夏の空虫記憶

夏の空虫記憶

空虫と、ぼくの記憶と——。


お盆の時期、小さな町には不思議な虫——〝空虫(そらむし)〟が現れる。
それを捕まえると、忘れていた記憶が戻ってくるらしい。
今年、〝空虫捕獲係〟に選ばれたのは、ぼくだった。

けれど隣には、なぜかミオがいた。
どこに住んでいるのかもわからない、でもいつのまにか隣にいる女の子。
ひまわりの咲く道を駆けながら、ぼくはすこしずつ思い出していく。

忘れたはずの誰かの声。
そして、自分が〝なぜここにいるのか〟ということも——。







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