一命
命は平等だと信じた医師は、最後に一つだけ選んだ。
救急医の佐倉は「命は平等であり、選別してはならない」という信念のもと、日々救急外来に立っている。化学工場爆発事故により多数の重傷者が搬送され、医療資源が限界に達する中でも、彼は誰一人見捨てまいと治療を続ける。しかし現実は、平等を貫くことで別の命を危険に晒す状況へと追い込んでいく。極限の現場で下された、医師として、そして人としての「選択」を描く医療倫理小説。
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