やっぱり冷やし中華はじめました!
ー/ー 五月が過ぎ。
梅雨の六月が過ぎ。
そして、七月がやって来た。
* * *
『いやあ~今日も暑いですね~いよいよ、夏本番と言ったところでしょうか!』
テレビをつけたら、街頭ロケの朝の番組で、リポーターが額の汗を拭きながら、爽やかな笑顔で挨拶をしていた。
まさか、あの幹事長が懲りもせずにまたやったか!
私も最初はそう思った。
そう思ったから、あの最初の夏日を記録した日に幹事長室へと怒鳴り込みに行ったのだ。
しかし、真相は違っていた。
◇◆◇◆◇◆◇
「それがさぁ……全部元に戻っちゃったんだよね……太陽の紫外線も惑星の軌道も、全部2022年以前と同じに……」
相変わらずの呑気な口調で、幹事長は煙草の煙をくゆらせながら、そう答えるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇
「すいません! 冷やし中華を一つお願いします!」
暑苦しいネクタイを緩め、額の汗をハンカチで拭いながら、私はあの店で再び冷やし中華を注文していた。
「はい~お待ちどうさま、冷やし中華ね」
相変わらずの心地良い笑顔を浮かべ、おばさんが冷やし中華を運んで来てくれた。
私は、あまり食べ物に執着が無い。
が、しかし!
今日のこの冷やし中華は格別に美味しかった!
うん、これぞ冷やし中華!
冷やし中華最高!
冷やし中華万歳!
あっという間に冷やし中華をたいらげた私は、勘定を済ませ店の外にに出た。
そして、午後の仕事に向かう為歩き出した。
ふと後ろを振り返ると、熱くなったアスファルトから沸き立つ蜃気楼に揺らめきながら、オアシスのようにあの店のノボリが私の目に入った。
『冷やし中華はじめました』
Fin
梅雨の六月が過ぎ。
そして、七月がやって来た。
* * *
『いやあ~今日も暑いですね~いよいよ、夏本番と言ったところでしょうか!』
テレビをつけたら、街頭ロケの朝の番組で、リポーターが額の汗を拭きながら、爽やかな笑顔で挨拶をしていた。
まさか、あの幹事長が懲りもせずにまたやったか!
私も最初はそう思った。
そう思ったから、あの最初の夏日を記録した日に幹事長室へと怒鳴り込みに行ったのだ。
しかし、真相は違っていた。
◇◆◇◆◇◆◇
「それがさぁ……全部元に戻っちゃったんだよね……太陽の紫外線も惑星の軌道も、全部2022年以前と同じに……」
相変わらずの呑気な口調で、幹事長は煙草の煙をくゆらせながら、そう答えるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇
「すいません! 冷やし中華を一つお願いします!」
暑苦しいネクタイを緩め、額の汗をハンカチで拭いながら、私はあの店で再び冷やし中華を注文していた。
「はい~お待ちどうさま、冷やし中華ね」
相変わらずの心地良い笑顔を浮かべ、おばさんが冷やし中華を運んで来てくれた。
私は、あまり食べ物に執着が無い。
が、しかし!
今日のこの冷やし中華は格別に美味しかった!
うん、これぞ冷やし中華!
冷やし中華最高!
冷やし中華万歳!
あっという間に冷やし中華をたいらげた私は、勘定を済ませ店の外にに出た。
そして、午後の仕事に向かう為歩き出した。
ふと後ろを振り返ると、熱くなったアスファルトから沸き立つ蜃気楼に揺らめきながら、オアシスのようにあの店のノボリが私の目に入った。
『冷やし中華はじめました』
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