Epilogue
ー/ー 暖かい。と言うより、ちょっと暑い、かな。今日から僕は、日記をつけることにしたよ。と言うのも、明日は出発の日なんだ。長い長い、僕の旅。旅先で絵を描いて、人に売って、また別の場所に行く。最高の旅さ。
支度はもう終わっていて、後はもう寝るだけ。しっかり寝て、体力を付けなくちゃね。
そうそう。今日はみんなに出発前の挨拶をしに行ったんだ。最初はルミンのパン屋へ行ったんだけど、寂しさのあまりなのか「行かないでよ」とか言って、ルミンは泣き出してしまった。本当は、笑って見送って欲しかったんだけど。
次はシャンクさんとサニーのいる漁港。シャンクさんは「行け行け! それでこそ先輩の息子だ!」と言って背中を強く叩かれた。シャンクさんは常に酔っ払っているみたいな言動をする。いや、実際酔っ払ってる。サニーは自分の鼻をこすりながら「頑張ってね」と小さく言っていた。寂しいなら、寂しいって、言えばいいのにな。なんて。
その次は、クリスおばさんの家に行ってきた。クリスおばさんは笑顔で「行ってらっしゃい」とだけ言った。あの人の言葉って、やっぱり不思議な力があるように思える。あの一言だけで、何故か勇気が湧いてくるから。
その次はエリアスの図書館。何故かは知らないけど、エリアスに僕が今日出発することを伝えると「あらそうなんですね」と能天気に驚いていた。旅のこと、あらかじめ言っていたはずなのに。それからエリアスは「何故でしょう? わたくし達は、大切なものを忘れているように思えます」と言って首を傾げていた。忘れっぽいエリアスのことだから、また大したことじゃないんだろうな、とか思いながら、別れの挨拶を告げて図書館を出た。
次は、タウルさんの家。あそこって、ずっと獣の匂いがする。普段は狩りの仕事で大変らしいけど、今日は僕が挨拶周りをしていることを知ってて、待っていてくれたみたいだ。全く、タウルさんの噂を聞きつける能力は流石だ。タウルさんは僕に「成長したな」と言ってくれた。でも僕は、これからもっともっと絵の技術を磨いて、色んな人と会っていく。だから、まだ成長途中。
酒場に来ると母さんはすぐ、泣きながら「生まれてきてくれて、ありがとう」と言って、僕を優しく抱きしめてくれた。そして「行ってらっしゃい。私から言えることは、これだけよ」と言って、僕に別れを告げた。
最後に、父さんとリーフじいさんのいる所へ来た。ぼくは「行ってきます」と呟いた。涙が一粒、もう一粒と出てきた。ごめんね。笑顔じゃなくて。
そんなわけで、僕は明日旅に出る。どんな人に出会えるかな。どんな景色を見られるかな。スコルスさんにまた会えるといいな。なんて想像しながら、今はソワソワしている。
あ、そういえば、今いるこの僕の家に飾ってある二つの赤い薔薇の絵、一つは書いた記憶があるんだけど、もう一つは、いつ描いたのか思い出せない。と言うか、僕の画風じゃない。一体誰が描いたんだろう。そもそも、一年前くらい前の記憶から、なんか曖昧になっている気がする。よく分からないけど、何を忘れたんだか。大事なことだったような、気もする。
とりあえず、今日はもう寝る。大好きなこの街とも、しばらくお別れ。それじゃ、さようなら。ありがとう。おやすみなさい。
支度はもう終わっていて、後はもう寝るだけ。しっかり寝て、体力を付けなくちゃね。
そうそう。今日はみんなに出発前の挨拶をしに行ったんだ。最初はルミンのパン屋へ行ったんだけど、寂しさのあまりなのか「行かないでよ」とか言って、ルミンは泣き出してしまった。本当は、笑って見送って欲しかったんだけど。
次はシャンクさんとサニーのいる漁港。シャンクさんは「行け行け! それでこそ先輩の息子だ!」と言って背中を強く叩かれた。シャンクさんは常に酔っ払っているみたいな言動をする。いや、実際酔っ払ってる。サニーは自分の鼻をこすりながら「頑張ってね」と小さく言っていた。寂しいなら、寂しいって、言えばいいのにな。なんて。
その次は、クリスおばさんの家に行ってきた。クリスおばさんは笑顔で「行ってらっしゃい」とだけ言った。あの人の言葉って、やっぱり不思議な力があるように思える。あの一言だけで、何故か勇気が湧いてくるから。
その次はエリアスの図書館。何故かは知らないけど、エリアスに僕が今日出発することを伝えると「あらそうなんですね」と能天気に驚いていた。旅のこと、あらかじめ言っていたはずなのに。それからエリアスは「何故でしょう? わたくし達は、大切なものを忘れているように思えます」と言って首を傾げていた。忘れっぽいエリアスのことだから、また大したことじゃないんだろうな、とか思いながら、別れの挨拶を告げて図書館を出た。
次は、タウルさんの家。あそこって、ずっと獣の匂いがする。普段は狩りの仕事で大変らしいけど、今日は僕が挨拶周りをしていることを知ってて、待っていてくれたみたいだ。全く、タウルさんの噂を聞きつける能力は流石だ。タウルさんは僕に「成長したな」と言ってくれた。でも僕は、これからもっともっと絵の技術を磨いて、色んな人と会っていく。だから、まだ成長途中。
酒場に来ると母さんはすぐ、泣きながら「生まれてきてくれて、ありがとう」と言って、僕を優しく抱きしめてくれた。そして「行ってらっしゃい。私から言えることは、これだけよ」と言って、僕に別れを告げた。
最後に、父さんとリーフじいさんのいる所へ来た。ぼくは「行ってきます」と呟いた。涙が一粒、もう一粒と出てきた。ごめんね。笑顔じゃなくて。
そんなわけで、僕は明日旅に出る。どんな人に出会えるかな。どんな景色を見られるかな。スコルスさんにまた会えるといいな。なんて想像しながら、今はソワソワしている。
あ、そういえば、今いるこの僕の家に飾ってある二つの赤い薔薇の絵、一つは書いた記憶があるんだけど、もう一つは、いつ描いたのか思い出せない。と言うか、僕の画風じゃない。一体誰が描いたんだろう。そもそも、一年前くらい前の記憶から、なんか曖昧になっている気がする。よく分からないけど、何を忘れたんだか。大事なことだったような、気もする。
とりあえず、今日はもう寝る。大好きなこの街とも、しばらくお別れ。それじゃ、さようなら。ありがとう。おやすみなさい。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
暖かい。と言うより、ちょっと暑い、かな。今日から僕は、日記をつけることにしたよ。と言うのも、明日は出発の日なんだ。長い長い、僕の旅。旅先で絵を描いて、人に売って、また別の場所に行く。最高の旅さ。
支度はもう終わっていて、後はもう寝るだけ。しっかり寝て、体力を付けなくちゃね。
そうそう。今日はみんなに出発前の挨拶をしに行ったんだ。最初はルミンのパン屋へ行ったんだけど、寂しさのあまりなのか「行かないでよ」とか言って、ルミンは泣き出してしまった。本当は、笑って見送って欲しかったんだけど。
次はシャンクさんとサニーのいる漁港。シャンクさんは「行け行け! それでこそ先輩の息子だ!」と言って背中を強く叩かれた。シャンクさんは常に酔っ払っているみたいな言動をする。いや、実際酔っ払ってる。サニーは自分の鼻をこすりながら「頑張ってね」と小さく言っていた。寂しいなら、寂しいって、言えばいいのにな。なんて。
その次は、クリスおばさんの家に行ってきた。クリスおばさんは笑顔で「行ってらっしゃい」とだけ言った。あの人の言葉って、やっぱり不思議な力があるように思える。あの一言だけで、何故か勇気が湧いてくるから。
その次はエリアスの図書館。何故かは知らないけど、エリアスに僕が今日出発することを伝えると「あらそうなんですね」と能天気に驚いていた。旅のこと、あらかじめ言っていたはずなのに。それからエリアスは「何故でしょう? わたくし達は、大切なものを忘れているように思えます」と言って首を傾げていた。忘れっぽいエリアスのことだから、また大したことじゃないんだろうな、とか思いながら、別れの挨拶を告げて図書館を出た。
次は、タウルさんの家。あそこって、ずっと獣の匂いがする。普段は狩りの仕事で大変らしいけど、今日は僕が挨拶周りをしていることを知ってて、待っていてくれたみたいだ。全く、タウルさんの噂を聞きつける能力は流石だ。タウルさんは僕に「成長したな」と言ってくれた。でも僕は、これからもっともっと絵の技術を磨いて、色んな人と会っていく。だから、まだ成長途中。
酒場に来ると母さんはすぐ、泣きながら「生まれてきてくれて、ありがとう」と言って、僕を優しく抱きしめてくれた。そして「行ってらっしゃい。私から言えることは、これだけよ」と言って、僕に別れを告げた。
最後に、父さんとリーフじいさんのいる所へ来た。ぼくは「行ってきます」と呟いた。涙が一粒、もう一粒と出てきた。ごめんね。笑顔じゃなくて。
そんなわけで、僕は明日旅に出る。どんな人に出会えるかな。どんな景色を見られるかな。スコルスさんにまた会えるといいな。なんて想像しながら、今はソワソワしている。
あ、そういえば、今いるこの僕の家に飾ってある二つの赤い薔薇の絵、一つは書いた記憶があるんだけど、もう一つは、いつ描いたのか思い出せない。と言うか、僕の画風じゃない。一体誰が描いたんだろう。そもそも、一年前くらい前の記憶から、なんか曖昧になっている気がする。よく分からないけど、何を忘れたんだか。大事なことだったような、気もする。
とりあえず、今日はもう寝る。大好きなこの街とも、しばらくお別れ。それじゃ、さようなら。ありがとう。おやすみなさい。
支度はもう終わっていて、後はもう寝るだけ。しっかり寝て、体力を付けなくちゃね。
そうそう。今日はみんなに出発前の挨拶をしに行ったんだ。最初はルミンのパン屋へ行ったんだけど、寂しさのあまりなのか「行かないでよ」とか言って、ルミンは泣き出してしまった。本当は、笑って見送って欲しかったんだけど。
次はシャンクさんとサニーのいる漁港。シャンクさんは「行け行け! それでこそ先輩の息子だ!」と言って背中を強く叩かれた。シャンクさんは常に酔っ払っているみたいな言動をする。いや、実際酔っ払ってる。サニーは自分の鼻をこすりながら「頑張ってね」と小さく言っていた。寂しいなら、寂しいって、言えばいいのにな。なんて。
その次は、クリスおばさんの家に行ってきた。クリスおばさんは笑顔で「行ってらっしゃい」とだけ言った。あの人の言葉って、やっぱり不思議な力があるように思える。あの一言だけで、何故か勇気が湧いてくるから。
その次はエリアスの図書館。何故かは知らないけど、エリアスに僕が今日出発することを伝えると「あらそうなんですね」と能天気に驚いていた。旅のこと、あらかじめ言っていたはずなのに。それからエリアスは「何故でしょう? わたくし達は、大切なものを忘れているように思えます」と言って首を傾げていた。忘れっぽいエリアスのことだから、また大したことじゃないんだろうな、とか思いながら、別れの挨拶を告げて図書館を出た。
次は、タウルさんの家。あそこって、ずっと獣の匂いがする。普段は狩りの仕事で大変らしいけど、今日は僕が挨拶周りをしていることを知ってて、待っていてくれたみたいだ。全く、タウルさんの噂を聞きつける能力は流石だ。タウルさんは僕に「成長したな」と言ってくれた。でも僕は、これからもっともっと絵の技術を磨いて、色んな人と会っていく。だから、まだ成長途中。
酒場に来ると母さんはすぐ、泣きながら「生まれてきてくれて、ありがとう」と言って、僕を優しく抱きしめてくれた。そして「行ってらっしゃい。私から言えることは、これだけよ」と言って、僕に別れを告げた。
最後に、父さんとリーフじいさんのいる所へ来た。ぼくは「行ってきます」と呟いた。涙が一粒、もう一粒と出てきた。ごめんね。笑顔じゃなくて。
そんなわけで、僕は明日旅に出る。どんな人に出会えるかな。どんな景色を見られるかな。スコルスさんにまた会えるといいな。なんて想像しながら、今はソワソワしている。
あ、そういえば、今いるこの僕の家に飾ってある二つの赤い薔薇の絵、一つは書いた記憶があるんだけど、もう一つは、いつ描いたのか思い出せない。と言うか、僕の画風じゃない。一体誰が描いたんだろう。そもそも、一年前くらい前の記憶から、なんか曖昧になっている気がする。よく分からないけど、何を忘れたんだか。大事なことだったような、気もする。
とりあえず、今日はもう寝る。大好きなこの街とも、しばらくお別れ。それじゃ、さようなら。ありがとう。おやすみなさい。