エピローグ~また、いつか
ー/ー 「あー、食った食った。ご馳走様でした!」
イシュタルは心ゆくまでおでんを堪能し尽くし、笑顔で席を立った。
「親父さん、いくらです?」
ポケットから財布を取り出そうとするのへ、店主は軽く手を振った。
「いや、お代は結構。今日は私の奢りだ」
「え?でも、俺、結構食っちゃったし」
「ふふ、確かにいい喰いっぷりだった。流石は龍だな」
「あっ……」
「実は、今日は客足が今ひとつでね。たくさん食べてくれて助かったよ」
そう言って、店主はウィンクした。イシュタルは申し訳なさそうに首を竦める。
「すみません。じゃあ、お言葉に甘えて――あの、また来てもいいですか?」
「勿論。見つけたら寄ってくれ」
「ありがとうございます!……あっ、俺、イシュタルっていいます」
「私はラディン。こちらではランさん、と呼ばれている」
互いに名乗り合った後、二人は実にいい顔で笑った。
独りぼっちの龍と、国を追われた王。この二人の間に新たな繋がりが生まれたのだ。
「じゃあ、ランさん。また来ます」
「またおいで。イシュタル」
屋台に背を向けて歩き出すイシュタルを見送るラディン。
ふと空を見上げると、師走の寒空に丸い月が浮かんでいる。
(蒼き龍よ、また会おう)
ラディンは夜空に龍の姿を思い浮かべながら、静かに微笑んだ。
イシュタルは心ゆくまでおでんを堪能し尽くし、笑顔で席を立った。
「親父さん、いくらです?」
ポケットから財布を取り出そうとするのへ、店主は軽く手を振った。
「いや、お代は結構。今日は私の奢りだ」
「え?でも、俺、結構食っちゃったし」
「ふふ、確かにいい喰いっぷりだった。流石は龍だな」
「あっ……」
「実は、今日は客足が今ひとつでね。たくさん食べてくれて助かったよ」
そう言って、店主はウィンクした。イシュタルは申し訳なさそうに首を竦める。
「すみません。じゃあ、お言葉に甘えて――あの、また来てもいいですか?」
「勿論。見つけたら寄ってくれ」
「ありがとうございます!……あっ、俺、イシュタルっていいます」
「私はラディン。こちらではランさん、と呼ばれている」
互いに名乗り合った後、二人は実にいい顔で笑った。
独りぼっちの龍と、国を追われた王。この二人の間に新たな繋がりが生まれたのだ。
「じゃあ、ランさん。また来ます」
「またおいで。イシュタル」
屋台に背を向けて歩き出すイシュタルを見送るラディン。
ふと空を見上げると、師走の寒空に丸い月が浮かんでいる。
(蒼き龍よ、また会おう)
ラディンは夜空に龍の姿を思い浮かべながら、静かに微笑んだ。
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