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赤い靴ーまほう雑貨店の日常

ー/ー



 赤い靴が床でぴょこん!と跳ねた瞬間、ミレイは思わず手を伸ばした。


「うわっ!」


靴は自分の意志で歩き出し、机や小瓶の間をすり抜けながら、店中をぐるぐる駆け回る。


ここはまほう雑貨店。小さな壺や光る道具が所狭しと並び、軽く触れるだけでふわりと音や光が舞う、ちょっと不思議なお店だ。ネコのロトが高いところからじっと見下ろしている。



 靴はやがて店の外へ飛び出し、通りを縦横に走る。郵便屋さんや通りすがりの子どもたちも巻き込む大騒ぎ。ミレイは息を切らせながら追いかけ、靴に軽く魔法を返した。



ようやく靴は店先の小さな花壇で止まり、しゅんと静かに立つ。先端がちょこんと揺れ、まるで「また遊ぼうね」と言っているようだった。


 ミレイが棚に戻そうと手を伸ばすと、靴は軽くぴょんと飛び、彼女の足元にぴたりと寄り添う。ロトがちらりと見上げると、靴の先端が小さく光った。どうやら、魔法はまだほんの少しだけ生きているらしい。



通りを吹く風に落ち葉がふわりと舞う中、赤い靴は静かに棚の上で眠る――でも、次に誰の足に飛び乗るか、誰もまだ知らない。




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 赤い靴が床でぴょこん!と跳ねた瞬間、ミレイは思わず手を伸ばした。
「うわっ!」
靴は自分の意志で歩き出し、机や小瓶の間をすり抜けながら、店中をぐるぐる駆け回る。
ここはまほう雑貨店。小さな壺や光る道具が所狭しと並び、軽く触れるだけでふわりと音や光が舞う、ちょっと不思議なお店だ。ネコのロトが高いところからじっと見下ろしている。
 靴はやがて店の外へ飛び出し、通りを縦横に走る。郵便屋さんや通りすがりの子どもたちも巻き込む大騒ぎ。ミレイは息を切らせながら追いかけ、靴に軽く魔法を返した。
ようやく靴は店先の小さな花壇で止まり、しゅんと静かに立つ。先端がちょこんと揺れ、まるで「また遊ぼうね」と言っているようだった。
 ミレイが棚に戻そうと手を伸ばすと、靴は軽くぴょんと飛び、彼女の足元にぴたりと寄り添う。ロトがちらりと見上げると、靴の先端が小さく光った。どうやら、魔法はまだほんの少しだけ生きているらしい。
通りを吹く風に落ち葉がふわりと舞う中、赤い靴は静かに棚の上で眠る――でも、次に誰の足に飛び乗るか、誰もまだ知らない。