てるてるぼうず〜千羽の鶴が羽ばたくとき

てるてるぼうず〜千羽の鶴が羽ばたくとき

千羽の鶴に込めた祈り。雨上がりの空に、君と虹を見上げたい。


「もうすぐ、おまえに妹と弟ができるぞ」

父が突然連れてきたのは、親戚の子だという美珠(みたま)と穂高(ほたか)。母を亡くし、心を閉ざしがちな少年・久(ひさし)は、騒がしい二人に戸惑い、いらだちを隠せない。

降り続く梅雨の空の下、二人は入院中の母の回復を願い、ひたむきに「てるてる坊主」になりきって遊び、泥だらけになりながら「千羽鶴」を折り続ける。その純粋すぎる姿に、久の頑なな心は少しずつ解きほぐされていくが──。

雨水に濡れた千羽鶴と、小さなてるてる坊主たちが紡ぐ、家族の再生と祈りの物語。
降り止まない雨の先に、彼らが見つけた景色とは。







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