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止まった針は一球で動き出した

ー/ー



 ピッチングの前に、雄太郎とキャッチボールをする。ここでも怪物味を感じさせられる。

 キャッチボールは相手が胸付近の位置で取れるように投げるのが基本。胸付近が取りやすい位置だから、そこに投げるのが常識。上手い人はそこ付近にちゃんとボールが来る。自分もある程度は行く。ただ少しはグローブが動く。

 雄太郎はミット――自分がはめている捕手用のグローブ。他のグローブよりもゴツい形――が動かない。そこに構えたらもう動かさずにボールがスッと吸い込まれる。ボールから聞こえる空気を切り裂く音も滅多に聞かないくらい、えげつない。ごおおおおおとかそんなものではない。

 高校時代からキャッチボールは凄かったが、これもその時以上に進化している。しかも真顔で全力で、ではなくて笑いながら軽く腕を振ってだ。

 "世界一のコントロールとキレを持つ投手"と称されたそれは、やはり言葉にできないくらい凄い。こんな選手と高校時代一緒にできたのだから、僕は本当に幸運だったのだと思わされる。

「こうやってキャッチボールも久しぶりやなあ」

 雄太郎はしみじみと言う。

「あの日以降一回もやってなかったからなあ。自主トレのキャッチャーやってもらいたかったけど、断られたからなあ」

「受けられるわけ、ないだろ……」

 声を絞るように答えた。雄太郎はなぜと言う顔をしていた。空はより一層どんよりとしていた。

 別に僕は雄太郎と喧嘩したわけじゃない。ただ、自分は雄太郎のボールを受ける事を避けてきた。




 雄太郎との最後の夏。本来なら、自分の出る幕はなかったはずだった。背番号十二のベンチ要員。レギュラーは後輩捕手の渋谷だった。ただ、初戦の三回表の走塁で怪我してしまって自分の出番が回ってきた。

 ここからは幸運の連発だった。その試合で試合を決定づける本塁打――高校野球初本塁打でもある――を打つと、次の試合以降もスタメン。そこから打撃はそれまで練習試合も含めて全く打てなかったのが嘘みたいに、当たりが止まらなかった。打撃の好調が守備にもいい影響を及ぼして次々に盗塁を刺せた。強気なリードも出来たし、雄太郎のボールを全く逸さなかった。選手としてのピークと最後の夏が合わさった。

 自分のちょっとした活躍と、雄太郎の好投、チーム全体の勢いも相まって最後の夏は決勝戦まで駒を進められた。強豪揃いのブロックで雄太郎のワンマンチームと言われたうちは前評判は良くて十六強までと言われていた。それが決勝まで進んだのだ。

 優勝しよう。雄太郎と試合前日の夜に誓いあった。

 迎えた決勝戦の相手も自分達と似たような、勢いで強豪を打ち破って来たチーム。ただうちには雄太郎がいるから戦前の予想はうちの優勝予想が多かった。

 晴天の中行われた試合は勢いと勢いがぶつかり、膠着状態が続く。そんな中、六回に自分のヒットと雄太郎の二塁打で一点をなんとかもぎ取る。雄太郎の調子が良かったから、僕は"この試合は勝った"。そう慢心してしまった。それが勝利の女神にそっぽを向かせたのだろう。

 八回裏。淡々とアウトを重ねてツーアウトランナー無し。この打者を打ち取れば、次は今日全くタイミングが合ってない打者。イケると錯覚した。サインは雄太郎の得意球の一つのシンカー。サイン通り、注文通りにしなやかな右腕から放たれたのは、右打者の内に鋭く切れ込みながら沈む。最高の一球だった。

 打者のバットが空を切る。ここまでは良かった。

 だが、自分はボールを後ろに逸らしてしまった。取れなかった。ボールが良すぎて、抑えきれず後ろに転々と転がっていった。振り逃げを許しランナーが出塁。

「すまん! 次抑えよう!」

 新しいボールを雄太郎に投げながら、ホームベース上で大きな声をマウンドに向かって掛けた。

 打席に入った打者はこれまでタイミングは合ってない。ランナーの脚は速くない。仕掛けてこない。ただ、ランナーを出した後の初球だから慎重に行こう。そう決めて、外角低めにストレートを要求した。

 頷いた雄太郎が投げたのは少し内に入って高さも真ん中。球速もキレもない。打ちごろの失投だった。タイミングが合ってなくとも、このレベルの失投を見逃されるわけもなく、完璧に反応されフルスイング。ボールは右中間の一番深い場所に突き刺さる逆転ツーランホームラン。

 ガッツポーズで喜ぶ相手と対照的に、一気に地獄に叩き落とされた。

 その後はゼロに抑えたが、最後の九回に点が取れず敗戦。優勝ができなかった。誓いを守れなかった。




「あの一球は、僕が取っていれば三振で終わって流れが相手に行かなかった。最高の一球だったのに、自分のせいで流れを渡す一球になってしまった。福井雄太郎に甲子園優勝をさせられなかった男なんだ。雄太郎の球を受ける資格なんてないんだよ……」

 自分の奥底から出た言葉に、雄太郎はグローブをはめた左手を顎に置いて考えていた。何か見つかったのか、口を開いた。雪が少し舞っていた。

「それは違う。あそこで抑えてても、次にホームラン打たれてるなら、どっちにしろ追いつかれてる。それに、打たれたのは俺の責任だ」

「そんなわけ――」

「いや。打たれた球は、たのーのサイン通りに投げられてない。たのーが自分の慢心だって言うのなら、俺にもあった。それがあの一球だ」

 雄太郎は晴れやかな表情をしていた。雪は止んだ。

「あの一球で俺自身の弱さに気づけた。油断は一ミリも許されないって事も学べた。コントロールミスは命取りだって深く理解できた。だから、俺はもっと成長できてプロ野球で活躍できたし、WBCでも優勝に貢献できた。メジャーの舞台も晩年だけど、三年間立たせて貰えた。あの一球があったからだ。それに謝るのは自分の方だ。たのーだけに、重い十字架背負わせた事に今まで気づかずにいた。本当に申し訳なかった。ごめん」

 そうか……。雄太郎は雄太郎で、思う事があって、それでも前に進んでいたのか。自分だけ止まったままだったのか。

 進まないといけない。あの日で自分だけが止まったままは、雄太郎も望んでいない。前に行こう。そう自分に決めた。

「お詫びって言うか、最初からそのつもりだったけど、俺の、福井雄太郎の最後の一球を受けて欲しい」

 衝撃の言葉だった。一切聞いていない言葉が雄太郎から投げられたのだ。

「え、ゆ、雄太郎はもう投げないのか?」

 深刻そうに言うと雄太郎は首を振った。

「野球は好きだから、キャッチボールはするよ。そうじゃなくて、俺は引退試合をしなかった。と言うかするつもりはない。自由契約のままで終わってるだろ。セレモニーだけは来年するけど、そこでは一球も投げるつもりはない」

「じゃあここで投げるのはなんのため?」

 少し意図が読めなかった。てっきり引退セレモニー向けの練習とかそう言う意味かなあと思っていたから。何が目的かわからなかった。

「ここをプロ野球選手、福井雄太郎の引退の場所にしたい。その一球を取ってほしい」

 いつになく、テレビ越しで見ていたマウンドでの表情と目つきそのものだった。あまりにも重い、一球だ。自分でいいのか。その想いが頭を駆け巡る。

「雄太郎なら……もっといい人が取ってくれるだろ。その、高卒新人で二桁達成した時の中山さんとか、全盛期の頃の三島さんとか、今年一緒に組んでた若い冨樫くんとか……。僕より相応しい人はいるんじゃ」

 雄太郎はその言葉に首を振った。一度も自分のサインを拒否した事のない雄太郎が初めて自分に首を振った。

「……俺の野球人生はたのーから始まった。ど田舎の山の中に住んでいた自分に、野球をやろうで誘ってくれた。たのー……田之上司(たのうえつかさ)の言葉で始まって、投手としてもなんもない空き地で司が取ってくれたあの一球から始まった。だから、ちょっと豪華かもしれないけど、この小さな球場で、司に取ってもらって自分の現役生活を終わらせたい。理想を追い求める野球人としての投手としてのエンディングを締めくくらせてほしい。頼む」

「わかった」

 これ以上の言葉は要らない。自分はホームベースの方に向かった。位置を見つけて、座って構える。

 雄太郎は悠然とマインドに向かい、軽く慣らす。あの時もそんな感じで慣らしてた。マウンドではなくて平たい地面だけど。風格も体格も違うけど、脚の使い方はあの頃と変わらない。

 ミットを力強く開く。一応サインを出す。高校時代の時に使っていたものを。あの時ミットに届かなかったあの球のサインを出して、ホームベースの右側に構える。雄太郎は頷く。

 晩年はセットポジションからだったが、昔のように腕を大きく振りかぶる。腕が後頭部に来ると、足先と身体が横を向く。脚を高く上げ、グローブと右腕が上げた膝につく。グッと溜めるように動きが少し止まる。そこから少しずつ動いて、溜まったタイミングで身体と腕が一気に動く。

 来るっ! ここからは一瞬。絶対にミットに収める。集中力を極限に高める。

 しなやかな身体の動きと弓のようにしなった右の大胸筋、肩、肘、腕から、糸を引く光線が放たれる。

 真ん中に構えたミットには最高のウイニングショットが吸い込まれた。あの日届かなかった一球は、今しっかりと受け取った。

 空には太陽の光が差し込んでいた。


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 キャッチボールは相手が胸付近の位置で取れるように投げるのが基本。胸付近が取りやすい位置だから、そこに投げるのが常識。上手い人はそこ付近にちゃんとボールが来る。自分もある程度は行く。ただ少しはグローブが動く。
 雄太郎はミット――自分がはめている捕手用のグローブ。他のグローブよりもゴツい形――が動かない。そこに構えたらもう動かさずにボールがスッと吸い込まれる。ボールから聞こえる空気を切り裂く音も滅多に聞かないくらい、えげつない。ごおおおおおとかそんなものではない。
 高校時代からキャッチボールは凄かったが、これもその時以上に進化している。しかも真顔で全力で、ではなくて笑いながら軽く腕を振ってだ。
 "世界一のコントロールとキレを持つ投手"と称されたそれは、やはり言葉にできないくらい凄い。こんな選手と高校時代一緒にできたのだから、僕は本当に幸運だったのだと思わされる。
「こうやってキャッチボールも久しぶりやなあ」
 雄太郎はしみじみと言う。
「あの日以降一回もやってなかったからなあ。自主トレのキャッチャーやってもらいたかったけど、断られたからなあ」
「受けられるわけ、ないだろ……」
 声を絞るように答えた。雄太郎はなぜと言う顔をしていた。空はより一層どんよりとしていた。
 別に僕は雄太郎と喧嘩したわけじゃない。ただ、自分は雄太郎のボールを受ける事を避けてきた。
 雄太郎との最後の夏。本来なら、自分の出る幕はなかったはずだった。背番号十二のベンチ要員。レギュラーは後輩捕手の渋谷だった。ただ、初戦の三回表の走塁で怪我してしまって自分の出番が回ってきた。
 ここからは幸運の連発だった。その試合で試合を決定づける本塁打――高校野球初本塁打でもある――を打つと、次の試合以降もスタメン。そこから打撃はそれまで練習試合も含めて全く打てなかったのが嘘みたいに、当たりが止まらなかった。打撃の好調が守備にもいい影響を及ぼして次々に盗塁を刺せた。強気なリードも出来たし、雄太郎のボールを全く逸さなかった。選手としてのピークと最後の夏が合わさった。
 自分のちょっとした活躍と、雄太郎の好投、チーム全体の勢いも相まって最後の夏は決勝戦まで駒を進められた。強豪揃いのブロックで雄太郎のワンマンチームと言われたうちは前評判は良くて十六強までと言われていた。それが決勝まで進んだのだ。
 優勝しよう。雄太郎と試合前日の夜に誓いあった。
 迎えた決勝戦の相手も自分達と似たような、勢いで強豪を打ち破って来たチーム。ただうちには雄太郎がいるから戦前の予想はうちの優勝予想が多かった。
 晴天の中行われた試合は勢いと勢いがぶつかり、膠着状態が続く。そんな中、六回に自分のヒットと雄太郎の二塁打で一点をなんとかもぎ取る。雄太郎の調子が良かったから、僕は"この試合は勝った"。そう慢心してしまった。それが勝利の女神にそっぽを向かせたのだろう。
 八回裏。淡々とアウトを重ねてツーアウトランナー無し。この打者を打ち取れば、次は今日全くタイミングが合ってない打者。イケると錯覚した。サインは雄太郎の得意球の一つのシンカー。サイン通り、注文通りにしなやかな右腕から放たれたのは、右打者の内に鋭く切れ込みながら沈む。最高の一球だった。
 打者のバットが空を切る。ここまでは良かった。
 だが、自分はボールを後ろに逸らしてしまった。取れなかった。ボールが良すぎて、抑えきれず後ろに転々と転がっていった。振り逃げを許しランナーが出塁。
「すまん! 次抑えよう!」
 新しいボールを雄太郎に投げながら、ホームベース上で大きな声をマウンドに向かって掛けた。
 打席に入った打者はこれまでタイミングは合ってない。ランナーの脚は速くない。仕掛けてこない。ただ、ランナーを出した後の初球だから慎重に行こう。そう決めて、外角低めにストレートを要求した。
 頷いた雄太郎が投げたのは少し内に入って高さも真ん中。球速もキレもない。打ちごろの失投だった。タイミングが合ってなくとも、このレベルの失投を見逃されるわけもなく、完璧に反応されフルスイング。ボールは右中間の一番深い場所に突き刺さる逆転ツーランホームラン。
 ガッツポーズで喜ぶ相手と対照的に、一気に地獄に叩き落とされた。
 その後はゼロに抑えたが、最後の九回に点が取れず敗戦。優勝ができなかった。誓いを守れなかった。
「あの一球は、僕が取っていれば三振で終わって流れが相手に行かなかった。最高の一球だったのに、自分のせいで流れを渡す一球になってしまった。福井雄太郎に甲子園優勝をさせられなかった男なんだ。雄太郎の球を受ける資格なんてないんだよ……」
 自分の奥底から出た言葉に、雄太郎はグローブをはめた左手を顎に置いて考えていた。何か見つかったのか、口を開いた。雪が少し舞っていた。
「それは違う。あそこで抑えてても、次にホームラン打たれてるなら、どっちにしろ追いつかれてる。それに、打たれたのは俺の責任だ」
「そんなわけ――」
「いや。打たれた球は、たのーのサイン通りに投げられてない。たのーが自分の慢心だって言うのなら、俺にもあった。それがあの一球だ」
 雄太郎は晴れやかな表情をしていた。雪は止んだ。
「あの一球で俺自身の弱さに気づけた。油断は一ミリも許されないって事も学べた。コントロールミスは命取りだって深く理解できた。だから、俺はもっと成長できてプロ野球で活躍できたし、WBCでも優勝に貢献できた。メジャーの舞台も晩年だけど、三年間立たせて貰えた。あの一球があったからだ。それに謝るのは自分の方だ。たのーだけに、重い十字架背負わせた事に今まで気づかずにいた。本当に申し訳なかった。ごめん」
 そうか……。雄太郎は雄太郎で、思う事があって、それでも前に進んでいたのか。自分だけ止まったままだったのか。
 進まないといけない。あの日で自分だけが止まったままは、雄太郎も望んでいない。前に行こう。そう自分に決めた。
「お詫びって言うか、最初からそのつもりだったけど、俺の、福井雄太郎の最後の一球を受けて欲しい」
 衝撃の言葉だった。一切聞いていない言葉が雄太郎から投げられたのだ。
「え、ゆ、雄太郎はもう投げないのか?」
 深刻そうに言うと雄太郎は首を振った。
「野球は好きだから、キャッチボールはするよ。そうじゃなくて、俺は引退試合をしなかった。と言うかするつもりはない。自由契約のままで終わってるだろ。セレモニーだけは来年するけど、そこでは一球も投げるつもりはない」
「じゃあここで投げるのはなんのため?」
 少し意図が読めなかった。てっきり引退セレモニー向けの練習とかそう言う意味かなあと思っていたから。何が目的かわからなかった。
「ここをプロ野球選手、福井雄太郎の引退の場所にしたい。その一球を取ってほしい」
 いつになく、テレビ越しで見ていたマウンドでの表情と目つきそのものだった。あまりにも重い、一球だ。自分でいいのか。その想いが頭を駆け巡る。
「雄太郎なら……もっといい人が取ってくれるだろ。その、高卒新人で二桁達成した時の中山さんとか、全盛期の頃の三島さんとか、今年一緒に組んでた若い冨樫くんとか……。僕より相応しい人はいるんじゃ」
 雄太郎はその言葉に首を振った。一度も自分のサインを拒否した事のない雄太郎が初めて自分に首を振った。
「……俺の野球人生はたのーから始まった。ど田舎の山の中に住んでいた自分に、野球をやろうで誘ってくれた。たのー……|田之上司《たのうえつかさ》の言葉で始まって、投手としてもなんもない空き地で司が取ってくれたあの一球から始まった。だから、ちょっと豪華かもしれないけど、この小さな球場で、司に取ってもらって自分の現役生活を終わらせたい。理想を追い求める野球人としての投手としてのエンディングを締めくくらせてほしい。頼む」
「わかった」
 これ以上の言葉は要らない。自分はホームベースの方に向かった。位置を見つけて、座って構える。
 雄太郎は悠然とマインドに向かい、軽く慣らす。あの時もそんな感じで慣らしてた。マウンドではなくて平たい地面だけど。風格も体格も違うけど、脚の使い方はあの頃と変わらない。
 ミットを力強く開く。一応サインを出す。高校時代の時に使っていたものを。あの時ミットに届かなかったあの球のサインを出して、ホームベースの右側に構える。雄太郎は頷く。
 晩年はセットポジションからだったが、昔のように腕を大きく振りかぶる。腕が後頭部に来ると、足先と身体が横を向く。脚を高く上げ、グローブと右腕が上げた膝につく。グッと溜めるように動きが少し止まる。そこから少しずつ動いて、溜まったタイミングで身体と腕が一気に動く。
 来るっ! ここからは一瞬。絶対にミットに収める。集中力を極限に高める。
 しなやかな身体の動きと弓のようにしなった右の大胸筋、肩、肘、腕から、糸を引く光線が放たれる。
 真ん中に構えたミットには最高のウイニングショットが吸い込まれた。あの日届かなかった一球は、今しっかりと受け取った。
 空には太陽の光が差し込んでいた。