十分後。
少女がちゃんとお使いを済ませて帰り道を小走りでかけていくのを見届けてから、私は再び歩き出していた。
ゴールらしきイベントには遭遇できたことだし、ここからさらにド田舎の真ん中へと進んだところでこれ以上の出会いは期待できそうにない。だから、もうおしまいということにして取って返そうかと思っていたのだけれど、動き出した灰色の蛇がまっすぐではなく左へ曲がろうとしたのを見て気を変えた。
神社を出て左へ曲がり、ペットショップの前でも左へ曲がり、三度、左へ進路を取ろうとしている。つまり方角的には、一周回って元の場所へ戻ろうとしていることになる。それなら、どうせ帰るにせよ、途中まででもこいつに付き合ってみようじゃないか。
そう思って歩き出して、そろそろ五分。
平たい田園地帯にぽつんと一か所、木々に覆われこんもりと盛り上がっている丘が遠目に見える。あれがきっと、スタート地点の神社だろう。直進し続ければ、ちょうど裏手に出ることになりそうだ。
枯れた雑草で黄色に塗られた冬の水田、少し奥に見えるビニールハウス。収穫の終わったキャベツ畑、錆びだらけの標識、小石が目立つ足元の土。
あぜ道の風景は、進めど進めど変わらない。
「なんかさあ」
流石にちょっと飽きてきて、人がいないのをいいことに、独り言が漏れ始める。
「お前見てると、白丸のことを思い出すよ」
一応、蛇に向かって話しかけているつもりではあり、つまり厳密にいうと独り言ではないのだけれど、発声器官をもたない爬虫類との会話なんて独り言みたいなものだ。
「いっつも訳知り顔で、そのくせ何を訊いても答えちゃくれなくてさ。だけどなんでだろうなあ、あいつには何でも話したくなっちゃって」
白丸。
私が一緒に暮らしていた、白蛇の名前。
正確には私ではなく母が飼っていた蛇である。私が生まれる前から我が家に居て、幼いころはよく「白丸はお前のお兄ちゃんだよ」なんて言われていた。し、私もなんとなくそんな気でいた。
ケージには入れず放し飼いで、居間のソファでウトウトして気づいたら隣で白丸も丸くなっていた、なんてことが良くあった。そんな蛇の飼い方は珍しいと後から知ったが、うちではそれが普通で、放し飼いであることによって何か不都合が起きたという記憶はない。
あいつは頭が良かったんだ。
コンセントや人が座っている椅子の足元のような危ない場所には絶対近寄らなかったし、一人で居たい気分の時に邪魔をすることもなかった。だけど、することがなくて手持無沙汰な時や、同級生と喧嘩した日や試験前の不安な夜なんかにはいつの間にか傍に居て、話し相手になってくれた。
蛇は懐かない。慣れはしても、懐かない。
それが蛇の生態だってことくらい、私だって知っている。しかし私にはどうしてもそう思えないのだ――白丸に限ってそんなことはないと、そう信じ込んでしまうのだ。
親が出払っている日の夕方に、玄関で学校帰りの私を出迎えてくれたことが何度あったか。白丸と一緒の布団で眠ったことなんて数えきれない。あいつが私の体の上で動いている感触で目を覚まし、寝坊を防いでもらったことだってある。
あれが全部、偶然が見せたまやかしだって言うのか。言うんだろうな、他人は。もはやいちいち言い返すのも疲れてやめてしまったが、それでも、私は誰にどう説明されても考え方を翻すつもりはない。
慣れるとか、懐くとか、そういうのじゃない。
白丸は家族だった。
……いや、今でも家族だ。
死んだ程度で、変わってたまるか。
「ほんと、いいお兄ちゃんだよ。今にして思えば、だけど」
小学生の頃、こんなことがあった。
私の家に蛇が居る、と知った数名のクラスメイトが、私に蛇女というあだ名をつけた。彼女らにしてみればそれは悪口で、私が傷ついて泣くのを嘲笑うつもりだったのだろうけれど、当の私は何とも思っていなかった。血は繋がっていなくても白丸は私のお兄ちゃんなのだし、なるほど蛇女か、そう呼ばれても不思議じゃないな、と妙な納得すら感じていたくらいで、いわば、普通のあだ名として受け取っていたのである。
しかし、それじゃ面白くなかったのだろう。そのクラスメイトたちは、蛇なんて気持ち悪い、あんなのと生活してるなんて信じられない、と私に向かって言うようになった。
それは不愉快だったが、蛇を飼うことがマイノリティであることくらい当時の私も承知しており、まあこういう反応もあるだろうな、と、ここまでは納得で済ませていた。
そしてそのクラスメイトたちは、次の一手として、蛇という動物ではなく白丸に対しての悪口を考えた。なんて言われたっけな――よく覚えていないけれど、蛇の肉がどうとか言ってた気がする。
私はキレた。
やめて、とか、なんでそんなこと言うの、みたいなかったるいリアクションを取る気にはさらさらならず、ただただ衝動的に、そいつらの中でリーダーっぽい顔をしていたやつの胸倉を黙って捕まえ、鼻っ面に二、三回頭突きをお見舞いした後、謝れ、と命令していた。私にじゃなく、白丸に――私の家族に、謝れと。
当然すぐに先生がすっ飛んできてめちゃめちゃ怒られたし、指導室みたいな部屋でこんこんと説教された記憶がある。あわや親の呼び出しもあるか、というところだったが、他の同級生たちが連日の悪口の事実を口添えしてくれたおかげもあって、なんだかんだ有耶無耶のまま片が付いた。
――あの時の度胸は、今の私にはない。
言葉の暴力に本物の暴力で報いる愚かしさが分かる年齢になったから、というのももちろんある。が、大事なのはそこじゃなくて、明確に自分へ悪意を向けてきたやつに、それも複数人を相手に、真っ向から立ち向かう勇気は、多分、今の私には残ってない。もちろん、思うようにメソメソしてやるほど気弱なつもりは今でもないけれど、きっと、徹底して無視をするという選択を取るだろう。
白丸がいたから。
あいつが私に寄り添ってくれたように、私も、あいつのためなら戦えた。
「かっこ悪いよね」
あの日の私は、十七歳の私を見て、抜け殻みたいなやつ、って思うんだろうな。
「いつまで引き摺りゃ気が済むんだよ、私」
白丸が死んで、もう二年以上経つ。
今でも、最期の姿が忘れられない。
十二月半ば、日曜日の昼下がり。キッチンでは母さんが貰い物の林檎でジャムを作っていて、父さんはリビングのソファで半分寝ながら相撲中継を眺めていて。私は相撲にあんまり興味はなかったけれど、ちょうどよく暖房の効いたリビングから出たくなくて、父さんの横で膝にクッションを抱えて昼寝することにした。
そこに、白丸が来た。
私と父さんの間に収まり、とぐろを巻いた。
やがて私が昼寝から起きても、白丸は目を覚まさなかった。
待っても待っても、瞳を開けなかった。
――おやすみ。
目を閉じる寸前に呟いたそれが、私から白丸へ贈った最後の言葉になった。
「もう全部、終わったことだっていうのになあ……」
十六年。
それだけ生きれば、蛇としてはまずまず立派な往生である。もっと長く生きる蛇もいるが、そういうのは大抵、人間の大人を絞め殺せるくらいの大きいやつで、家の中で飼える蛇として、十六歳は平均寿命の真ん中からちょい上くらいだ。
白丸の遺体は、ペット葬儀の会社に頼んで、火葬してもらった。骨壺は今も仏壇の隣に安置してある。
小動物用の火葬炉を乗せた車がやってきて、いよいよ白丸を預けて焼いてもらうという段になり、母さんは堰を切ったように泣き出した。慣れているであろう業者は慌てたりしなかったが、まともに言葉を出せず体も動かせない母さんと、それを宥めるので手一杯の父さんを見ていられず、結局私が、遺体の入った段ボールの棺を業者に手渡した。
あの時、どうして私は涙を流せなかったんだろう。
時折、それを後悔する。
おそらくは、実感が湧かなかったから、とか、いっぱいいっぱいの脳みそに体が追いつかなかったから、とか、そんなつまらない答えが真相なのだと思う。
でも、あの時もし泣けていれば。
母さんみたいに、泣いて泣いて、泣きつくして、清算を済ませて、抱えたものを全部吐き出せていれば。
そうしたら、二年後までこんな気分であり続ける羽目にはなっていないんじゃないかと、思わずにはいられない。
あの日泣けなかった私は。
今日も、まだ、泣いている。
締めそこなった蛇口から時折落ちる水滴のように、蔦の枯れ葉が一枚一枚剥がれ落ちていくように。スニーカーの靴底がすり減るように、子供の頃の夢がゆっくりと風化するように。
瞼の裏に溜まった涙を、少しずつ、零し続けている。
「お兄ちゃん、あっちで元気にやってんのかな」
なあ、白丸。
今度くらいは答えてくれよ。
「私、どうすりゃいいのかな」
※ ※ ※
神社の裏側に到着した。
こうなったら、蛇がどこへ向かおうが、これ以上追いかけるつもりはない。神社の境内へ戻って、杏香と合流することにしよう。散歩を始めて一時間弱、彼女が既に到着しているか、五分五分ってところだろう。
「お疲れ様。ここからは自分で帰るよ。ありがとね」
私が立ち止まって声をかけると、蛇も前進を止めて、こちらを見た。
ジッと、何か言いたげに、私と目を合わせている。
「……なに、どうしたの?」
まだ付き合えと?
それはちょっと遠慮したいな。現時点で既に杏香を待たせているかもしれないというのに、これからさらに一時間弱の散歩に繰り出すとなると……いくら杏香でも流石に怒るんじゃないか。
「悪いね」
短く言って、私は歩き出す。
ひとまずは、ここから境内へ戻る道を探そう。林を突っ切れれば一番楽なのだが、そんな抜け道が用意されているとも思えないし、正面へ回れるルートを見つけるのが手っ取り早そうだ。最悪、整備されていなくとも林の淵に沿って大回りすれば、鳥居へ続く階段へは出られるだろう。
そんな風に考えながらキョロキョロしていると、するり、と私の足と足の間をくぐって、蛇が再び目の前に躍り出てきた。
驚きで反射的に体が動くのを頑張って堪え、踏み潰さないよう丁寧に一歩あとずさる。
「な、なんだよ、脅かさないでよ」
蛇は舌をチラつかせながらしばらく私とにらめっこし、それから、私の左側を通って背後へと回る。
私は迷った。
まだついてこい、と主張しているように思えるが、しかし、私はもう神社へ戻るつもりなのだと言うことは既に伝えた。にもかかわらずなおも先導しようというのであれば、よほど私に見せたい何かがあるか、あるいは……。
――ちょっと、様子を見るか。
私は回れ右をして、蛇の尻尾を追うことにした――のだけれど、いくらかも進まないうちに蛇は立ち止まってしまった。
「どういうつもり……」
言い切る前に、私は気づく。
そこには、入り口を半分木の枝に隠された、林の奥へと続く階段があった。石段ではなく、剥き出しの土に枕木のような枠で段々を拵えた、登山道などでよく見かける形の階段である。
「さんきゅー、助かるよ」
この階段を進めば間違いなく本殿の近くに出られるだろう。
蛇は満足そうにゆっくり瞬きをすると、先陣を切って段差を登り始めた。
行って帰るまで、私に付き合ってくれるというわけか。
――出発の時とは、いつのまにか立場が逆になっちゃったな。
いや、最初から、私の暇つぶしにこいつが手を貸してくれていだけか――蛇の手を借りる……なんだか皮肉な話だ。
それにしても、こんな道があるとは知らなかった。
まあ、神社の裏林に立ち入ろうなんて普通に過ごしていれば思う機会がないだろうし、知るきっかけがなかったからっておかしなことではないが、知り尽くしたと思っている地元でもまだまだ発見はあるものだ。これだけでも、散歩をしたかいがあった、というものだろう。
柔らかい落ち葉が積もって滑りやすくなっている段差を、一段ずつ踏みしめて昇る。
周囲の木々は植林された針葉樹が殆どで、冬のこの時期でも葉が多く見通しが悪い。昼間だというのに薄暗く若干足元が不安だけれど、木漏れ日だけが頼りの薄暗さは神秘的と言えば神秘的で、神社の裏林としては良い雰囲気である。
うっかりリスとか居たら面白いな――きょろきょろと周囲を見渡して、私がそんなことを思ったつかの間。
「あれっ」
気が付くと、前を這いずっていたはずの蛇の姿が、どこにもなくなっていた。
「おいおい、ここまで来て?」
立ち止まって呼びかけても、蛇は出てこなかった。
姿を探そうにも、階段の木枠の外側はいよいよ落ち葉が深く積もっており、そこに潜り込まれたとすると手の出しようがない。
諦めるしかないか――寂しいというか、肩透かしを食らった気分というか、とにかくもやもやするけれど、こうなっては仕方がない。まさか最後の最後で見捨てられるなんて、と若干肩を落としながら、私は再び境内を目指した。
すると、数段進んだところで、左側にちょっとした空間があることに気づく。麓からずっと続いていた木の並びが一旦途切れ、子供用のビニールプールくらいの広さのスペースが設けられていた。
「おやまあ」
私は思わずつぶやいた。
そこに在ったのが、小さな祠だったからである。
神社のそばに小さい祠や社が設置されているのは珍しいことじゃない、でっかい本殿の脇にお稲荷様がくっついている、なんてのはよくある話。でも、それにしても、一日に二つも初めて見る祠に出くわすとは。
田んぼのそばで見かけた祠とは違って薄い木の板で作られた祠だが、屋根は赤く塗られ、観音開きの戸がついており、その前にミニチュアサイズの鳥居が飾られている。頑丈さは向こうに軍配が上がりそうだけれど、派手さはこっちの方が上だ。
しかし困った。
前を通りがかってしまったからにはこの神様にも手を合わせたいところなのに、まだ初詣を済ませていないからそうもいかない。蛇神様にも「後で来る」と約束してしまったし、となると、初詣を済ませてからもう一度、今しがた回ったばかりの散歩コースをなぞらないといけなくなってしまった。
でもまあ、いいか。
杏香もつき合わせて、もう一周しよう。
友達つれてきました、って言ったら、神様も喜んでくれるかもしれないし。
よし、と勝手に杏香を巻き込むことに決めて、お詫びするべく祠の前に屈みこむ。さて、さっきの祠のご神体は丸い石ころだったが、今度のは――。
「……あ」
それを見た瞬間。
お腹のそこから、私にとって久しぶりの感覚がせり上がってきた。
「はは、ははは……」
笑ってしまう。
笑うしかないよ、こんなの。
「あははははっ!」
そこには、蛇がいた。
可愛らしい、木彫りの、白い蛇が。
「なぁんだ、そういうことかぁ!」
あの灰色め、ハナっからこのつもりだったんじゃないか。
遠回りさせやがって。
すっかり足の遠のいた馴染みのペットショップの前を通って、蛇と仲良しの小さな女の子と出会わせて、終いにはこれか?
――いいや。これは、灰色くんの知恵じゃないな?
あの灰色を唆した何者かがいるに違いない。
二年も前から未だにしょぼくれた顔ばっかりしてるアホを見かねて発破をかけようとしたお人好しがいるに決まってる。
「わかった、わかったよ。お前には敵わないよ」
とっくに死んでるっていうのにお節介なやつだ。
「笑えばいいんだろ、白丸」
私は多分、お前のことは一生引き摺るんだろう。
忘れられるわけがないし、寂しさも消えるわけがない。いつか朝起きたら、ひょっこりお前が帰ってきてるんじゃないか。そんな期待を、今日も、明日も、捨てきれず抱え続けるんだと思う。
それでも笑えって、お兄ちゃんは言うんだろ。
泣けないことも、泣き続けていることも、笑わない理由にはならないから。
こんな簡単なことに気づくまで随分時間がかかったけれど、お前に叱られちゃったんだもの、直さないわけにいかないよな。
「ありがとう白丸。もう、大丈夫」
すっかり、笑わされちゃった。
私は立ち上がって、コートの裾の泥を払う。
「じゃあね、また後で来るよ」
ほんの一分前とは全然違う足取りで、私は階段を登り切る。
本殿の脇を抜けると一気に視界が開き、見慣れた神社の風景が私の前に現れる。
――一月四日、午前十一時ちょうど。
蛇との出会いに始まるささやかな旅は、そっとその幕を下ろした。
※ ※ ※
杏香は手水場に居た。
私が鳥居からではなく本殿の裏側から現れたことに一瞬びっくりした顔をした彼女だったが、すぐにいつも通りの人懐っこい笑顔を浮かべ、「しーずーくー!」と私の名前を呼びながら駆け寄ってくる。
「ごめん、待たせたかな」
私がそう言うと彼女は首を横に振り、
「うんにゃ、マジで今来たとこ。つーか雫、なんであっちから出てきたの? 普通向こうからくるよね?」
「ああ、それね――」
私はここに至るまでの出来事を、かいつまんで説明した。
蛇の後を追いかけて歩き回ったことと、その最中、二つの祠を見つけたこと。それ以外の部分は、全部省いた。
「ふーん……」
杏香はにんまりと口の端を釣り上げ、
「いいね」
「すごいシンプルな感想だね」
「いやいや、本気本気。巳年の始まりにそんなことがあるなんて、いいじゃん、きっとご利益あるよ~?」
「どうかな。怪しいもんだよ」
「とか言って、雫もいい顔してるじゃん。久しぶりにみたわ、あんたのそんな顔」
「……そう?」
だとしたらきっかけは明らかだ。
が、そのことを話そうとは思わない。
「ま、とりあえずさっさと初詣すませようよ。祠の神様に、後で行くって約束しちゃってるんだよね」
「あはは、何それ」
「色々あるんだよ、色々。付き合ってくれるでしょ?」
「もちろん」
私たちはのんびりと本殿の前へ向かった。
賽銭箱の前でポケットから財布を取りだし、百円玉を探す。私は昔から、こういう時に五円玉を投げるのがあんまり好きじゃない。気持ちが大事とはいえ、お願い事をするには安すぎる気がしてる。
「その蛇ちゃんさ」
同じように財布から十円玉を引っ張り出しながら、杏香が言った。
「白丸の友達だったりして」
「かもね」
硬貨を投げ入れ、紐を揺らして鈴を鳴らす。
――今年もよろしくお願いします。去年よりは、前向きに生きてみせますから。
作法にのっとってお参りを済ませ、私と杏香は、他愛のない言葉を交わしながら、私にとっては二周目となる道のりへ歩き出す。
正面の石段に差し掛かるころ、東の空の雲が不意に途切れて、隙間から明かりが一筋差し込んだ。
それは白い蛇の鱗のように、静かに、穏やかに、私たちを見守っていた。