銀白の下の道化師
満月の下で最後の舞台が幕を開ける
この作品は、執筆予定の長編作品の序章として書いたものです。
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風も止んだ広場に、老犬と道化師だけが残されていた。
かつて王国の劇場で喝采を浴びた道化師は、今宵、満月の下で最後の演目を始める。
無言劇の中で語られるのは、王と三人の王子、そして亡者に飲み込まれた王国の末路。
誰も笑わぬ舞台の果てに、老犬が吠える――それは沈黙を裂くファンファーレ。
帽子が置かれ、夜が終わる。
語られぬ者の誇りが、銀白の光の中で継承されていく。
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