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ト…。
俺は。
ト…。
歩を進める。
ト…。
天神橋筋商店街の道を進む。
ト…。
それは俺に…。
ト…。
ある『決意』があるからだ。
ト…。
その為に俺は道を歩むのだ。
・
・
・
自己紹介が遅れたね。
俺の名前は、
『洋 武地也(よう ぶちや)』。
武地也は両親が、
某プロレスラーのFANで、
この名前をさずかった。
本当はそのプロレスラーにちなんで、
『地』を『血』にしたかったらしいけど、
役所から『駄目だ』された為、
『地』になった。
年齢は22歳。
身長186cm。
体重103kg。
大阪の大学に通っており、
学生プロレス同好会に所属。
人は俺を『黄色い呪術師』…!
『ザ・イエロー・シャーマン』
と呼んでいる。
得意技は地獄突き。
バンデージで固めた指先をそろえ、
相手の喉元を突き上げる技だ。
技をくりだした後に、
独特な空手ポーズを出すのが、
お決まりのパフォーマンスである。
大学卒業後の就職も決まっており、
デスマッチを売りにしたプロレス団体に
練習生として入門する事になっている。
・
・
・
そんな俺。
洋 武地也であるが…。
『恋』をしている。
『異国の女性』だ。
『その女性』は…。
『留学生』なのだ。
『プリヤ・シン』と言う名であるのだ!
ッ
彼女は!
20歳の時、日本への留学決意した、
来日4年目、大学4回生!!
だ
の
に
!
年齢が22歳と言う、
『ちょっと計算が苦手なトコロ』が
『チャームポイント』ッ!
ッ
言葉も『ワッショイ!』しか喋れない!
彼女が8歳の時にドハマりした、日本のアニメ!
『魔法少女プリティーワッショイ』の主人公
『プリワッショイ』もワッショイしか
喋らなかったが…!
その語気により、何を言わんとしてたか解ったし、
実際、日本の幼女がプリワショ放映時、
『ワッショイ』のみで会話をしていた事を思えば、
彼女が『ワッショイ』のみで、
コミュニケーションを取る事は、
それ程珍しい事ではない。
極々自然な事柄と言えるだろう。
そ
ん
な
事
よ
り
俺は彼女が今!
『東方の朝陽が如く“燃えている事”!!』
それに着目しているッ!!
そ
う
だ
!
『ギャル神輿』だッ!!
ッ
彼女は『ギャル神輿オーディション』の
厳しい選考を突破した『神輿ギャル』ッ!
彼
女
に
と
っ
て
!
ギャル神輿の参加は、
日本文化を学ぶ一環と思い出作りでありッ!
来年の春、母国インドに帰国する為には、
避けてはならない『心意気』である事が
感じられたッ!!
だ
か
ら
俺
は
!
ト…!
歩を進める!
ト…!
天神橋筋商店街の道を進める!!
ト…!
出で立ちは!
ト…!
紺色の法被に、ねじり鉢巻き!!
そ
し
て
!
ボロン…!
俺は『アレ』を出した!!
『アレ』はだと?
『アレ』は『アレ』だ!!
『アレ』としか言い様がないッ!!
『アレ』であるからだ『アレ』はッ!!
ッ
「な、なんやアレは!」
「おーん!」
浪速のにいちゃん、ねえちゃん、
おっちゃん、おばちゃん、
「なんでんねん!」
「どんでんねん!」
じいちゃん、ばあちゃん、
キッズ達が騒いでいる!!
「…ッ!!」
俺はプリヤを見つけ…!!
「プリヤッ!」
と声をかけるッ!!
「ワッショイ!?」
プリヤ達の足も止まる!
天神橋筋商店街の道を進むギャル神輿の前に――。
「ワ、ワッショイ!」
驚くプリヤをものともせずッ!
俺は右手に『アレ』ッ!!
そうだッ!!
右手に『鋭利な鉄器』ッ!!
『フォーク』を持った、
『 俺 が 立 ち 塞 が っ た の だ ッ ! 』
ッ
ッ
ゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ
「プリヤ。」
「君にとって、俺はただの友達の1人。」
「そんな俺ではあるけれど…。」
「俺はッ!!」
「そんな君に『花』を捧げたい…ッ!!」
ッ
ッ
「 『 デ ィ ィ ィ ィ ヤ ! ! 』 」
グ
サ
ァ
!
『俺』は!!
『俺の額』に!!
『フォークを思い切り刺し込んだッ!!』
そ
し
て
こ
う
言
う
!
「『血はリングに咲く花ッ!』」
「来年からプロレスラーになる、
俺にとって、血は君に捧げる、
『 花 な ん だ ! ! 』 」
「 プ リ ヤ !
君 が 好 き だ ! ! 」
「 君 が 欲 し ぃ い い ! ! 」
『俺』は『俺の気持ち』をぶつけた…!!
『来年の春』、母国へ帰るプリヤ。
去り行く日本国の
大切な思い出として参加する
『ギャル神輿』ッ!!
「答えは…天神祭が
終わってからでも良い。」
「俺の気持ちを知っていて欲しい。」
だから俺は今しかないと思ったのだ。
俺は流るる己が血をぬぐいもせずに。
ただただ、プリヤにそう言い放った…ッ!!
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