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第十一話 王都セルヴィナへ

ー/ー



 サラマンダーと戦い、二年が経った。
 その間、ルカと私はラグナロクの刺客がいつ現れるか分からないため、いつも以上に鍛錬に励んでいた。
 そう、ルカはこの二年間でかなり強くなった。
 上級魔法程度の技を連発できるようになり、私との模擬戦も増える。
 私も魔法も鍛錬は欠かしていないが、スキルのレベル上げに力を入れた。
 これまでお粗末だったスキルの取得やレベルアップを行なったのだ。
 それに伴い、五歳までにスキルポイントを貯めておくことにした。
 これは、五歳になるまでに成長できない基礎ステータスの筋力や魔力などを五歳になり鑑定の儀を受けた後、五歳までにした鍛錬は成長に影響しないため、それを保存しておくものである。
 スキルポイントは基本的になんの力を増やすことにも使える。
 まあ、ルカと共に楽しく、そして厳格に鍛錬を行なったことをここに記しておこう。
 同時に、父、ガイアとの模擬戦も二回行ってみた。
 一回目はサラマンダーと戦った次の日。
 結果は惨敗。
 ガイアは魔双剣使いだが、ただの木刀一本でボコボコにされた。
 それから、剣を教えてもらうことになった。
 私は前世の日本にあった剣道のようなものが良いため、記憶を辿ってその真似をしていると、ガイアが極東にある島国の剣術を教えてもらった。
 まさに剣道というものだった。
 二回目は王都セルヴィナに出発する三日前。
 結果は、ガイアが木刀一本の状態で魔法を使わず、私は魔法を使いながら木刀を使った。
 その結果、互角。
 長く、遠い壁がS(ランク)にはあるのだろう。
 ガイアは、私の成長速度に驚いていた。
「俺はは長い間生きてその実力なのに…」
と自信をなくしていた。
 母、エルメナには回復魔術と治癒魔法を教えてもらった。
 回復魔術と治癒魔法は、似ているように思えて全然違う。
 回復魔術はステータス、つまり魔力や体力など減っていくステータスを回復させる魔術だ。
 回復魔術には、魔力を介さない。
 なぜかというと、精霊族(スピリッツ)の力を使っているとかなんとか。
 精霊族の力を借りて魔法のような効果のあるものを行使することを、魔術というらしい。
 回復魔法はまだ使えないとのことなので、治癒魔法を行使できるようにした。
 回復魔法は座学のみの勉強だ。
 私が強くなりたいという思いに両親は全力で答えてくれた。
 おそらく実力がないと死ぬ場面に何度も直面してきたのだろう。
 治癒魔法は体の傷などを直す魔法。
 四肢欠損などの重症な傷は伝説レベルの治癒魔法だと治せるらしい。
 治癒魔法は魔力を消費する。
 そして、私たちは鑑定の儀が行われる王都、セルヴィナへと出発することになった。

⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎

「ルナ、準備はできた?」
 エルメナが心配そうに私の顔を覗き込む。
「うん、大丈夫!」
 セルヴィナには一週間滞在する。
 初めの二日は観光。
 そして三日目に鑑定の儀。
 そして四日目は自由時間。
 五日目は王様から褒賞をもらうため、王城へと行かねばならないらしい。
 サラマンダーを一時行動不能にしただけなんですけど。
 褒賞はルカにもあるため、ルカも行動を共にする。
 ムーンライト家一行とルカは馬車に乗り込み、セルヴィナへ向けて出発した。

⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎

 私はさっきから魔力で使った糸を使って遊んでいる。
 私はブルっと震えた。
 ルカが座っている左側から冷気が。
 私はルカをチラッと見る。
 ルカは雪の硬いやつを使って人形を作っているようだ。
 寒そう…。
 この世界に四季はない。
 暑かったり、寒かったり。
 それは地形や場所によって違う。
 隣の国が砂漠ですみたいなこともあり得るのだ。
 私は、二年間の特訓時間に技能(アーツ)を完成させた。
 それを今から紹介しよう。
 まず、技能(アーツ)とは。
 剣でいうと複雑な型。
 魔法で言うと、複雑な詠唱や、複数の魔法を組み合わせて作ったりする魔法。
 それは、瞬間的な隙を作ったら殺されるような戦いにおいて役立ったり、日常で面倒臭いプロセスを踏まなくて済むので助かる。
 私は四つの技能を完成させていた。
 一つ目は、[抗魔]と言い、相手の魔力の塊と相手を繋ぐ糸を見つけ出し、それに働きかけて、魔法を発動させない技である。
 技能(アーツ)にすると、これがボタン一つ押す感じで瞬間的にできるため、技能(アーツ)へと登録した。
 二つ目は、[魔力糸]。
 先ほどの応用で、自分自身で糸を作れるものである。
 不思議なことに、魔力を練り上げてもできる。
 相手の魔法に引っ掛けたり、自分を落ちないよう固定したり、これを使って飛び回ったり。
 万能な技なのだが、魔力を練るのにどうしても一瞬時間がかかるため、技能(アーツ)への登録を決めた。
 三つ目は、[外気魔力法]と言い、さっきの技の応用である。
 今度は自分自身と周りの、つまり大気中の魔力を無理矢理[魔力糸]で繋ぎ、自分の魔力を使わなくても良い技である。
 しかし、反動が大きく、翌日全くと言って良いほど動けなくなるので、魔力が尽きかけたのみの発動を自分自身で許している。
 四つ目は[飛行]と言い、自分の体を浮かせ、空を自由に飛び回る能力だ。
 その速さは、足元から出ている火魔法の加減による。
 そう、この技能(アーツ)は風魔法と火魔法の複合でできている。
 まず自分の足から風魔法を出し、そしてかなり高いところまで浮く。
 そして風魔法を地面に向いている面全体から出しながら、地面に平行になるようなところから火魔法をで飛ぶ。
 デメリットは、靴が焼けこげること。
 緊急時以外の使用では、靴を脱いでいる。
 普段は手に魔力を集めて外に出しているが、別に足からでも出すことはできる。
 ちなみに、この魔法は私が開発したもの。
 世界で一人も使用した事がある人はいないらしい。
 おそらく私が転生者だからだろう。
 この世界の人々は、人間が空を飛ぶ、という発想すらないのだ。
 鳥が空を飛ぶ、その概念のみしかないのである。
 え?これでセルヴィナに行けば良い?
 これにはまだ皆を乗せれるような魔法ではない。
 それに、そういう問題ではなく、二年ぶりのお出かけ、楽しみたいではないか。
 セルヴィナ、楽しみだな〜
 それはそうとして、鑑定の儀ではステータスを隠したほうが良いのだろうか。
 一応隠せるスキルはあるのだが…。
 あれは寝坊した理由を嘘ついた時にGETしたスキル。
 いや、魔法の鍛錬で寝不足で…とは言えず、どうやって誤魔化そうかと考えている時に使用すると、多少めちゃくちゃな理論でも激おこだったメルエナは納得し、私は難を逃れた、という訳だ。
 私は成長し、今は五歳相当の身長となっている。
 三歳の時より遥かに大きい。
 百十一センチメートルあるかないかくらい。
 私は身長が伸びるたびに喜んだものだ。
 いや、やっぱ身長が高いほうが筋肉いっぱいあって強そうじゃん?
 いや、くだらないかもしれないけど、結構重要なのだ。
 まぁ、そんなことを考えていたら、約二時間程で私たちを乗せた馬車は、セルヴィナへと到着した__

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


〈基本ステータス〉
 個体名:ルナ・ムーンライト
 二つ名:無し
 年齢 :5
 職業 :無職 
 レベル:1
 筋力 :1
 敏捷力:1
 精神力:943
 体力 :1
 魔力 :2943
 耐性 :無し
 加護 :転生者の加護
 称号 :無し
 技能(アーツ) :[抗魔][魔力糸][外気魔力法][飛行]
 使用可能魔法:can't know
 主神スキル :[陰影(カゲノモト)]Level1
 主神権能  :[影纏(シャドウウェア)][影縫(シャドウソーイング)
 保持スキル :can't know
 保持タイトル:無し
〈特別ステータス〉
スキルポイント:can't know


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 サラマンダーと戦い、二年が経った。
 その間、ルカと私はラグナロクの刺客がいつ現れるか分からないため、いつも以上に鍛錬に励んでいた。
 そう、ルカはこの二年間でかなり強くなった。
 上級魔法程度の技を連発できるようになり、私との模擬戦も増える。
 私も魔法も鍛錬は欠かしていないが、スキルのレベル上げに力を入れた。
 これまでお粗末だったスキルの取得やレベルアップを行なったのだ。
 それに伴い、五歳までにスキルポイントを貯めておくことにした。
 これは、五歳になるまでに成長できない基礎ステータスの筋力や魔力などを五歳になり鑑定の儀を受けた後、五歳までにした鍛錬は成長に影響しないため、それを保存しておくものである。
 スキルポイントは基本的になんの力を増やすことにも使える。
 まあ、ルカと共に楽しく、そして厳格に鍛錬を行なったことをここに記しておこう。
 同時に、父、ガイアとの模擬戦も二回行ってみた。
 一回目はサラマンダーと戦った次の日。
 結果は惨敗。
 ガイアは魔双剣使いだが、ただの木刀一本でボコボコにされた。
 それから、剣を教えてもらうことになった。
 私は前世の日本にあった剣道のようなものが良いため、記憶を辿ってその真似をしていると、ガイアが極東にある島国の剣術を教えてもらった。
 まさに剣道というものだった。
 二回目は王都セルヴィナに出発する三日前。
 結果は、ガイアが木刀一本の状態で魔法を使わず、私は魔法を使いながら木刀を使った。
 その結果、互角。
 長く、遠い壁がS|級《ランク》にはあるのだろう。
 ガイアは、私の成長速度に驚いていた。
「俺はは長い間生きてその実力なのに…」
と自信をなくしていた。
 母、エルメナには回復魔術と治癒魔法を教えてもらった。
 回復魔術と治癒魔法は、似ているように思えて全然違う。
 回復魔術はステータス、つまり魔力や体力など減っていくステータスを回復させる魔術だ。
 回復魔術には、魔力を介さない。
 なぜかというと、|精霊族《スピリッツ》の力を使っているとかなんとか。
 精霊族の力を借りて魔法のような効果のあるものを行使することを、魔術というらしい。
 回復魔法はまだ使えないとのことなので、治癒魔法を行使できるようにした。
 回復魔法は座学のみの勉強だ。
 私が強くなりたいという思いに両親は全力で答えてくれた。
 おそらく実力がないと死ぬ場面に何度も直面してきたのだろう。
 治癒魔法は体の傷などを直す魔法。
 四肢欠損などの重症な傷は伝説レベルの治癒魔法だと治せるらしい。
 治癒魔法は魔力を消費する。
 そして、私たちは鑑定の儀が行われる王都、セルヴィナへと出発することになった。
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
「ルナ、準備はできた?」
 エルメナが心配そうに私の顔を覗き込む。
「うん、大丈夫!」
 セルヴィナには一週間滞在する。
 初めの二日は観光。
 そして三日目に鑑定の儀。
 そして四日目は自由時間。
 五日目は王様から褒賞をもらうため、王城へと行かねばならないらしい。
 サラマンダーを一時行動不能にしただけなんですけど。
 褒賞はルカにもあるため、ルカも行動を共にする。
 ムーンライト家一行とルカは馬車に乗り込み、セルヴィナへ向けて出発した。
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
 私はさっきから魔力で使った糸を使って遊んでいる。
 私はブルっと震えた。
 ルカが座っている左側から冷気が。
 私はルカをチラッと見る。
 ルカは雪の硬いやつを使って人形を作っているようだ。
 寒そう…。
 この世界に四季はない。
 暑かったり、寒かったり。
 それは地形や場所によって違う。
 隣の国が砂漠ですみたいなこともあり得るのだ。
 私は、二年間の特訓時間に|技能《アーツ》を完成させた。
 それを今から紹介しよう。
 まず、|技能《アーツ》とは。
 剣でいうと複雑な型。
 魔法で言うと、複雑な詠唱や、複数の魔法を組み合わせて作ったりする魔法。
 それは、瞬間的な隙を作ったら殺されるような戦いにおいて役立ったり、日常で面倒臭いプロセスを踏まなくて済むので助かる。
 私は四つの技能を完成させていた。
 一つ目は、[抗魔]と言い、相手の魔力の塊と相手を繋ぐ糸を見つけ出し、それに働きかけて、魔法を発動させない技である。
 |技能《アーツ》にすると、これがボタン一つ押す感じで瞬間的にできるため、|技能《アーツ》へと登録した。
 二つ目は、[魔力糸]。
 先ほどの応用で、自分自身で糸を作れるものである。
 不思議なことに、魔力を練り上げてもできる。
 相手の魔法に引っ掛けたり、自分を落ちないよう固定したり、これを使って飛び回ったり。
 万能な技なのだが、魔力を練るのにどうしても一瞬時間がかかるため、|技能《アーツ》への登録を決めた。
 三つ目は、[外気魔力法]と言い、さっきの技の応用である。
 今度は自分自身と周りの、つまり大気中の魔力を無理矢理[魔力糸]で繋ぎ、自分の魔力を使わなくても良い技である。
 しかし、反動が大きく、翌日全くと言って良いほど動けなくなるので、魔力が尽きかけたのみの発動を自分自身で許している。
 四つ目は[飛行]と言い、自分の体を浮かせ、空を自由に飛び回る能力だ。
 その速さは、足元から出ている火魔法の加減による。
 そう、この|技能《アーツ》は風魔法と火魔法の複合でできている。
 まず自分の足から風魔法を出し、そしてかなり高いところまで浮く。
 そして風魔法を地面に向いている面全体から出しながら、地面に平行になるようなところから火魔法をで飛ぶ。
 デメリットは、靴が焼けこげること。
 緊急時以外の使用では、靴を脱いでいる。
 普段は手に魔力を集めて外に出しているが、別に足からでも出すことはできる。
 ちなみに、この魔法は私が開発したもの。
 世界で一人も使用した事がある人はいないらしい。
 おそらく私が転生者だからだろう。
 この世界の人々は、人間が空を飛ぶ、という発想すらないのだ。
 鳥が空を飛ぶ、その概念のみしかないのである。
 え?これでセルヴィナに行けば良い?
 これにはまだ皆を乗せれるような魔法ではない。
 それに、そういう問題ではなく、二年ぶりのお出かけ、楽しみたいではないか。
 セルヴィナ、楽しみだな〜
 それはそうとして、鑑定の儀ではステータスを隠したほうが良いのだろうか。
 一応隠せるスキルはあるのだが…。
 あれは寝坊した理由を嘘ついた時にGETしたスキル。
 いや、魔法の鍛錬で寝不足で…とは言えず、どうやって誤魔化そうかと考えている時に使用すると、多少めちゃくちゃな理論でも激おこだったメルエナは納得し、私は難を逃れた、という訳だ。
 私は成長し、今は五歳相当の身長となっている。
 三歳の時より遥かに大きい。
 百十一センチメートルあるかないかくらい。
 私は身長が伸びるたびに喜んだものだ。
 いや、やっぱ身長が高いほうが筋肉いっぱいあって強そうじゃん?
 いや、くだらないかもしれないけど、結構重要なのだ。
 まぁ、そんなことを考えていたら、約二時間程で私たちを乗せた馬車は、セルヴィナへと到着した__
◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇
〈基本ステータス〉
 個体名:ルナ・ムーンライト
 二つ名:無し
 年齢 :5
 職業 :無職 
 レベル:1
 筋力 :1
 敏捷力:1
 精神力:943
 体力 :1
 魔力 :2943
 耐性 :無し
 加護 :転生者の加護
 称号 :無し
 |技能《アーツ》 :[抗魔][魔力糸][外気魔力法][飛行]
 使用可能魔法:can't know
 主神スキル :[|陰影《カゲノモト》]Level1
 主神権能  :[|影纏《シャドウウェア》][|影縫《シャドウソーイング》]
 保持スキル :can't know
 保持タイトル:無し
〈特別ステータス〉
スキルポイント:can't know