虚飾ドレスコード

虚飾ドレスコード

この物語《ドレス》は、私の纏う嘘《カザリ》だ。

初めから読む

これは“少女”の、たった一つの願いを辿る物語。

 どうか、もう一度だけ会いたい。
小さな祈りだけを頼りに、少女は闇を駆け抜けた。
けれど、伸ばした掌は空を掴み、胸を焦がした光は触れる前にほどけていく。

 少女は目を逸らさなかった。
掬えぬ幻に縋り、消えぬ想いを偽りで覆い隠す。
騙り、強がり、失っても。
少女は"在るはずのかたち”を装い続ける。

 太陽と月は交わらない。
それでも会いたいと、私は願う。

 これは“嘘”で織り上げた、たった一つだけの物語《ドレス》。








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