貴女が突然、この世界からいなくなった。
僕の胸は大砲で撃ち抜かれたように打ちひしがれ、この事実をどう受け止めていいのかわからない。
僕はいま心も体も空っぽで、貴女の存在がどれだけ大きなものだったかを知った。
貴女の詩を僕は読んだ。
貴女が綴った言葉は孤独と辛苦で満ちていた。
まるで出口のない袋小路で彷徨うように、貴女の悲鳴が幾十にも重なっていた。
貴女と僕は親友になれた。だけどどこかで心がすれ違ってしまっていた。
僕は貴女という存在に温かさを感じていた。だけど貴女は僕に救いを求めていた。
それなのに僕は無知なままで、貴女の奈落のような心の闇に気づくことができなかった。
僕は人の気持ちを理解することが上手くできなくて、ただ貴女が隣にいてくれることを喜んでいるだけだった。
どうして世界は貴女に居場所を与えなかったのだろう?
貴女が『化け物』として生まれたのなら、どうして『ここにいてもいいんだよ』と誰かが言ってくれなかったのだろう?
貴女はずっと重い荷物を抱えてきた。
独りでは到底支えきれなくなって、貴女の身体は押し潰されそうになっていた。
僕が少しでも貴女の重荷を共有できていたのなら、貴女はこの世界から光を捨てなかったのだろうか?
今となっては、僕はどうすべきだったのかわからない。
僕はただ、貴女がこの世界から消えてしまったことを後悔することしかできない。
貴女と同じように、僕は永遠に消えない傷を背負っていくのだろう。
それでも、僕は貴女のことを忘れたくない。
貴女と共有できた温もりを、貴女が色鮮やかだと教えてくれた世界を、ずっと記憶の中に刻みつけたい。
貴女という光が初めて、僕が
詩を開く勇気をくれたのだから。
貴女と出会えて、本当によかった。