第17話 チャンスがやって来たら逃さず前髪をつかめ
ー/ー
またソファーに座った。
「さぁ、食欲は満ちたばいね、お姉さま?」ち言う。
「うん、お腹いっぱい」
「やったら、食欲の次は性欲やなかと?」
「ミキちゃん!」ち私も明彦も声ばそろえた。明彦が私の顔ば見た。顔が赤うなっとる。小娘め!
「二人とも、正直じゃないなあ。直美さんも三人でしたいって、エレベーターの中でも言ってたじゃん!」こ、この小娘!「しよーや!明彦かて、美人の美大の院卒の女の人と、23の女の子としたかろーもん? こんなチャンス、一生なかかもしれんのよ? え~、誰やったっけ? 幸運の女神には前髪しかなかっちゃ、やけんチャンスが来たら逃さんごと前髪ばつかめって」
「・・・レオナルド・ダ・ヴィンチ」って私。
「そぉそぉ、それ!ダ・ヴィンチ! そやけん、後ろ髪引かれるよーなことしたらいかんっちゃ! あれ? てか、なんで幸運の女神は後ろ髪なかと? なんか変な髪型よね?」
「それはね、ギリシャ神話の運命の女神、テュケーやったら、髪の毛は普通っちゃ。やけん、そっちの話やなかとよ。ギリシャ神話には、流れる時間を意味するクロノス神と、ターニングポイントとか瞬間の時を意味するカイロス神がおって、この一瞬のチャンスば逃すな、でも、前髪よ、後ろ髪はカイロスはツルッパゲやけん、っちゅー話っちゃ。女神やなかとよ。ダ・ヴィンチ、間違えとったんやね」っち、私はスマホでカイロス(Kairos)ば検索して、二人に見せた。美大って、ほんと、こげな役にも立たん雑学ば習うんよね。こりゃ、ほんま誰かに嫁にもろーてもらわんと、潰しがきかんばい。
「おおお!ほんまにつるっパゲやん!女神やなかとやん!まあ、とにかくやね、今、このカイロスが直美さんと明彦と私の横ばダーッと駆け抜けようとしよるんよ。まだ、前髪ばつかめば間に合うっちゃ!さあ、二人はどう思う?」 なんか、妙に説得力あるやん?
「ミキちゃんは変な子だよなあ」と私に向かって明彦が言う。「だってさ、フェリーに乗る前の買い物で、コンビニでもちゃっかり0.01ミリ買ってくるし、フェリーの中でも妙に説得力があって、ミキちゃんに流されちゃったというか、いつの間にか・・・あの、その、直美、私は彼女を抱きました。隠す必要もない。それで、正直に言うと、こんな自分に都合がいい話はないんだけど、私は、直美さんも好きです。抱いてみたい・・・その、三人で・・・」と言われた。
言われた!言われた!あああ、どう答えよう?
「直美さん、大丈夫っちゃ。0.01ミリもあるけん。私、フェリーから持ってきたんよ。未使用やけんね」っち、ミキちゃん。え?
「え?未使用?」
「うん、昨日は超安全日やったけん、『ナマがよか!ナマでしたか!』って明彦に言うて、ナマでしました、ハイ」
「まあ、呆れた!妊娠したらどうするんよ!ミキちゃん!」
「一瞬、『明彦の子ば産んで、責任取ってもらって、年のひと回り違う若妻になれるんやない?』って思ったっちゃけど、万が一の時はアフターピル飲むけん、心配なしっちゅーことで、ナマでお願いしました。ナマはよかよ! いっぱい熱かとが中に注がれて。やけん、0.01ミリ、まるごと余っとるっちゃ!直美さんが心配やったら、0.01ミリ、あります!」
「・・・」
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またソファーに座った。
「さぁ、食欲は満ちたばいね、お姉さま?」ち言う。
「うん、お腹いっぱい」
「やったら、食欲の次は性欲やなかと?」
「ミキちゃん!」ち私も明彦も声ばそろえた。明彦が私の顔ば見た。顔が赤うなっとる。小娘め!
「二人とも、正直じゃないなあ。直美さんも三人でしたいって、エレベーターの中でも言ってたじゃん!」こ、この小娘!「しよーや!明彦かて、美人の美大の院卒の女の人と、23の女の子としたかろーもん? こんなチャンス、一生なかかもしれんのよ? え~、誰やったっけ? 幸運の女神には前髪しかなかっちゃ、やけんチャンスが来たら逃さんごと前髪ばつかめって」
「・・・レオナルド・ダ・ヴィンチ」って私。
「そぉそぉ、それ!ダ・ヴィンチ! そやけん、後ろ髪引かれるよーなことしたらいかんっちゃ! あれ? てか、なんで幸運の女神は後ろ髪なかと? なんか変な髪型よね?」
「それはね、ギリシャ神話の運命の女神、テュケーやったら、髪の毛は普通っちゃ。やけん、そっちの話やなかとよ。ギリシャ神話には、流れる時間を意味するクロノス神と、ターニングポイントとか瞬間の時を意味するカイロス神がおって、この一瞬のチャンスば逃すな、でも、前髪よ、後ろ髪はカイロスはツルッパゲやけん、っちゅー話っちゃ。女神やなかとよ。ダ・ヴィンチ、間違えとったんやね」っち、私はスマホでカイロス(Kairos)ば検索して、二人に見せた。美大って、ほんと、こげな役にも立たん雑学ば習うんよね。こりゃ、ほんま誰かに嫁にもろーてもらわんと、潰しがきかんばい。
「おおお!ほんまにつるっパゲやん!女神やなかとやん!まあ、とにかくやね、今、このカイロスが直美さんと明彦と私の横ばダーッと駆け抜けようとしよるんよ。まだ、前髪ばつかめば間に合うっちゃ!さあ、二人はどう思う?」 なんか、妙に説得力あるやん?
「ミキちゃんは変な子だよなあ」と私に向かって明彦が言う。「だってさ、フェリーに乗る前の買い物で、コンビニでもちゃっかり0.01ミリ買ってくるし、フェリーの中でも妙に説得力があって、ミキちゃんに流されちゃったというか、いつの間にか・・・あの、その、直美、私は彼女を抱きました。隠す必要もない。それで、正直に言うと、こんな自分に都合がいい話はないんだけど、私は、直美さんも好きです。抱いてみたい・・・その、三人で・・・」と言われた。
言われた!言われた!あああ、どう答えよう?
「直美さん、大丈夫っちゃ。0.01ミリもあるけん。私、フェリーから持ってきたんよ。未使用やけんね」っち、ミキちゃん。え?
「え?未使用?」
「うん、昨日は超安全日やったけん、『ナマがよか!ナマでしたか!』って明彦に言うて、ナマでしました、ハイ」
「まあ、呆れた!妊娠したらどうするんよ!ミキちゃん!」
「一瞬、『明彦の子ば産んで、責任取ってもらって、年のひと回り違う若妻になれるんやない?』って思ったっちゃけど、万が一の時はアフターピル飲むけん、心配なしっちゅーことで、ナマでお願いしました。ナマはよかよ! いっぱい熱かとが中に注がれて。やけん、0.01ミリ、まるごと余っとるっちゃ!直美さんが心配やったら、0.01ミリ、あります!」
「・・・」