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最終更新: 2026年02月08日 14時35分

悪食の姫は白月を食む
獰猛に愛を貪り喰らう少女は、ただ静かに暮らしたいだけだった。 自らに向けられる愛を喰らい、自らの平穏を守りたいだけだった。 愛という毒素が心を蝕んでも、彼女の中の獣はそれを貪り続けた。 白い月の輝きに目が眩んでも、彼女の前には暗い闇だけが見えて、 振り返ろうとも思わなかった。 悪姫を愛してやまない少女は、ただひたすらに恋い焦がれていた。 彼女の瞳が自分だけを映して、他の愛に移ろわないでほしかった。 愛を貪り続ける孤独な彼女に、愛することを教えてあげたかった。 いつしかそれが偏に歪んでも、心のない暴力的な愛に犯されても、 少女は健気に愛を捧げ続けた。
透明な流血
四月のある日、学校帰りの彪雨(あやめ)は傘も差さずに一人、雨に濡れながら天を仰いでいた。 その姿を一目見た詩遠(しおん)は、彼女のその美しさと、今にも雨に溶けて消えてしまいそうな儚さに心惹かれ、彼女を“最後に惚れた女(ひと)”にしようと決意する。
空蝉は月夜に啼く
高名な霊能者の家の一人娘として生まれた志岐郁夜は、ある日突然、家の秘密を暴きにやってきた天才祓魔師・天宮景の口封じのために、彼の嫁として差し出されることに……。 しかし当の景は、結婚などどうでもいいから、郁夜に仕事を手伝ってほしいのだと言う。 それはそれでムカつく郁夜は、彼の仕事を手伝いつつ、いつか彼を出し抜いてやろうと画策するが……。
俺が義兄だと知った途端、妹たちの様子がおかしいんだが
血が繋がってなくたって家族なのは変わらない――はずだった。 義理の兄と暮らすことになった日常は、ある日を境に静かに歪み始める。 妹たちは以前と変わらないはずなのに、視線や距離感、何気ない言葉の端々が、どこかおかしい。 恋心を抱くことは、わがままなのか。 誰かを大切に思う気持ちは、譲るべきものなのか。 「姉」である自分と、「一人の女」である自分の間で揺れる観月は、妹・星羅のまっすぐな想いに向き合うことになる。 優しさは、時に人を縛る。 自己犠牲は、本当に正しさなのか。 家族という安全な距離の中で、踏み込んではいけない一線を意識しながら、感情は少しずつ熱を帯びていく。 抑え込んだ本音と、見ないふりをしてきた願いが交差するとき、関係はもう「元の形」ではいられない。 これは、兄妹という関係の皮を被った、 不器用で、優しくて、少しずるい恋心の物語。 静かな会話の応酬と、胸の奥に沈む感情の描写で描かれる、 “選ばないこと”と“向き合うこと”の境界線。
藤城皐月物語
小学六年生は面白い。 この時期から少年少女たちが次々と思春期へ移行し始める。 だがそれには個人差があり、いつまでも子供のままでいる子や、一足先に子供から卒業する子もいる。 主人公の少年・藤城皐月はまわりの友達よりも一足早く大人の階段を駆け上がる。 同級生だけでなく、女子高生や芸妓とも恋愛関係になるが、複数恋愛の苦しさを知る。 藤城皐月物語は主人公の少年・藤城皐月の小学校卒業までを描く、やや純文学寄りの長い小説です。 つまらなそうな話は読まずに、面白そうなところだけを読んでもらえるだけでも嬉しいです。 第7章(274話)から R-18 にカテゴリーを変更します。
Pure─素直になれなくて─
大学生になった楓花は入学式の日、中学の同級生・晴大と再会する。 晴大は当時は人気があったけれど、高校時代に悪い噂が広まって同級生からは相手にされなくなっていた。 大学からの同級生・翔琉が晴大に『どっちが楓花と付き合えるか』勝負を持ちかけるけれど、晴大は興味がなく勝負も始まらなかった。楓花は親切にしてくれる翔琉と付き合おうと考えるけれど、彼を知る人からは反対されて──。 ※R15 ※登場人物の都合で英会話があります ※ただし、ときどき文法は無視してます 【執筆期間:2024/6/25~10/25】 続編?執筆中です。
御厨ナギはいちゃいちゃしたい
祖父の影響もあり、恋愛に興味を持てなかった御厨(みくりや)ナギは、自身が所属する「護国機関」の巫女に番いの託宣を受ける。 ただの戯れのつもりだったが、その相手、藤原みやびと出会い瞬時に心を奪われる。 一方、藤原みやびは、母の元を離れて慣れない一人暮らしをしていた。 学校とバイトの往復で疲弊していた彼女に現れたナギ。 次第に心を寄せていく2人。 これはそんな彼らの不器用な恋物語。 誰も好きにならない、と漠然と思っていた。 でも巫女の「番い(つがい)」の託宣を受け、  俺は、  私は、 人生初めての恋を、した。 noteで裏話・小ネタの説明、限定小説公開してます https://note.com/kirakiraspino
シンデレラの繭
どこで、何を間違えたのか――それとも、何も間違えていないのか。 ※主人公を、各ヒロインの視点から眺める群像型ラブコメです。主人公視点はありません。 他者の感情や思考を瞬時に読み取り、常に「最適解」を選び続けて生きてきた大学生・鷹条紀咲。 人間関係を円滑に保つその能力は、彼女を周囲から浮き立たせることも、傷つけることもなかった。 しかしある出会いを境に、紀咲の内側で、静かに歯車が狂い始める。 最適解を求めない青年・朝桐太玖也。 彼は紀咲のように相手を“読む”ことをせず、理解しようとも、迎合しようともしない。 それなのに、なぜか彼のそばでは、紀咲は呼吸が楽になる。 太玖也を中心に交差していく、複数の女性たち。 兄に強く執着する妹・御玖。 論理を信じ、理解による関係を望む先輩・淑花。 そして、過去に影を落とす「顔の似た少女」。 それぞれが「理解されたい」「選ばれたい」「壊れたくない」と願いながら、 誰もが誰かの繭となり、あるいは繭に閉じこもっていく。 これは、 愛を求めた人間たちが、 愛の名をした役割や幻想に絡め取られていく物語。 “シンデレラ”になることを望んだのは、誰だったのか。 繭を破ることが救いなのか、それとも——。
吐血
吐き出したすべてが、愛であってほしかった。 ※いじめの描写があります。苦手な方はご注意ください。 クラスの中で、いつの間にか「いじめてもいい存在」になっていた中学生の少女・志緒里。 誰にも助けを求められず、声を上げることもできない日々の中で、ただ一人、彼女の前に立ちはだかった少年がいた。 「好きだよ」 その一言から、志緒里の日常は少しずつ変わり始める。 差し伸べられる手、守られる安心感、そして初めて知る“誰かの味方でいる”という感覚。 けれど、優しさは時に重く、救いは別の傷を生むこともある。 本当の気持ちを言えないまま、守るためについた嘘は、やがて彼女自身を追い詰めていく。 これは、誰かを守ろうとして自分を削り、それでも「本音を吐き出すこと」を選ぼうとする少女の物語。 静かな教室で、言葉にならなかった感情が、少しずつ形を持ちはじめる――。
拝啓、大嫌いな妹
三つ下の妹・紗乃のことを「大嫌い」だと言い続けてきた兄。 病弱で、成績優秀で、やたらと自分に懐いてくる妹の存在は、幼い頃から彼にとって煩わしく、距離を置きたい対象だった。 しかし、成長とともに二人の関係は少しずつ形を変えていく。 何度拒絶されても変わらない妹の想い。 それに正面から向き合うことも、きっぱり切り捨てることもできない兄の曖昧な態度。 「嫌い」という言葉の裏に隠された感情とは何だったのか。 言えなかった想い、選ばなかった選択、その先に残るものとは——。 これは、素直になれなかった兄と、愛を伝え続けた妹の、 静かで歪な、しかし確かに存在した“愛”の物語。
たべちゃいたいくらい
昼休みになると、なぜか必ずやって来る元気いっぱいの後輩。 静かに過ごしたい先輩と距離感ゼロで押しかけてくる彼女の少し騒がしくてどこか甘い日常は、いつの間にか当たり前のものになっていた。 手作り弁当、軽口の応酬、ささいな忘れ物―― そんな何気ない一日の中で、二人の関係は少しずつ形を変えていく。 これは、「助け合い」と「好意」の境界線が静かに揺らいでいく物語。 可愛らしい学園の一幕の裏に、ふとした違和感が忍び寄る短編。
ロベリアと雨垂れと
雨の降り続くある日、下級生の少女・西坂逢咲は、昇降口のロッカーに一枚の匿名のメモを見つける。 花の絵が描かれたその紙に記されていたのは、詩のような言葉。差出人の名はないが、それが誰からのものか、彼女にはすぐにわかってしまった。 送り主は、生徒たちから絶大な人気を集める生徒会長・玖瑠羽。 誰からも慕われ、華やかな「花園」の中心に立つ彼女と、そこに属さない逢咲。 二人の間には、他人には見えない歪んだ距離と、言葉にできない感情が横たわっている。 嫌がらせとも、試す行為とも取れるそのメッセージへの返答をきっかけに、 逢咲は放課後の生徒会室で玖瑠羽と二人きりになることになる。 雨音に包まれた静かな空間で交わされるのは、詩、沈黙、そして互いの本心を探る言葉。 「吐く花」と「食む毒」。 与えることと、受け取ること。 愛されたい欲望と、独占したい衝動。 これは、正しさと歪みの境界で揺れる二人が、 自分たちの感情に触れてしまうまでの、静かで危うい物語。
No cover image
タイトルはCinderella(シンデレラ)=cinder(灰)+ella((彼女の意 シンデレラの名ともいわれる) timbre=音色+ellaの造語です。 ドレスコード・マナー、靴を入れることでシンデレラに寄せる一方で、映画、『マイフェアレディ』×『プリティーウーマン』を味付けに加えたつもりです笑
Candy Voice
鏡子(きょうこ)はいわゆる地下アイドル。ロックバンドSEA MOONのベーシスト花火(はなび)に焦がれています。 二人になにが起こるのか……なにも起こらないのか?
空が夕闇に変わる頃
中条 雪音(ナカジョウ ユキネ) 24歳。 彼女は幼い頃から、"変人"というレッテルを貼られる事が多かった。 彼女には、他の人間には見えないものが見える。一体、アレは何者なのか。 幼い頃に起こった事件がトラウマになっている彼女は、その事実を誰にも言えず、見て見ぬふりをして生きてきた。 そんなある晩、彼女はひょんな事からピンチに陥る。もう駄目だと思った時、彼女を救ってくれたのは、オネエ言葉を話す変な男だった。 その出会いをきっかけに、彼女の人生は目まぐるしく変化していく──。
軌道エレベーターの管理人たち〜地上コンシェルジュは、宇宙(そ...
軌道エレベーターのコンシェルジュ 森野悠希(ユウキ)と、その恋人で運行管理者の高遠陽樹(アキ)の日常。仕事とプライベート、そして時にすれ違いながらも、互いに支え合い、理解を深め成長していく。宇宙食を使った誕生日ケーキ作りや、軌道エレベーターのシステムトラブル、ダブルデートなど、様々な出来事を通じて二人の関係が育まれていく近未来SFx恋愛小説
キスを
夢子(ゆめこ)は大好きな恋人・誠也(せいや)との愛を、より一層深めるために、毎日一生懸命あることに精を出しています。  会社の後輩女子のそのことに興味津々。
月と傷
満月の夜、玲は必ず幼馴染の流に会いにいく。流への思いは口に出せないまま、ずっとそうしてきた。 ひときわ大きな満月の夜。いつもと違う夜が始まった。
取引先のエリート社員は憧れの小説作家だった
ある夜、傷心の主人公・神谷美鈴がバーで出会った男は、どこか憧れの小説家"翠川雅人"に面影が似ている人だった。 その男と一夜の関係を結んだが、彼は取引先のマネージャーの橘で、憧れの小説家の翠川雅人だと知り、美鈴も本格的に小説家になろうとする。 恋と創作で揺れ動く二人が行き着いた先にあるものは──
獰猛に愛を貪り喰らう少女は、ただ静かに暮らしたいだけだった。 自らに向けられる愛を喰らい、自らの平穏を守りたいだけだった。 愛という毒素が心を蝕んでも、彼女の中の獣はそれを貪り続けた。 白い月の輝きに目が眩んでも、彼女の前には暗い闇だけが見えて、 振り返ろうとも思わなかった。 悪姫を愛してやまない少女は、ただひたすらに恋い焦がれていた。 彼女の瞳が自分だけを映して、他の愛に移ろわないでほしかった。 愛を貪り続ける孤独な彼女に、愛することを教えてあげたかった。 いつしかそれが偏に歪んでも、心のない暴力的な愛に犯されても、 少女は健気に愛を捧げ続けた。
四月のある日、学校帰りの彪雨(あやめ)は傘も差さずに一人、雨に濡れながら天を仰いでいた。 その姿を一目見た詩遠(しおん)は、彼女のその美しさと、今にも雨に溶けて消えてしまいそうな儚さに心惹かれ、彼女を“最後に惚れた女(ひと)”にしようと決意する。
高名な霊能者の家の一人娘として生まれた志岐郁夜は、ある日突然、家の秘密を暴きにやってきた天才祓魔師・天宮景の口封じのために、彼の嫁として差し出されることに……。 しかし当の景は、結婚などどうでもいいから、郁夜に仕事を手伝ってほしいのだと言う。 それはそれでムカつく郁夜は、彼の仕事を手伝いつつ、いつか彼を出し抜いてやろうと画策するが……。
血が繋がってなくたって家族なのは変わらない――はずだった。 義理の兄と暮らすことになった日常は、ある日を境に静かに歪み始める。 妹たちは以前と変わらないはずなのに、視線や距離感、何気ない言葉の端々が、どこかおかしい。 恋心を抱くことは、わがままなのか。 誰かを大切に思う気持ちは、譲るべきものなのか。 「姉」である自分と、「一人の女」である自分の間で揺れる観月は、妹・星羅のまっすぐな想いに向き合うことになる。 優しさは、時に人を縛る。 自己犠牲は、本当に正しさなのか。 家族という安全な距離の中で、踏み込んではいけない一線を意識しながら、感情は少しずつ熱を帯びていく。 抑え込んだ本音と、見ないふりをしてきた願いが交差するとき、関係はもう「元の形」ではいられない。 これは、兄妹という関係の皮を被った、 不器用で、優しくて、少しずるい恋心の物語。 静かな会話の応酬と、胸の奥に沈む感情の描写で描かれる、 “選ばないこと”と“向き合うこと”の境界線。
小学六年生は面白い。 この時期から少年少女たちが次々と思春期へ移行し始める。 だがそれには個人差があり、いつまでも子供のままでいる子や、一足先に子供から卒業する子もいる。 主人公の少年・藤城皐月はまわりの友達よりも一足早く大人の階段を駆け上がる。 同級生だけでなく、女子高生や芸妓とも恋愛関係になるが、複数恋愛の苦しさを知る。 藤城皐月物語は主人公の少年・藤城皐月の小学校卒業までを描く、やや純文学寄りの長い小説です。 つまらなそうな話は読まずに、面白そうなところだけを読んでもらえるだけでも嬉しいです。 第7章(274話)から R-18 にカテゴリーを変更します。
大学生になった楓花は入学式の日、中学の同級生・晴大と再会する。 晴大は当時は人気があったけれど、高校時代に悪い噂が広まって同級生からは相手にされなくなっていた。 大学からの同級生・翔琉が晴大に『どっちが楓花と付き合えるか』勝負を持ちかけるけれど、晴大は興味がなく勝負も始まらなかった。楓花は親切にしてくれる翔琉と付き合おうと考えるけれど、彼を知る人からは反対されて──。 ※R15 ※登場人物の都合で英会話があります ※ただし、ときどき文法は無視してます 【執筆期間:2024/6/25~10/25】 続編?執筆中です。
祖父の影響もあり、恋愛に興味を持てなかった御厨(みくりや)ナギは、自身が所属する「護国機関」の巫女に番いの託宣を受ける。 ただの戯れのつもりだったが、その相手、藤原みやびと出会い瞬時に心を奪われる。 一方、藤原みやびは、母の元を離れて慣れない一人暮らしをしていた。 学校とバイトの往復で疲弊していた彼女に現れたナギ。 次第に心を寄せていく2人。 これはそんな彼らの不器用な恋物語。 誰も好きにならない、と漠然と思っていた。 でも巫女の「番い(つがい)」の託宣を受け、  俺は、  私は、 人生初めての恋を、した。 noteで裏話・小ネタの説明、限定小説公開してます https://note.com/kirakiraspino
どこで、何を間違えたのか――それとも、何も間違えていないのか。 ※主人公を、各ヒロインの視点から眺める群像型ラブコメです。主人公視点はありません。 他者の感情や思考を瞬時に読み取り、常に「最適解」を選び続けて生きてきた大学生・鷹条紀咲。 人間関係を円滑に保つその能力は、彼女を周囲から浮き立たせることも、傷つけることもなかった。 しかしある出会いを境に、紀咲の内側で、静かに歯車が狂い始める。 最適解を求めない青年・朝桐太玖也。 彼は紀咲のように相手を“読む”ことをせず、理解しようとも、迎合しようともしない。 それなのに、なぜか彼のそばでは、紀咲は呼吸が楽になる。 太玖也を中心に交差していく、複数の女性たち。 兄に強く執着する妹・御玖。 論理を信じ、理解による関係を望む先輩・淑花。 そして、過去に影を落とす「顔の似た少女」。 それぞれが「理解されたい」「選ばれたい」「壊れたくない」と願いながら、 誰もが誰かの繭となり、あるいは繭に閉じこもっていく。 これは、 愛を求めた人間たちが、 愛の名をした役割や幻想に絡め取られていく物語。 “シンデレラ”になることを望んだのは、誰だったのか。 繭を破ることが救いなのか、それとも——。
吐き出したすべてが、愛であってほしかった。 ※いじめの描写があります。苦手な方はご注意ください。 クラスの中で、いつの間にか「いじめてもいい存在」になっていた中学生の少女・志緒里。 誰にも助けを求められず、声を上げることもできない日々の中で、ただ一人、彼女の前に立ちはだかった少年がいた。 「好きだよ」 その一言から、志緒里の日常は少しずつ変わり始める。 差し伸べられる手、守られる安心感、そして初めて知る“誰かの味方でいる”という感覚。 けれど、優しさは時に重く、救いは別の傷を生むこともある。 本当の気持ちを言えないまま、守るためについた嘘は、やがて彼女自身を追い詰めていく。 これは、誰かを守ろうとして自分を削り、それでも「本音を吐き出すこと」を選ぼうとする少女の物語。 静かな教室で、言葉にならなかった感情が、少しずつ形を持ちはじめる――。
三つ下の妹・紗乃のことを「大嫌い」だと言い続けてきた兄。 病弱で、成績優秀で、やたらと自分に懐いてくる妹の存在は、幼い頃から彼にとって煩わしく、距離を置きたい対象だった。 しかし、成長とともに二人の関係は少しずつ形を変えていく。 何度拒絶されても変わらない妹の想い。 それに正面から向き合うことも、きっぱり切り捨てることもできない兄の曖昧な態度。 「嫌い」という言葉の裏に隠された感情とは何だったのか。 言えなかった想い、選ばなかった選択、その先に残るものとは——。 これは、素直になれなかった兄と、愛を伝え続けた妹の、 静かで歪な、しかし確かに存在した“愛”の物語。
昼休みになると、なぜか必ずやって来る元気いっぱいの後輩。 静かに過ごしたい先輩と距離感ゼロで押しかけてくる彼女の少し騒がしくてどこか甘い日常は、いつの間にか当たり前のものになっていた。 手作り弁当、軽口の応酬、ささいな忘れ物―― そんな何気ない一日の中で、二人の関係は少しずつ形を変えていく。 これは、「助け合い」と「好意」の境界線が静かに揺らいでいく物語。 可愛らしい学園の一幕の裏に、ふとした違和感が忍び寄る短編。
雨の降り続くある日、下級生の少女・西坂逢咲は、昇降口のロッカーに一枚の匿名のメモを見つける。 花の絵が描かれたその紙に記されていたのは、詩のような言葉。差出人の名はないが、それが誰からのものか、彼女にはすぐにわかってしまった。 送り主は、生徒たちから絶大な人気を集める生徒会長・玖瑠羽。 誰からも慕われ、華やかな「花園」の中心に立つ彼女と、そこに属さない逢咲。 二人の間には、他人には見えない歪んだ距離と、言葉にできない感情が横たわっている。 嫌がらせとも、試す行為とも取れるそのメッセージへの返答をきっかけに、 逢咲は放課後の生徒会室で玖瑠羽と二人きりになることになる。 雨音に包まれた静かな空間で交わされるのは、詩、沈黙、そして互いの本心を探る言葉。 「吐く花」と「食む毒」。 与えることと、受け取ること。 愛されたい欲望と、独占したい衝動。 これは、正しさと歪みの境界で揺れる二人が、 自分たちの感情に触れてしまうまでの、静かで危うい物語。
タイトルはCinderella(シンデレラ)=cinder(灰)+ella((彼女の意 シンデレラの名ともいわれる) timbre=音色+ellaの造語です。 ドレスコード・マナー、靴を入れることでシンデレラに寄せる一方で、映画、『マイフェアレディ』×『プリティーウーマン』を味付けに加えたつもりです笑
鏡子(きょうこ)はいわゆる地下アイドル。ロックバンドSEA MOONのベーシスト花火(はなび)に焦がれています。 二人になにが起こるのか……なにも起こらないのか?
中条 雪音(ナカジョウ ユキネ) 24歳。 彼女は幼い頃から、"変人"というレッテルを貼られる事が多かった。 彼女には、他の人間には見えないものが見える。一体、アレは何者なのか。 幼い頃に起こった事件がトラウマになっている彼女は、その事実を誰にも言えず、見て見ぬふりをして生きてきた。 そんなある晩、彼女はひょんな事からピンチに陥る。もう駄目だと思った時、彼女を救ってくれたのは、オネエ言葉を話す変な男だった。 その出会いをきっかけに、彼女の人生は目まぐるしく変化していく──。
軌道エレベーターのコンシェルジュ 森野悠希(ユウキ)と、その恋人で運行管理者の高遠陽樹(アキ)の日常。仕事とプライベート、そして時にすれ違いながらも、互いに支え合い、理解を深め成長していく。宇宙食を使った誕生日ケーキ作りや、軌道エレベーターのシステムトラブル、ダブルデートなど、様々な出来事を通じて二人の関係が育まれていく近未来SFx恋愛小説
夢子(ゆめこ)は大好きな恋人・誠也(せいや)との愛を、より一層深めるために、毎日一生懸命あることに精を出しています。  会社の後輩女子のそのことに興味津々。
満月の夜、玲は必ず幼馴染の流に会いにいく。流への思いは口に出せないまま、ずっとそうしてきた。 ひときわ大きな満月の夜。いつもと違う夜が始まった。
ある夜、傷心の主人公・神谷美鈴がバーで出会った男は、どこか憧れの小説家"翠川雅人"に面影が似ている人だった。 その男と一夜の関係を結んだが、彼は取引先のマネージャーの橘で、憧れの小説家の翠川雅人だと知り、美鈴も本格的に小説家になろうとする。 恋と創作で揺れ動く二人が行き着いた先にあるものは──