2話目 狩りの時間
ー/ー
『敵襲!2機突っ込んでくる!』
『クソ、俯角が取れん!』
敵対空砲がユウジとアレッサンドロへ射撃を開始するけれど、その弾幕は二人の頭上を通り過ぎるばかりで機体を損傷させることはない。
距離が詰まる程に丘が照準器を埋め尽くしていき、無駄弾をばら撒く対空砲の姿が大きくなっていく。
もう少し、もう少し引き付けろ。
20ミリ機関砲が威力を発揮するその距離まで迫れ。そして一撃の下に潰してみせろ。
もういいか、そう問いかける右手を抑えながら左手てスラストレバーを押し込む。
途端に回転数を増したエンジンが轟音を立て、プロペラによって起こされた旋風が海面を掻き乱す。
機体に描いたイヌワシ、まさにそのものになったように舞い降りる。獲物を仕留めるために。
蓮龍を弾丸にしたような肉薄攻撃、怯んで操縦桿を引くような臆病者にはできない攻撃。
待ち侘びたその瞬間が、ようやく訪れた。
「ファイア」
「攻撃ぃ!」
2人の右手はほとんど同時に操縦桿とトリガーを引き、対空砲へ向いた機首が火を放つ。
曳光弾が残す赤い光の筋と、その後ろに続く不可視の砲弾が対空砲を穿ち、巻き起こる爆発の上でユウジが急上昇していく。
「ひとつ潰した」
ユウジは振り向いて戦果を確認すると、対空砲が打ち上げ花火の如く吹き飛んでいるのが見える。
その上を飛び抜けた白銀の機体に傷はなく、イヌワシが仕留めた獲物を睨みつける。
「こっちも仕留めたぞ」
アレッサンドロもユウジの隣で上昇しながら戦果を報告する。
その言葉に偽りはなく、仕留めたという対空砲は黒煙を上げて沈黙していた。
恐らく重要な部分が損傷したか、砲手が死んだのだろう。とりあえず無力化できているのであればそれでいい。
「敵防空網内に侵入。フェーズ2へ移行」
「戦闘機を食い荒らせ、だろ?」
「そういうことだ」
なんとか離陸した迎撃機が4機、2人の方へと向かってくる。
無理に上昇せず、離陸後しばらく低空を水平飛行して速度を稼いできたらしく、それなりに速い。それでいて、高度は急上昇した2人と同じくらい。
ユウジたちも急上昇で相手と同速度くらいにまで減速している。
高度も同じ同条件。違いは向こうの機数が2倍であるということ。
それだけの違いだ。
「2機、俺がやる」
「3機俺が食ってもいいんだぞ」
「バカ抜かせ、俺の取り分が減る」
負けるつもりなんてない。
あの程度の旧式機、2機同時にだって仕留めてみせる。
エースとしての誇りが、イヌワシの意地がユウジの闘志に火をつける。
2機はアレッサンドロに任せた。
彼の腕ならばきっちり2機墜としてくれるだろうし、逃げられてユウジへの横槍を許すようなこともない。
だから、背中のことは気にしなくていい。
追いかける背中のことだけ考えればそれでいいんだ。
「来るぞ」
突っ込んできた敵機が射撃する刹那、ユウジとアレッサンドロはそれぞれ左右に散らばって射線から逃れる。
「左旋回した奴は俺がやる。ユウジ、右の頼むぜ!」
「言われずとも」
敵機はユウジたちとすれ違うと、再攻撃を仕掛けるべく左右へ2機ずつ旋回し始めた。
ユウジとアレッサンドロもそれを追いかけようと急旋回で追いかけ、たちまち空の上で揉み合いになる。
上下左右へ目まぐるしく位置を変えて逃げ惑う敵機と、ユウジの背後を奪おうとする敵2番機の姿を交互に見る。
両手と両足が動きを止める時間などない。速度と進路は常に一定にはしない。
安定するな、常に不安定でいろ。
空戦で勝ちたければ、そうであれ。
頭で何か考えている、そんな感覚はない。
身体が勝手に動いて、意のままに機を操る。
ユウジにとって操縦桿やフットペダル、スラストレバーは手足も同然だ。身体を動かすのにいちいち思考がいらないのと同じで、だからこそ素早く動き、戦える。
飛ぶために生まれた、イヌワシのように。
「捉えた、墜ちろ!」
アレッサンドロの声がスピーカーから響く。
強引に捻り込んで攻撃位置を確保したのだろう。アレッサンドロはそういう男だ。
自分にかかる負荷など気に留めない。
その一瞬に耐えてでも確実に敵を墜とす。薄氷の上でタップダンスを踊るような戦いをするのがアレッサンドロのやり方だから。
「むっ」
ユウジが追っていた、もう少しで背後を奪えそうな2機組、エレメントが分かれる。
片方は上に、もう片方は左へ逃げた。
どっちを追う。思考が許されるのは一瞬のみ。水泳の息継ぎよりも短い刹那の時間で決めなければならない。
生死を分ける一手であったとしても、許される時間は変わらない。
本能のままに操縦桿を倒す。
左へ逃げる敵を墜とせと告げる本能に従い、そいつを照準器へ捉えるべく操縦桿を思い切り引く。
上は囮だ。ユウジを釣り上げ、僚機に襲わせるのが狙いだろう。
戦闘機とは自転車をイメージすればわかりやすい。坂を登るときは速度が落ちるが、その分稼いだ高さと引き換えに降りるときは速度が出る。
故に、上昇すれば高度と引き換えに速度を失う。そして飛行機はある程度の速度がなければ飛んでいられなくなるし、そうならなくてもまともに舵が効かなくなる。
「釣り上げには乗らんぞ」
恐らく、左旋回した方を追いかけた時は上に逃げた方がすぐに襲いかかる算段だったのだろう。
しかし急な上昇で速度を失い、機動が鈍ったせいかすぐに襲いかかってくる気配はない。
それならば好都合。来るまでに片方を始末してみせよう。
「背後を取った。墜とす」
逃げ惑う敵機を照準に捉えた。
急旋回で逃げても、蓮龍はそれ以上の旋回能力で食らいつく。
身体を押し付ける重力加速度が血液を下半身へと押し流し、視界は針穴程度にブラックアウトしていくけれども、敵機を見失うことはない。
「終わりだ」
敵機の予想進路上、未来位置に照準が合った瞬間を逃さず、右手が一瞬トリガーを引く。
空を切り裂く砲弾の雨の中へ飛び込んでいったモスカはたちまち炎に包まれていく。
機関砲は威力を高めるために徹甲弾の他、焼夷弾や榴弾を仕込んでいる。そのうちの焼夷弾が主翼付け根の燃料タンクに飛び込んだのであろう。
「おやすみ」
運が悪かった、そう思ってくれ。
消火に失敗したモスカは翼が折れて錐揉みに陥りながら海へと墜ちていく。
飛び出したパイロットがパラシュートで降下しているのも見えた。運のいい奴だ。
「ユウジ、後ろ来るぞ!」
「見えてる」
ようやく上昇で逃げた敵機が機首を向けて降下してきた。
前の敵を落としながら、その動向に注意を払い続けていたユウジはアレッサンドロの警告と同時に回避機動を取り、その射撃を躱す。
一瞬速度計へと目をやり、次に後ろの敵機を見る。
速度差と上昇力、失速速度を比較して、いけると経験が囁く。
ならば見せてやろう、ここ1番の大技を。
白銀のイヌワシの飛び方を見るがいい。
「サンドロ、心苦しいが地上の敵機をやれ。飛ばれたら流石に攻撃機が危ない」
飛び立つ前の戦闘機を破壊するのは、パイロットとして心苦しいが戦略的に見れば理に適っている。
まだまだ空で戦いたいけれど、この馬鹿騒ぎももう終わりにする時だ。
「あいよ、さっさと蹴りをつけてくれ」
もちろん、やってやるさ。
心の中で答えたユウジはスラストレバーを目一杯押し込み、操縦桿を引く。
たちまち天へと駆け上がっていく白銀の龍を逃すまいと、背後からモスカが追いかけていく。
『背後をとった、イヌワシを墜とす!』
いける、そう踏んだのであろう。
モスカのパイロットはトリガーを引き、濃密な弾幕をユウジへと放つ。
赤い光を纏った流星群は龍を捉えられずに太陽へと吸い込まれていく。
撃ってくる、なんてユウジには全てお見通しだ。
だから、僅かに進路を逸らして掠る寸前というほどの紙一重でその弾幕を躱し、上昇を続ける。
高度計の針は上昇の方へと回り、速度計の針は逆に減速側へ回る。
機体は息切れしてきたのか、振動が操縦桿やシートから直接伝わり、次第に大きくなっていく。
それはモスカも同じらしい。しかもエンジンは非力であることや、元から速度差があったのも手伝って昇ることはできず、急降下しようにも舵が効いていない。
「逃がさない」
フラップ展開、緊急出力、フットペダルを思い切り左へ蹴飛ばす。
空で溺れる哀れな獲物を討ち取るべく、重力へ身を任せた龍が翼を翻す。
失速による落下さえ制御して急反転に繋げる"ストール・ターン"は完璧に決まり、ようやく機首を下げ始めたモスカを照準器のど真ん中へ捉えた。
まだ撃たない。
もう少し距離を詰めろ。
確実に撃ち落とす、その必殺の範囲まで。
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
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距離が詰まる程に丘が照準器を埋め尽くしていき、無駄弾をばら撒く対空砲の姿が大きくなっていく。
もう少し、もう少し引き付けろ。
20ミリ機関砲が威力を発揮するその距離まで迫れ。そして一撃の下に潰してみせろ。
もういいか、そう問いかける右手を抑えながら左手てスラストレバーを押し込む。
途端に回転数を増したエンジンが轟音を立て、プロペラによって起こされた旋風が海面を掻き乱す。
機体に描いたイヌワシ、まさにそのものになったように舞い降りる。獲物を仕留めるために。
蓮龍を弾丸にしたような肉薄攻撃、怯んで操縦桿を引くような臆病者にはできない攻撃。
待ち侘びたその瞬間が、ようやく訪れた。
「ファイア」
「攻撃ぃ!」
2人の右手はほとんど同時に操縦桿とトリガーを引き、対空砲へ向いた機首が火を放つ。
曳光弾が残す赤い光の筋と、その後ろに続く不可視の砲弾が対空砲を穿ち、巻き起こる爆発の上でユウジが急上昇していく。
「ひとつ潰した」
ユウジは振り向いて戦果を確認すると、対空砲が打ち上げ花火の如く吹き飛んでいるのが見える。
その上を飛び抜けた白銀の機体に傷はなく、イヌワシが仕留めた獲物を睨みつける。
「こっちも仕留めたぞ」
アレッサンドロもユウジの隣で上昇しながら戦果を報告する。
その言葉に偽りはなく、仕留めたという対空砲は黒煙を上げて沈黙していた。
恐らく重要な部分が損傷したか、砲手が死んだのだろう。とりあえず無力化できているのであればそれでいい。
「敵防空網内に侵入。フェーズ2へ移行」
「戦闘機を食い荒らせ、だろ?」
「そういうことだ」
なんとか離陸した迎撃機が4機、2人の方へと向かってくる。
無理に上昇せず、離陸後しばらく低空を水平飛行して速度を稼いできたらしく、それなりに速い。それでいて、高度は急上昇した2人と同じくらい。
ユウジたちも急上昇で相手と同速度くらいにまで減速している。
高度も同じ同条件。違いは向こうの機数が2倍であるということ。
それだけの違いだ。
「2機、俺がやる」
「3機俺が食ってもいいんだぞ」
「バカ抜かせ、俺の取り分が減る」
負けるつもりなんてない。
あの程度の旧式機、2機同時にだって仕留めてみせる。
エースとしての誇りが、イヌワシの意地がユウジの闘志に火をつける。
2機はアレッサンドロに任せた。
彼の腕ならばきっちり2機墜としてくれるだろうし、逃げられてユウジへの横槍を許すようなこともない。
だから、背中のことは気にしなくていい。
追いかける背中のことだけ考えればそれでいいんだ。
「来るぞ」
突っ込んできた敵機が射撃する刹那、ユウジとアレッサンドロはそれぞれ左右に散らばって射線から逃れる。
「左旋回した奴は俺がやる。ユウジ、右の頼むぜ!」
「言われずとも」
敵機はユウジたちとすれ違うと、再攻撃を仕掛けるべく左右へ2機ずつ旋回し始めた。
ユウジとアレッサンドロもそれを追いかけようと急旋回で追いかけ、たちまち空の上で揉み合いになる。
上下左右へ目まぐるしく位置を変えて逃げ惑う敵機と、ユウジの背後を奪おうとする敵2番機の姿を交互に見る。
両手と両足が動きを止める時間などない。速度と進路は常に一定にはしない。
安定するな、常に不安定でいろ。
空戦で勝ちたければ、そうであれ。
頭で何か考えている、そんな感覚はない。
身体が勝手に動いて、意のままに機を操る。
ユウジにとって操縦桿やフットペダル、スラストレバーは手足も同然だ。身体を動かすのにいちいち思考がいらないのと同じで、だからこそ素早く動き、戦える。
飛ぶために生まれた、イヌワシのように。
「捉えた、墜ちろ!」
アレッサンドロの声がスピーカーから響く。
強引に捻り込んで攻撃位置を確保したのだろう。アレッサンドロはそういう男だ。
自分にかかる負荷など気に留めない。
その一瞬に耐えてでも確実に敵を墜とす。薄氷の上でタップダンスを踊るような戦いをするのがアレッサンドロのやり方だから。
「むっ」
ユウジが追っていた、もう少しで背後を奪えそうな2機組、エレメントが分かれる。
片方は上に、もう片方は左へ逃げた。
どっちを追う。思考が許されるのは一瞬のみ。水泳の息継ぎよりも短い刹那の時間で決めなければならない。
生死を分ける一手であったとしても、許される時間は変わらない。
本能のままに操縦桿を倒す。
左へ逃げる敵を墜とせと告げる本能に従い、そいつを照準器へ捉えるべく操縦桿を思い切り引く。
上は囮だ。ユウジを釣り上げ、僚機に襲わせるのが狙いだろう。
戦闘機とは自転車をイメージすればわかりやすい。坂を登るときは速度が落ちるが、その分稼いだ高さと引き換えに降りるときは速度が出る。
故に、上昇すれば高度と引き換えに速度を失う。そして飛行機はある程度の速度がなければ飛んでいられなくなるし、そうならなくてもまともに舵が効かなくなる。
「釣り上げには乗らんぞ」
恐らく、左旋回した方を追いかけた時は上に逃げた方がすぐに襲いかかる算段だったのだろう。
しかし急な上昇で速度を失い、機動が鈍ったせいかすぐに襲いかかってくる気配はない。
それならば好都合。来るまでに片方を始末してみせよう。
「背後を取った。墜とす」
逃げ惑う敵機を照準に捉えた。
急旋回で逃げても、蓮龍はそれ以上の旋回能力で食らいつく。
身体を押し付ける重力加速度が血液を下半身へと押し流し、視界は針穴程度にブラックアウトしていくけれども、敵機を見失うことはない。
「終わりだ」
敵機の予想進路上、未来位置に照準が合った瞬間を逃さず、右手が一瞬トリガーを引く。
空を切り裂く砲弾の雨の中へ飛び込んでいったモスカはたちまち炎に包まれていく。
機関砲は威力を高めるために徹甲弾の他、焼夷弾や榴弾を仕込んでいる。そのうちの焼夷弾が主翼付け根の燃料タンクに飛び込んだのであろう。
「おやすみ」
運が悪かった、そう思ってくれ。
消火に失敗したモスカは翼が折れて錐揉みに陥りながら海へと墜ちていく。
飛び出したパイロットがパラシュートで降下しているのも見えた。運のいい奴だ。
「ユウジ、後ろ来るぞ!」
「見えてる」
ようやく上昇で逃げた敵機が機首を向けて降下してきた。
前の敵を落としながら、その動向に注意を払い続けていたユウジはアレッサンドロの警告と同時に回避機動を取り、その射撃を躱す。
一瞬速度計へと目をやり、次に後ろの敵機を見る。
速度差と上昇力、失速速度を比較して、いけると経験が囁く。
ならば見せてやろう、ここ1番の大技を。
白銀のイヌワシの飛び方を見るがいい。
「サンドロ、心苦しいが地上の敵機をやれ。飛ばれたら流石に攻撃機が危ない」
飛び立つ前の戦闘機を破壊するのは、パイロットとして心苦しいが戦略的に見れば理に適っている。
まだまだ空で戦いたいけれど、この馬鹿騒ぎももう終わりにする時だ。
「あいよ、さっさと蹴りをつけてくれ」
もちろん、やってやるさ。
心の中で答えたユウジはスラストレバーを目一杯押し込み、操縦桿を引く。
たちまち天へと駆け上がっていく白銀の龍を逃すまいと、背後からモスカが追いかけていく。
『背後をとった、イヌワシを墜とす!』
いける、そう踏んだのであろう。
モスカのパイロットはトリガーを引き、濃密な弾幕をユウジへと放つ。
赤い光を纏った流星群は龍を捉えられずに太陽へと吸い込まれていく。
撃ってくる、なんてユウジには全てお見通しだ。
だから、僅かに進路を逸らして掠る寸前というほどの紙一重でその弾幕を躱し、上昇を続ける。
高度計の針は上昇の方へと回り、速度計の針は逆に減速側へ回る。
機体は息切れしてきたのか、振動が操縦桿やシートから直接伝わり、次第に大きくなっていく。
それはモスカも同じらしい。しかもエンジンは非力であることや、元から速度差があったのも手伝って昇ることはできず、急降下しようにも舵が効いていない。
「逃がさない」
フラップ展開、緊急出力、フットペダルを思い切り左へ蹴飛ばす。
空で溺れる哀れな獲物を討ち取るべく、重力へ身を任せた龍が翼を翻す。
失速による落下さえ制御して急反転に繋げる"ストール・ターン"は完璧に決まり、ようやく機首を下げ始めたモスカを照準器のど真ん中へ捉えた。
まだ撃たない。
もう少し距離を詰めろ。
確実に撃ち落とす、その必殺の範囲まで。