新着レビュー
聖女パンドラ~ ハッピーエンドで素敵でした
表題の1話目も面白かったのですが、3話目も読んでいて非常にわくわくさせていただきました。
だれも傷つかない、幸せなハッピーエンドが良かったです。
雪女さんのお話が好きです!
どれもおもしろいのですが、個人的に雪女さんのお話が面白かったです!!
身近な猫について考えさせられる
本作の舞台は、猫です。
……早速ネタバレとなりましたが、この点はほぼ最初から分かるようになっているので、あえて言及した上で語りたいと思います。
今日日、野良猫となると珍しいですが、代わりに地域猫という枠組みができており、また、家族にお迎えする世帯もとても多く、つまり猫というのは人の領域のどこにでもいるわけです。
その多くが、たとえばこのようにきちんと生きられなかった魂を保護しているのだとしても、個人的にはそれほど意外なことではないな、なんて思いながら拝読しておりました。
否定も肯定もせず、ただ好きなだけいさせてあげる――その在り方は、(個人差はありますが)人が猫に接する時の様子とよく似ているような気がします。
一方で、出て行きたくなったらそうさせてあげるあたりは、おそらく猫ならではの価値観です。
本作では、この非対称の距離感をこそ彼らの優しさと捉え、表現されたのではないかな、と思います。
そして個人的には、この解釈に大賛成です。
よいひとときをありがとうございました。
どれもおもしろい
どれも楽しく読んでいるのですが特に11がお気に入りです!
4人の女性の愛の四重奏
それぞれのヒロイン視点の、短編集のようになっていますが、ちゃんと物語が繋がっているので読み進めるのが楽しかったです。特に「紡がれた糸」を読んでいた私は本作をより楽しめましたが、初見でも楽しめると思います。
相変わらず、文章が美しいです。詩的な文体は日本の古い歌のようで、物語の世界観にもぴったりだと思いました。
私はどうしても本作で陽女さんが好きなので、それに寄ってしまいますが、皆使命を背負い、美しさと強さを併せ持っているように感じます。
愛ゆえに覚醒し、壊れていくこと
愛ゆえに、再開を願うこと
愛ゆえに、それに伴う代償や困難と戦わねばならないこと
そして、禁忌に触れること
と、まるで愛の4重層。
彼女たちの物語とともに、様々な問いかけを投げかけられているように感じました。
不透明さが生む恐怖
日誌の形式をとった小説で、その文章からだけでは、全容を把握することができないようになっています。ただ、ただならないことが起きている雰囲気だけはわかるようになっていて、後半になって一気にそのやばさが加速していくというかたちになっています。そして予想外のラスト。素晴らしい作品でした。