも朝の洗濯だけは、ときどき昔の人数を数えてしまう。
干すものがない場所で、洗濯ばさみを持った手が止まる。
空けておく必要なんて、もうないはずなのに。
生活のほうがまだ、別れに気づいていないことがある。
父を亡くした娘の、何でもない朝の手順に残った小さな遅れを描く掌編。
凡庸の母、鶏を裁く。たまたま、殺意の帳簿。
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瀬尾 かなで
田島和枝、45歳。ごく普通の主婦、給食センターでパートをする日常。
でもある日、娘の身に降りかかった疑惑が、家族の静かな暮らしを揺るがす。
USB一つ、数字の裏に潜む真実。母は静かに、しかし確実に世界を動かす――。
平凡な顔の裏に潜む、母としての覚悟と冷徹さ。
誰も気づかないうちに、家族を守るため、彼女は数字と向き合い、静かに反撃を始める。
揺れる恐怖、沈黙の決意、そして、母と娘の小さな希望。
一見、普通の主婦。でも、手元の帳簿とUSBが語る真実は、誰も想像できない。
あなたの隣にいる「普通の母」が、実は世界を震わせる存在になる――。
指先(ひとごろし)の愛と、割れた湯呑み
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瀬尾 かなで
一瞬で、すべてを失った。
捏造された罪、消えた証拠、逃げ出した父。
十七歳の僕に残されたのは、落書きだらけの家と、震えながらレジを打つ母だけだった。
地元の有力者・郷田の手によって、僕は「性犯罪者」というレッテルを貼られた。
世間の悪意が、平凡な家族の息の根を止める。
住む場所さえ追われ、辿り着いた最底辺のボロ宿。
絶望の淵で、僕は終わりを選ぼうとした。
けれど、母は泣かなかった。
「掃除が必要になったわね」
母が古いトランクから取り出したのは、見たこともない衛星電話。
静かに微笑む母の背後に、世界を指先一つで設計してきた「支配者」の影が揺れる。
母の愛は、世界を滅ぼすほどに、深く、静かだった。