新着レビュー
主人公クロードが飄々としてて引き込まれます
この国では、土地ごとに神道の太さが違う。
太い土地では死者の多くが蘇り、
細い土地では神の奇跡は滅多に起こらない。
これは、旅人クロードが行く先で出会った人々との交流の物語です。
神道って何だろうって、読みながら考えるけど答えはないのよね。
この神道の設定が面白いなぁと。
道具と言うのも、中にカラクリみたいな術式が組み込まれてたりして
それによって火が付いたり、きっと時も刻むんだろうなぁと予想してます。
だから道具を作る人を「道具師」って呼んで、道具師の街まである。
これから、またどんな街を訪れるのか楽しみです。
一話完結の連作で、続けて読むもよし、一話づつ読むのも楽しいお話です。
静かな部屋に潜む魔法とやさしさ
日常の静かな部屋と、黒い本から現れる不思議な魔女が織りなす空気感が、読むたびに心地よいざわめきを呼び起こします。
まず、主人公の繊細な感情と、コーヒーや庭の花が描く情景が五感で感じられます。次に、魔女と黒猫という奇抜な設定が青春の不安と希望をユーモラスに照らし、余韻に甘く切なさが残ります。
不登校や家族との微妙な距離感に共感できる、やさしい心を持つ十代の少女や、ちょっぴりファンタジーを求める大人にもおすすめです。やさしさの余韻に浸りたい方は、ぜひ読んでみてください。
不登校少女と黒猫の奇譚
『さよなら私のパジャマポケット』は、学校に通えない少女と本に封じられた魔女との奇妙な交流を描く、内省的なファンタジーである。
繊細な情景描写と、日常と超自然が交錯する雰囲気は魅力的だが、展開のテンポが不均一で、会話が硬く冗長に感じられる箇所も散見される。構成の緩さが読書体験をやや阻む。
不登校や孤独をテーマにした作品に共感できる読者には刺さるだろう。欠点は目立つが、独自の雰囲気と揺れる心情描写に惹かれるなら、読む価値は十分にある。