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 今日は何だか、いつもとちがう朝。やわらかいひざしがそっと照らして、ぼくはゆっくりと目を開けた。
 キラキラときれいな金色にかがやいているお日様の下。たくさんの白いちょうちょがぼくの周りを飛んでいた。
「あれ? ぼく……」
「わぁ、きれいなチューリップさん、おはよう」
「今日から、よろしくね」
 ちょうちょ達は、ぼくにあいさつをしてくれた。
「うん、こちらこそ。よろしくね」
ぼくはにっこりと笑う。その時だった。
「やった! また、会えた! 大好きなチューリップさん」
 声が聞こえた。暗くて冷たい土の中でも、ずっとぼくの心をポカポカとあたためてくれた、大好きな声。
「はるちゃん……」
「チューリップさん。これからもまた、よろしくね!」
 ジョロを持ってきた少しお姉さんになったはるちゃんが、まぶしく笑った。

 ぼくは知っている。ちょうちょ達とも、はるちゃんとも、一度は別れることになることを。
 でも、やっぱり……会えると信じていたら、いつかまた会えるということも知っているんだ。
「うん、はるちゃん。これからもまた、よろしく!」
 幸せいっぱいのぼくとはるちゃんの周りを、白いちょうちょ達がひらひらとおどっていた。


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 今日は何だか、いつもとちがう朝。やわらかいひざしがそっと照らして、ぼくはゆっくりと目を開けた。
 キラキラときれいな金色にかがやいているお日様の下。たくさんの白いちょうちょがぼくの周りを飛んでいた。
「あれ? ぼく……」
「わぁ、きれいなチューリップさん、おはよう」
「今日から、よろしくね」
 ちょうちょ達は、ぼくにあいさつをしてくれた。
「うん、こちらこそ。よろしくね」
ぼくはにっこりと笑う。その時だった。
「やった! また、会えた! 大好きなチューリップさん」
 声が聞こえた。暗くて冷たい土の中でも、ずっとぼくの心をポカポカとあたためてくれた、大好きな声。
「はるちゃん……」
「チューリップさん。これからもまた、よろしくね!」
 ジョロを持ってきた少しお姉さんになったはるちゃんが、まぶしく笑った。
 ぼくは知っている。ちょうちょ達とも、はるちゃんとも、一度は別れることになることを。
 でも、やっぱり……会えると信じていたら、いつかまた会えるということも知っているんだ。
「うん、はるちゃん。これからもまた、よろしく!」
 幸せいっぱいのぼくとはるちゃんの周りを、白いちょうちょ達がひらひらとおどっていた。