新しいぬくもり

新しいぬくもり


どっちでもいい。どうだっていい。──ああ、そうなんだ。




『家族』が亡くなった。 

他人からすればたかが犬かもしれないけど、俺には、……俺たちには大事な家族だったんだよ。

そんな俺の前に現れたのは、もういない愛犬とは似ても似つかない、それどころか種族さえ違う白い仔猫だった。