#8
ー/ー>>Iris
ウォルターさんへの報告と今後の相談を終えた私が宿に戻ったのは、夜半も過ぎた頃だった。眠っているであろうトワ達を起こさないようにそっと扉を開ける。
薄暗い明かりが灯る静かな室内。トワはまだ起きていた。眠るアリサの顔をじっと見つめ、どこか深く思い詰めたような空気を纏っている。
「おかえり」
「うん、ただいま。先に寝てくれてよかったのに」
そう告げる私にトワは何も言わず、ゆっくりとこちらを振り向いた。その瞳の色は血のような深紅。これは……初めて見る瞳の色だ。
「アイリス」
「うん」
「私、ベルンハルトを、殺す」
「……そう。理由は聞かせてもらえる?」
問いながらも、もう理由は察していた。おそらくアリサの身にあった事を彼女の口から聞いたのだろう。それも、あまりに理不尽で、許しがたいことを。トワの深紅の瞳は彼女が激怒しているということの表れに違いないだろうから。
「……」
「アリサのこと?」
「うん」
「許せないのね?」
「うん」
トワの返事は短いがとても重い。普段は穏やかな彼女が、ここまで憎悪をかき立てられているのは見たことがない。小さなことで拗ねてみせることはあっても、これほどの激情を宿すことなどかつて一度もなかった。それはあの鋼の獣と対峙したときですらも。
「トワは、本当に優しい子だね」
「……そんなこと、ない」
押さえつけたようなその声には抑えきれない憎しみの色が滲んでいる。でも私は微笑みを浮かべて、トワへと歩み寄る。
「でもね、トワ。だめだよ」
「どうして!」
トワの怒りは痛いほど分かる。だからこそ、この子に手を汚させるわけにはいかない。
「ベルンハルトが許せないのは私も同じ。でもね、怒りのまま手を下すと、あいつらがやってるのと同じ事になるよ?大事な妹にそんな事をさせたくないの。わかって」
「……でも」
「トワ?あなたの姉は誰?」
「……アイリス」
「そう、私はアイリス・ブースタリア『管理官』です。断罪は……ギルド憲章に基づき、私が行います」
「……」
「だから、ここはお姉ちゃんに任せて。……ね?」
トワは少し唇を噛みしめたまま、視線を落とした。しばらくの沈黙の後、強い意志と共に口を開く。
「……わかった。アイリスがそう言うなら。でも……断罪には私も同行する。それだけは、約束して」
私はトワの頬にそっと手を触れ、小さく頷いた。
片方のベッドはアリサが寝ていたので、私とトワはもう一つのベッドで一緒に眠ることにした。同じベッドに潜り込んで眠るなんて、いったい何年ぶりだろう。昔はこうして、何度も一緒に眠ったものだけど。
明日には戦闘がおきるかもしれない。決して平穏な状況ではないが、それでも幼い頃を思い出していると不思議と気持ちが温かくなり、笑みがこぼれる。
隣を見ると、トワはいつの間にか静かな寝息を立てている。きっと慣れない憎しみに身を焦がして疲れ切ってしまったのだろう。その寝顔は、私が知っているいつも通りの優しく穏やかなトワのままだ。眠っているときのトワはまるで無垢な天使のようで……改めて、守らないといけないと思う。
「トワ……」
そっと囁きながら、華奢な妹の体を抱きしめた。私が守らなければならないもの。どんな状況であっても、トワが変わらずにいられるようにしてあげたい。そんな思いが胸に広がって、明日への覚悟が静かに芽生える。やがて私も、妹の温もりを感じながら……眠りに落ちた。
――翌朝。前夜にウォルターさんから聞いた情報をトワとアリサに伝える。
3ヶ月間にわたるウォルターさんと部下の調査でもギルド伯ベルンハルトが直接的に悪行を主導している証拠は見つかっていないらししい。けど、軌道ステーションで押収された品物の行き先が二通りに分かれることが判明しているそうだ。
正規の押収品は通関本部の資料保管庫に送られ、非正規に横領された品物はギルド伯の私邸……いや、ほとんど「城」と呼べるような邸宅の地下倉庫に隠されているらしい。そして、私達の荷物は間違いなく後者にある。
もし通関本部に保管されているのであれば、私たちの荷物に限って言えば手続きを踏むなり管理官の権限を行使するなりで取り戻すことも可能だろう。だが、私邸の地下にあるものを合法的に回収する道はほとんど断たれている。力づくで潜入して取り返すという選択肢も考えられるけれど、荷物はかなりの大きさと重さがあるし、私邸の警備を避けて密かに持ち出すのは至難の業だろう。
それに仮に無事に持ち出せたとしてもまだ障害がある。そう、星を離れる際に軌道ステーションを通過する必要があるってことだ。ギルド伯の影響下にあるステーションの監視をかいくぐって密かに物品を星外へ持ち出すのは密輸に等しく、現実的とは言い難い。
つまり、最も確実な手段は――遠回りではあるけど――ギルド伯の犯罪行為を暴き、彼を打倒。そして支部の体制を立て直した上で、正式な手続きを経て荷物を取り戻し、この星を去る。うん、それが最善手だろう。
昨夜トワにはああ言ったものの、私達が勝手にギルド伯を私刑にするのはいささか問題があった。確かに管理官である私にはギルド内の犯罪行為に対する監察権や司法権が与えられている。だけど強い権利があるが故に正規の手続きを無視する訳にはいかなかったんだ。奴の行いに関する証拠を固めた上で捕縛し、統括局の元で裁きを受けさせる形を取らざるを得ない。
もっとも最大の禁忌である行政への介入だけでなく民間からの搾取、横領、おまけに前任者の謀殺。ギルドに対する叛意がこれだけ揃っている現状を考えれば、どれだけ無能で温厚な司法官でもベルンハルトに対して死刑以外の判決を下すことはないと思う。だから、私がギルドの法における最高刑、「0号処分」を行っても結果は同じなんだろうけどね。
ベルンハルトを追い詰める、最も簡単な方法は奴がペレジスの統治を実質的に行っているという証拠をつかむことだ。ただ、元々この星ではギルド支部長が評議会議席を持つという特殊な政治形態になっている。闇雲に内政干渉を訴えても、評議会との申し合わせの範疇で、適法な範囲内だと抗弁される可能性は高いだろう。
内政干渉の告発は罰則が0号処分……つまり処刑しかあり得ないほど、ギルドメンバーにとって重いものだ。それ故にうかつな告発を行い、言い逃れを許してしまえば同じ罪状での告発は困難だ。だからこそ内政干渉での告発は最後の切り札にして、まずは他の不正を追及する……。それが作やウォルターさんと話し合って決めた方針だ。
だからこそ今後の証拠固めのために情報収集に向かわなければならない。支部の内部事情を知るアリサが同行してくれるのは心強いし、彼女から直接話を聞き出すことで証拠を探しやすくなるはずだ。
ただアリサを伴うにあたり一つ問題があった。アリサの黒い外套は地味で本来なら隠密行動向きではあるけど、この街の無駄に華やかな街並みでは逆に悪目立ちしてしまうんだ。スラム街なら溶け込めるかもしれないけれど、街中ではどう考えても目を引きすぎる。
聞くところによると彼女は普段からこの外套を身に纏っているらしく、街の人間にアリサは「いつも黒い外套を着ている少女」として認識されている可能性が高い。これではすぐに私達の同行者が不老の少女だと気づかれてしまうだろう。
宿に残しておくわけにもいかない以上、連れ歩くには服装を何とかする必要がある。変装とまではいかなくても、少しでも印象を変えれば人目を避けられるかもしれない。彼女は私よりもかなり背が高いけど、幸いなことにスタイルは似ているので、私の手持ちの中でも裾の長いワンピースとレギンスの組み合わせならなんとか不自然にならずに済むかもしれない。
……トワの服?それは論外だ。あのだぼだぼのTシャツやワーカージャケットでは、かえって不審者扱いされかねない。一応軌道ステーションで無理矢理買わせた服はあるけど、そもそもスマートなトワと……外套越しでもスタイルの良さが判るアリサでは体型が違いすぎるからね。
そんな事を考えながら、アリサのために地味目のワンピースを見繕い、着替えるように促した。
黙って頷いたアリサが着替えのために外套を脱いだ瞬間。
――私は昨夜、トワが激高していた理由を理解した。
ああ、予定は変更だ。これは司法官に委ねるまでもない。ギルド伯ベルンハルトの罪は私が暴き出し、そして直接裁く。
……一瞬、激情に支配されかけた私は頭を振り、クールダウンするためにアリサに雑談を振ってみることにした。
「そういえばアリサ、今日の仕事は?出歩いて大丈夫なの?」
着替えを終えたアリサに何気なく問いかける。私達は星外任務中の身でギルドの通常業務からは離れているけれど、アリサは惑星上でギルド職員として働いているはずだ。業務が割り当てられているなら、勝手に持ち場を離れるわけにもいかないだろう。
「……大丈夫、です」
アリサは小さく頷いたが、どこか返事にためらいがあるように感じたのは気のせいだろうか?彼女はギルド伯に行動を管理されていると聞いたけど、どこまで自由が許されているんだろう。もしかしたら監視がついている可能性もあるし、必要な確認はしておいた方がいいかもしれない。
「アリサ、行動制限とかかけられてないの?昨日は街へ出てたけど、監視されてたりしない?」
「いえ、仕事がない時は……それなりに自由に動けますので」
「そうなんだ?でもアリサ、ギルドでの役職って何だったんだっけ?シンガーじゃないみたいだけど」
「私ですか?……管理官補です。父の、仕事を補佐していましたので」
「そっか、じゃあ今もギルド伯の補佐を?」
「いえ、違います。私は……罪人の娘ですし、予知の力も失いました。なので、もう何年もギルドの管理業務には関わっていません」
「そうんだ、なら今は何を?」
彼女の声には少し悲しげな響きが混じっていた。それでも以前の彼女の役職が管理官補であることを考えれば、今もきっと何らかの仕事があるはずだ。でも、私は彼女に与えられた仕事について何気なく問うてから、その仕事が「まともなもの」だとは限らないということに気がついた。彼女に向けられる視線の冷たさを思い出し、不安が胸をよぎる。
「私の仕事は……その、夜の――」
アリサが口ごもりながら答えかけた瞬間、彼女が次に何を言おうとしたのかがわかった。馬鹿だ、私は。
「ごめんっ!アリサ、もういい、謝る!」
浅はかだった。ギルド内で信用されていない彼女に与えられる仕事?それも街中でギルド伯の所有物であるかのように噂される、年若く見える少女の?考えるまでも無かった。そんなもの、まともな仕事であるはずがないじゃないか。彼女が聞かれたくないであろう、彼女の尊厳を踏みにじるような事を、私は興味本位で聞いてしまった。
「気にしないで下さい、アイリスさん。私、見た目は子供ですけど……ウォルターさんよりも年上の、おばさんなんですよ」
そう言って薄く微笑んでみせるアリサ。
だが、それは嘘だ。だって私は知っているから。テロマーは「外見が若く見える」のではない。彼らは「ゆっくりと成長する」のだ。心身共に。つまり私達と同年代に見える外見を持つ彼女の精神は、決して戸籍上の齢相応な精神構造ではない。彼女の精神は、私達と同じ年代。つまり何十年生きていようとアリサの心は思春期の少女そのものなのだ。
多感な精神を持ったまま、長く凄惨な状況に置かれていて平気であるはずがない。だけどその事実を指摘すること自体がアリサをさらに苦しめる事になる。だから私は、あえてアリサの言葉をそのまま受け入れるしかなかった。
「そう……なんだね。でも、ごめんなさい。本当に、ごめんなさい」
私には謝ることしか出来なかった。黙って頷くアリサを見ながら、私は心の中でベルンハルトの罪状にアリサへの性的虐待を追加した。そして、ただアリサに謝罪を繰り返した。
>>Towa
ギルド伯の私邸を調査するため、3人で街へ出ることになった。ウォルターさんは別行動でお昼に合流する予定。ウォルターさんの奢りで良いものを食べるのが楽しみだ。
いや、約束はしてないけど……奢ってくれるよね?こんなに可愛い女の子が3人もいるんだから、当然奢りたくなるよね?
それにしても、朝アリサを着替えさせたあたりからアイリスの様子がおかしい。 いつもはどんな時も明るく振る舞って笑顔を浮かべているのに、今日はその笑顔がどこにもない。言葉少なげで顔には陰りが差してる。これはもしかして、いわゆる「どん底まで落ち込んでいる」ってやつ?
どうやらさっきのアリサとの会話が原因らしいけど……。私にはアリサの仕事についての話は完全には理解できなかったけど、夜の仕事っていうのはたばんまともな仕事じゃないんだろうね。暗殺者とか、盗賊とか、スパイとか……どれもアリサには向いてなさそうだけど。
けど、きっとアイリスは自分がその話を引き出してしまったことに責任を感じてるんだと思う。自分が無理に聞かなければアリサがそんな話をせずに済んだ、とか考えてるのかも。
……これはアイリスに「気にしないで」って軽く言ってどうにかなるレベルじゃなさそうだ。私の説得スキルでは手に余る。どうしたものかと考えている間にも、すれ違った道行く人達が私達3人を見て、ぎょっと表情でわざとらしく視線を外していく。まぁそれも仕方ないかも。
無表情の2人に、暗い顔で歩く1人。正直なところ、私達が全員が美少女でも関わりたくないオーラが漂ってるのは否定できないからね。あ、これじゃウォルターさんがランチを奢りたくなくなるかもしれない。
アイリスの気を紛らわせるために明るい話題でも振ってみるべき?……いや、話題選びに失敗したら、今以上に気まずくなりそうだ。悩みながらも、ギルド伯の私邸を目指して歩く私達。目的地がどの辺なのかアリサに確認したところ、ギルド伯の私邸……というか城は街から少し離れたところにある小高い丘の上に位置しているらしかった。
アリサが指さす方向を見ると、確かに丘の上に豪華な建物が建っているのがかすかに見える。元は迎賓館だったらしいその建物は、城と呼ばれるのも納得がいく威容だけど……正直私は住みたくないな、ああいう派手なところには。丘の麓は木々に囲まれて……というか、森だよね、あれ。徒歩で近づくのはかなり大変そうだ。
乗り物を調達した方が良いとは思うけど、本来ならこういうときに真っ先にそういう提案をするアイリスが黙ったままなので、なし崩し的に私達は歩いて移動を続ける。たぶん今、私がビークルの調達を提案したら、そんな事に気付かなかったのかってアイリスはもっと落ち込むだろうと思って黙っておくことにした。
しばらく黙ったまま歩き続け、町外れに近づくと周辺の光景が華やかなビル群から地味で小さな建物に変わっていった。そんなときだ。通りの片隅でスケッチブックを開いている老人が目に入ったのは。
髪は白く体は少し猫背だけど、丁寧に鉛筆を動かしているその様子は趣味で絵を描いているというより本業の絵描きさんのように見えた。
私が絵描きさんを見ていることに気付いたのか、アリサが口を開いた。
「あの方は、ペレジスでは有名な画家の方です。若い頃に芸術の星ヴェリザンから移住されたと聞いていますが、もう引退されたと……。今は時々、街で絵を描かれています」
「知り合い?」
「いえ……お話ししたことはないですが……以前、何度かお見かけしたことが」
私とアリサのやりとりに気付いたのか、少し前を歩いていたアイリスが足を止めた。
「アリサ、興味があるのなら、少し絵をみせてもったら?」
老人を見るアリサの様子に気付いたアイリスがそう提案する。アイリスの気分転換にも良さそうなので、私もアリサを促して3人で老人の絵を見せてもらうことにした。
スケッチブックに描かれているのは美しい女性の姿だった。静かな微笑みを浮かべ、優しげな眼差しでこちらを見つめている。どこか懐かしさすら感じる、不思議な雰囲気のある絵だった。あれ?この人……どこかで……?
「……この方は、どなたですか?」
アリサが、老画家にそっと尋ねる。私達に気付いていなかったのか、老人は初めて視線を上げてこちらを、声を掛けたアリサを見る。まるで遠い記憶を辿るような表情をしてから、老人は柔らかく微笑んで言った。
「これはな、もうこの世におられない方じゃよ。だが、こうして記憶の中に留めておけば、少しでもその人が生き続けているような気がしてのぉ」
「亡くなった方、なのですね」
「うむ、もう30年近く前の話じゃがな……」
老画家と言葉を交わすアリサの声はいつになく小さく、どこか切ない響きを帯びていた。そういえば、アリサのお母さんも早くに亡くなっていたと聞いた。まるでその記憶が呼び起こされたかのようなアリサの表情に、私はここへ立ち止まった事を少し後悔した。老人は軽く頷いてから、微笑みを浮かべたまま絵に視線を戻した。
「昔、頼まれて描いた絵を思い出してな、こうやって手すさびに描いておるんじゃよ。モデルになってくれた女性は……そう、お嬢さんによく似ておったな。高貴な血筋のお方ながらとても穏やかで、それでいて芯の強い人じゃった」
「……もしかして、その女性の名前は……マリエル、ではありませんか?」
アリサの言葉に老人は一瞬驚いた顔をしたが、次の瞬間、ゆっくりと頷いた。
「……うむ。彼女の名前は確かに、マリエル。マリエル・プランタジネット様じゃ」
その言葉を聞いた瞬間、アリサの瞳が潤だのがわかった。
「それは……私の、母です」
「なんと……?じゃあ、お嬢さんがアリサ嬢か?言われてみれば若い頃のマリエル様によう似ておるな」
どうやら老人はアリサの母親の知り合いで、そしてアリサの事も知っているようだ。となると当然アリサが不老である事も知っているはずなのに、その口調には嫌悪や忌避の感情は全く感じられないし、むしろ慈しむような空気すら感じられる。
……そっか、この街にはアリサに対する悪意しか存在しないと思っていたけど、こういう人もいたんだ。私と同じ事に思い至ったのか、アイリスも少し笑顔を浮かべ、老画家と楽しそうに話をするアリサを見つめている。アリサの邪魔をしないように私達は少し離れたところで2人の会話を見守る。
「わしが描いたマリエル様の絵をシノノメ様はたいそう気に入って下さってなぁ」
「そう、なんですか?……私、母の絵は見たことが、ないです」
「おや、そうじゃったか?わしの一番の傑作でなぁ、アリサ嬢にも是非見てもらいたいのじゃが……。シノノメ様が亡くなられたおりに絵が行方知れずになってな。わしも探してみたんじゃが、どうにも……」
「母の絵を探す……?母を、探せとは……まさか、そういう事……?」
老人の言葉にアリサが何かに気付いたように、私達の方を見る。
「トワ様、アイリスさん。……お話ししたいことがあります」
アリサの表情から、その話が大事なことだと気付いた私達は、老画家に話を聞かせてもらった礼を言うと急いでその場を離れた。
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