商談64 色眼鏡を外そう
ー/ー
GTとの戦い、ヨーコちゃんとの商談、俺は連戦連敗で意気消沈。何事も波というものがあって、それは実力へ大きく寄与するもの。どうやら、今回の俺は上手く波に乗れなかったようだ。
「なぁにしょぼくれとんねん。そない顔しとったら秀頼様に笑われるで!」
一方、ヨーコちゃんは商売繁盛で意気揚々。波に乗る人間はネガティブな感情に対して無関心と言わざるを得ない。
「さぁて、ジョンが待っとるさかい。光速で帰るでぇ!!」
意気揚々のヨーコちゃんは車のアクセルを思いっきり踏み込んだ。そうだ、ヨーコちゃんはスピード狂だったことを忘れていた!
「ぐおぉぉぉぉ!!」
だが時すでに遅し。俺はヨーコちゃんの荒々しい運転に再び乗り物酔いを催すのであった。
「ぐぇぇぇ......」
乗り物酔いにも完敗、今日の俺は散々だ。
「ジョン、帰ったでぇ!!」
大量の幸せの砂を担いでヨーコちゃんは誇らしげ。それを見たジョンは思わず驚嘆する。
「Amazing! えらこっちゃ!!」
ジョンはあまりの収穫に感嘆しているが、マリンジャッカルのアジトへ毎回潜入している妻を思うと夫としては気が気でないと思う。
「ヨーコ、Sometimeマリンジャッカルに干されるでぇ?」
そりゃそうだ。けれど、ヨーコちゃんは子猫のように幼気な眼差しで話を逸らす。ジョンが一瞬で黙ってしまうあたり、この奥さんは相当やり手だな。
そうだ、ジョンにTreasureのこと謝らないと!
「GTがAwayでTackle broken? Don’t worryや!」
ほとんど英語でよく分からないが、どうやらジョンは許してくれたようだ。そうだ、忘れないうちに秋子へ報告しておこう。
『幸せの砂が大量入荷!? 冬樹やるじゃん!!』
目的達成で秋子は電話越しに小躍りしている。まぁ、値切れなかったことはこの際だから内緒にしておこう。
『パパおめでとう!』
電話越しにゆなの笑い声も聞こえる。これでパパの株も少し上がったか? 鯨の髭が売れたことも報告して俺は電話を切った。
「旦那、ええ家族やなぁ?」
電話越しに会話を聞いていたジョンからは笑みがこぼれていた。そういえば、ジョン夫妻に子供はいないのだろうか?
「Children、欲しかったわぁ......」
この話、あまり触れないか方が良さそうだ。夫婦間で子供を授かることは思いのほか容易でなく、それをきっかけに夫婦仲が冷え切ることも少なくない。そう考えると、我が子を授かった俺はきっと幸せなんだと思う。
「ヨーコ、Ladyちゃうからなぁ」
......え? 今何て言った??
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「なぁにしょぼくれとんねん。そない顔しとったら秀頼様に笑われるで!」
一方、ヨーコちゃんは商売繁盛で意気揚々。波に乗る人間はネガティブな感情に対して無関心と言わざるを得ない。
「さぁて、ジョンが待っとるさかい。光速で帰るでぇ!!」
意気揚々のヨーコちゃんは車のアクセルを思いっきり踏み込んだ。そうだ、ヨーコちゃんはスピード狂だったことを忘れていた!
「ぐおぉぉぉぉ!!」
だが時すでに遅し。俺はヨーコちゃんの荒々しい運転に再び乗り物酔いを催すのであった。
「ぐぇぇぇ......」
乗り物酔いにも完敗、今日の俺は散々だ。
「ジョン、帰ったでぇ!!」
大量の幸せの砂を担いでヨーコちゃんは誇らしげ。それを見たジョンは思わず驚嘆する。
「Amazing! えらこっちゃ!!」
ジョンはあまりの収穫に感嘆しているが、マリンジャッカルのアジトへ毎回潜入している妻を思うと夫としては気が気でないと思う。
「ヨーコ、Sometimeマリンジャッカルに干されるでぇ?」
そりゃそうだ。けれど、ヨーコちゃんは子猫のように幼気な眼差しで話を逸らす。ジョンが一瞬で黙ってしまうあたり、この奥さんは相当やり手だな。
そうだ、ジョンにTreasureのこと謝らないと!
「GTがAwayでTackle broken? Don’t worryや!」
ほとんど英語でよく分からないが、どうやらジョンは許してくれたようだ。そうだ、忘れないうちに秋子へ報告しておこう。
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『パパおめでとう!』
電話越しにゆなの笑い声も聞こえる。これでパパの株も少し上がったか? 鯨の髭が売れたことも報告して俺は電話を切った。
「旦那、ええ家族やなぁ?」
電話越しに会話を聞いていたジョンからは笑みがこぼれていた。そういえば、ジョン夫妻に子供はいないのだろうか?
「Children、欲しかったわぁ......」
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「ヨーコ、Ladyちゃうからなぁ」
......え? 今何て言った??