影と光の狭間で揺れる心理戦
異能で他人の秘密を『影』として見るコンビニ店員・物集誠人の苦闘を軸に、神と呼ばれる客との心理バトルを描く暗く鋭い都市ミステリーだ。
能力を視覚化する設定は新鮮で、街の描写や影の濃さによる緊張感が読者を引き込む。一方、日常描写が冗長でテンポが散漫になりがちで、序盤の情報量が過多なのがやや障壁となる。
孤独と復讐を抱える弱者と、完璧に見える怪物の対峙に共感できる読者には刺さるだろう。粗さはある。だが、目を引くものもある。
190cmのクズとしぶとい凡人が共犯関係になる話
他人の秘密が『影の濃さ』として見え、苦痛を代償にその中身を『読める』能力を持っている物集誠人(もずめまこと)は、コンビニのバイトをしながら平穏無事に暮らしていた。
影は秘密が重いほど濃く見えた。
そんな誠人には、関わりたくないと思う客が一人いた。
それは、バイト仲間が『神』と呼ぶ常連客だった。
整った容姿と誰に対しても親切で優しいその態度から、仲間は『神』を褒めたたえていたが、誠人の目に映る『神』の影は、犯罪者と同じ濃さだった。
ある日、誠人は『神』に、能力を持っていることを知られてしまう。
『神』は本性を現し、自身の復讐に手を貸すよう誠人に迫るのだった。
弱くてもしぶとく抗う臆病者と、完璧に見えて脆い怪物による異能心理バトル。
※毎週水曜21時に更新します。
※カクヨムで先行配信している話と全く同じです。
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