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ここは静岡県沼津市。潮風香る街の片隅に佇む小さな喫茶店――『ミニドリップ』。
店主は香笛 春風(かふえ はるかぜ)、17歳。
過去の出来事から人と関わることを拒絶し、心を閉ざしたままの女子高生。
そんな彼女を見かねた養父は、唐突に自身の店を彼女に任せた。
春風にとって、喫茶店はただの「養父の居場所」だった。
しかし、彼女の思いとは裏腹に強烈な個性の持ち主たちが次々と訪れる。
仕事はできるが私生活はどこか残念な常連OL、武藤 愛。
粗暴で口は悪く、近所では名の知れた情に厚い同級生の不良、沢崎 真夜。
不器用ながらも春風を想う同級生、伊田 俊樹。
「変化」なんて望んでいなかった。「絆」なんて言葉は嫌いだった。
彼女は人々の温かさに触れ、時に衝突し別れを知ることで、「人と関わること」の本当の意味を理解していく。
これは、心を閉ざした少女が喫茶店という名の「居場所」で、人生を再スタートさせる物語。
新たな出会い、そして別れ。
信じた未来が、ここからまた始まることを祈って。
【注意書き】
※横読みにおいて、読みやすさを重視した結果、段落があると読みづらくなったため皆無となっています。お気になさる方はご注意下さい。