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第5話・オッス!オレ【ニャミえもん】オレのマイクロビキニ姿にドキドキするだろう

ー/ー



 なんだかんだで、カフェ開店から一年が経過した──その間、スライム調理人の料理暴走事件や。
 赤字続きでパニックになった経理のメドゥーサ石化事件や。
 派手に店内で大コケしてお客の頭に、パスタ料理をぶっかけた奴隷えもんのプチ失踪事件や。
 ライブ出演交渉していた異世界ガールズバンド、両腕が翼のハーピーガールズ。
『ハッピー・ハーピー』のメンバー内の、ゴタゴタが原因で、人間ガールズとの対バンがドタキャンされて、ライブ中止になった事件などなど……アクシデントの連続だったが。
 それでもなんとか、収益は黒字に転じてカフェ『ニャミえもん』は、メディアにも取り上げてもらって……連日満席が続いていた。

 オレも、ニャミえもんの指示で、多少は身なりを整えてカフェマスターとして、スーツ姿で店を訪れるまでになった。
 定休日でお客のいない、店内のステージで機材を持ち込んで明日のライブ練習をしている。
 インストゥルメンタル・ガールズバンド『ハッピー・ハーピー』の様子をオレはニャミえもんと一緒に眺める。

 リード・ギターのハーピーの女の子と、ベース・ギターのハーピーの女の子が競うようにギターを掻き鳴らして、ドラムとキーボードが合わせるように必死にギター演奏を追う。

 そんな様子を見ながら、オレは隣に立つニャミえもんに言った。
「もう、いつ死んで転生してもいい……一年前の約束通りに、オレを転生輪廻に導いてくれ、ワラジムシでもゾウリムシでもなんでもいい」

 頭の後ろに手を組んでニャミえもんが、言った。
「そんな話しもしたニャぁ……忘れちまった、今のおっさん、社畜魂が抜けて自信に満ち溢れたいい顔しているぜ」

 魚肉ソーセージを食べながら、ニャミえもんがオレに言った。
「オレから転生輪廻の女神には伝えておく、おそらく人間として精一杯生きたら、次も人間に転生させてもらえるだろうよ……オレは少し休むニャ」
「休む?」
「最初にオレが出てきて、おっさんに顔面騎乗した机の引き出しに入って異世界で遊んでくる……オレの力が必要になったら、いつでも机の引き出しを開けてオレの名前を呼びな、飛び出して来てやるぜシャァァァ」

  ◇◇◇◇◇◇

 ニャミえもんとの、別れの日がやって来た。机の引き出しから上半身だけ出したニャミえもんが言った。
「それじゃあな、おっさん元気でな」

 ニャミえもんが、机の引き出しの中に消えるとオレは急いで引き出しのカギを閉めて、翌日には変なネコ型異世界ロボット女が出てきた不気味な机を、リサイクルショップに売りに出して処分した。

「もう、子供の時から使っていた小さい机も、ニャミえもんも、オレには必要ないんだ」

   ~おわり~


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 なんだかんだで、カフェ開店から一年が経過した──その間、スライム調理人の料理暴走事件や。
 赤字続きでパニックになった経理のメドゥーサ石化事件や。
 派手に店内で大コケしてお客の頭に、パスタ料理をぶっかけた奴隷えもんのプチ失踪事件や。
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『ハッピー・ハーピー』のメンバー内の、ゴタゴタが原因で、人間ガールズとの対バンがドタキャンされて、ライブ中止になった事件などなど……アクシデントの連続だったが。
 それでもなんとか、収益は黒字に転じてカフェ『ニャミえもん』は、メディアにも取り上げてもらって……連日満席が続いていた。
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 定休日でお客のいない、店内のステージで機材を持ち込んで明日のライブ練習をしている。
 インストゥルメンタル・ガールズバンド『ハッピー・ハーピー』の様子をオレはニャミえもんと一緒に眺める。
 リード・ギターのハーピーの女の子と、ベース・ギターのハーピーの女の子が競うようにギターを掻き鳴らして、ドラムとキーボードが合わせるように必死にギター演奏を追う。
 そんな様子を見ながら、オレは隣に立つニャミえもんに言った。
「もう、いつ死んで転生してもいい……一年前の約束通りに、オレを転生輪廻に導いてくれ、ワラジムシでもゾウリムシでもなんでもいい」
 頭の後ろに手を組んでニャミえもんが、言った。
「そんな話しもしたニャぁ……忘れちまった、今のおっさん、社畜魂が抜けて自信に満ち溢れたいい顔しているぜ」
 魚肉ソーセージを食べながら、ニャミえもんがオレに言った。
「オレから転生輪廻の女神には伝えておく、おそらく人間として精一杯生きたら、次も人間に転生させてもらえるだろうよ……オレは少し休むニャ」
「休む?」
「最初にオレが出てきて、おっさんに顔面騎乗した机の引き出しに入って異世界で遊んでくる……オレの力が必要になったら、いつでも机の引き出しを開けてオレの名前を呼びな、飛び出して来てやるぜシャァァァ」
  ◇◇◇◇◇◇
 ニャミえもんとの、別れの日がやって来た。机の引き出しから上半身だけ出したニャミえもんが言った。
「それじゃあな、おっさん元気でな」
 ニャミえもんが、机の引き出しの中に消えるとオレは急いで引き出しのカギを閉めて、翌日には変なネコ型異世界ロボット女が出てきた不気味な机を、リサイクルショップに売りに出して処分した。
「もう、子供の時から使っていた小さい机も、ニャミえもんも、オレには必要ないんだ」
   ~おわり~