最終話
ー/ー帰宅した私は、早々に鞄から今日の戦利品をテーブルに並べた。
映画の半券、葉山君の反応が良かったブラウスやスカート、彼が奢ってくれたカフェのレシート、先端がかまれて潰れてしまったストローが二本。彼の髪の毛が、五本。
早急に私はストローと髪の毛を除菌シートで拭く。
映画の半券、葉山君の反応が良かったブラウスやスカート、彼が奢ってくれたカフェのレシート、先端がかまれて潰れてしまったストローが二本。彼の髪の毛が、五本。
早急に私はストローと髪の毛を除菌シートで拭く。
私に特殊性癖はない。衛生的に、長期保存することの方が重要だ。
処理を終え、次は二人の写真と、葉山君の無防備な顔が映ったいくつものデータを確認する。
誰も彼もが私の顔や体に興味を示し、それを恋心と勘違いして言い寄ってくる。私が必死に積み上げてきた美しさの上澄みだけに注目する。葉山君だけが、私の主義主張や所作を褒めてくれた。どうして彼だけはそこを見てくれるのだろうか。葉山君に興味を持ったのはそれがきっかけだった。
金庫で厳重に保管している彼の歴史。扉を開けると、昨日のプロテインバーの空き袋をラミレートしたものが、コロンと転がり落ちてきた。
「神は、細部に宿るんだもんね。ちゃんと葉山君の神様は、私が保管してあげるからね」
金庫の扉を閉める。スマートフォンからは、鈴の音のような通知音が私を呼んでいた。
金庫で厳重に保管している彼の歴史。扉を開けると、昨日のプロテインバーの空き袋をラミレートしたものが、コロンと転がり落ちてきた。
「神は、細部に宿るんだもんね。ちゃんと葉山君の神様は、私が保管してあげるからね」
金庫の扉を閉める。スマートフォンからは、鈴の音のような通知音が私を呼んでいた。
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