女神が堕ちた世界で

女神が堕ちた世界で

殺し合うはずの二人は、生き延びるため離れられない


千八百年前の禁忌の儀式の失敗は、女神を堕とし、世界に「聖蝕」という癒えない呪いを残した。

冒険者アーレンは、その聖蝕に冒された身体を抱え、魔族の血から作られる薬なしでは生きられない。
生き延びるための金を求めて東の峠の洞窟に足を踏み入れた彼は、魔族の女戦士シャアイラと遭遇する。

敵対する人間と魔族。
崩壊する洞窟。
溢れ出す聖なる穢れ。

その混沌の中で、二人の魂は逃れられない呪われた絆で結ばれる。

アーレンの聖蝕は暴走し、シャアイラだけが彼を死から引き戻せる存在となる。一方のシャアイラは、人間を庇ったことで同族から「裏切り者」の烙印を押される。

人間からも魔族からも追われる身となった二人は、互いを憎みながらも、互いなしでは生きられない。

凍てつく山を越え、廃墟の塔を目指す逃避行。
言葉も信頼も通じない中で、二人が選び続けるのは――
救いではなく、生存である。







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