最終話 彼の地より、亜の刻(とき)へ……

ー/ー



 結局、俺は勇者達と戦い、消えた。
 あんなダサくて痛くて恥ずかしい物語でも、俺にとっては“作品”だったのだ。アルフレッド達も、カムイ・ミンタラも、全てが“愛おしい”……
 ヤンセからノートを受け取り、物語の続きを書き始めた辺りで気付いた…いや、思い出していたんだ。俺は物語を書くのが好きだって事にな。



─島根県津和野市
 勇者の一撃で消滅し、死んだ俺は、腕に点滴と珍棒にカテーテルを突っ込まれて病院のベッドの上にいた。シロワニには生まれ変わっていなかった。
 江戸川区の自室でぶっ倒れていた俺は、あの後で病院に運ばれ一命を取り留めた。
 カムイ・ミンタラでの出来事は夢だったのだろうか。しかし、疑問も残る。救急車を呼んだのは誰か?そして、なぜ漆黒の聖典が最後のページまで埋まっていたのか。しかも最後のページには“ハッピーエンド”としか書いていない。
 たぶん、ピンクの髪をした神様の仕業だろう。そう思って納得する事にした。
 体を壊した俺は会社を辞め、故郷の島根へと帰った。今は別の仕事を探しながら、新たな物語をノートではなくパソコンに書いている。出来上がった物語を『小説家になったろう』か『カケヨメ』のどちらかに投稿する予定だ。書籍化なんて大それた事は言わない。いつまでも中二病のこの俺の物語(生き様)を、見やがれ!
 黒歴史は立派な創作者(クリエーター)の、人生の一部なんだよ。
 なあ、そうだろ?

─完─


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 結局、俺は勇者達と戦い、消えた。
 あんなダサくて痛くて恥ずかしい物語でも、俺にとっては“作品”だったのだ。アルフレッド達も、カムイ・ミンタラも、全てが“愛おしい”……
 ヤンセからノートを受け取り、物語の続きを書き始めた辺りで気付いた…いや、思い出していたんだ。俺は物語を書くのが好きだって事にな。
─島根県津和野市
 勇者の一撃で消滅し、死んだ俺は、腕に点滴と珍棒にカテーテルを突っ込まれて病院のベッドの上にいた。シロワニには生まれ変わっていなかった。
 江戸川区の自室でぶっ倒れていた俺は、あの後で病院に運ばれ一命を取り留めた。
 カムイ・ミンタラでの出来事は夢だったのだろうか。しかし、疑問も残る。救急車を呼んだのは誰か?そして、なぜ漆黒の聖典が最後のページまで埋まっていたのか。しかも最後のページには“ハッピーエンド”としか書いていない。
 たぶん、ピンクの髪をした神様の仕業だろう。そう思って納得する事にした。
 体を壊した俺は会社を辞め、故郷の島根へと帰った。今は別の仕事を探しながら、新たな物語をノートではなくパソコンに書いている。出来上がった物語を『小説家になったろう』か『カケヨメ』のどちらかに投稿する予定だ。書籍化なんて大それた事は言わない。いつまでも中二病のこの俺の物語《生き様》を、見やがれ!
 黒歴史は立派な創作者《クリエーター》の、人生の一部なんだよ。
 なあ、そうだろ?
─完─