Hazardous Flowers

Hazardous Flowers

救いもないのに、なぜ生きる。


いつかの時代。

国際情勢の緊迫化に直面した政府は、情報戦能力の向上に異様な熱を注いだ。結果、量子力学を応用した人工幽体離脱理論を確立し、人間を高度なステルス状態に変貌させるプロセスを完成させるに至った。その技術を用いて国際政治の舞台裏で暗躍するのは、極秘情報機関“TISO”のエージェントたち。彼らは幽体離脱することで事実上の透明人間となり、国防という大義の下で日夜工作活動に従事していた。

そんなエージェントの一人、“雛菊”は組織の中でもトップと囃される技量を持ち、敵国拠点への潜入から機密情報奪取まで、どんなに馬鹿げたミッションも完遂する凄腕。常に群れることを嫌い、孤独を好む彼だが、ある日、組織から新人エージェントの“夕顔”をバディとして付けるよう指示される。意に反することだが組織の命令ゆえに渋々ながら受諾した“雛菊”に対し、“夕顔”は未経験にもかかわらず驚異的な適合力を見せ、二人は様々な任務を共にこなし、成功させてゆく。

性格も嗜好も真逆であるものの、次第に強い絆で結ばれる“雛菊”と“夕顔”。しかし、それぞれが抱えた過去が不可思議な形で刻々と忍び寄り、やがて二人の心身を蝕み始める。

これは、とある可能性の物語。







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