第2回Solispia文学賞にご応募いただき、ありがとうございました!
ご参加頂いたみなさまに御礼申し上げます
前回のSolispia文学賞文学賞より、大幅に賞金をアップし、大きな期待と一抹の不安を抱いて実施させていただいた本コンテストですが、予想を上回る高いレベルの作品と出逢え、私たちの期待を超えた結果となりました。
この度、受賞作として選ばれた作品は、オリジナル性の高いテーマから王道のテーマまで、多岐にわたり、改めて、本コンテストの実施意義を意識するものとなりました。
次回第3回Solispia文学賞についてもより大きなコンテストとなりますよう尽力いたします。
みなさまのさらなるご活躍を願いまして短いですが結びの言葉とさせていただきます。
ミステリー×作中作の相乗効果
作品としてのクオリティが非常に高い作品でした。
作中作のリアリティさがとても高いのも素晴らしいですが、なんといってもミステリーが綿密に計算されており、ミステリーの密度の高さにより、作中作というものをより一層引き立たせていると感じました。
また、作品を通して、伏線も緻密に考えられており、読者に説得力を与える構成となっていました。
繰り返し読みたくなる小説とはまさにこういうものだと実感しました。
王道を未知な領域へ
王道といっても差支えのない女子高校生と高校教師という題材ではあるが、それを文学へと昇華させている作品でした。
一番の特徴は表現のリアル感であり、物語の没入感をなかなか得がたいほどに感じさせてくれる作品でした。
その高い没入感により、作品の解像度が高くなるのはもちろんのこと、読者に与える感情まで起伏をつけてある内容でした。
また、導入から中盤、エピローグまで構成も絶妙に考えられており、読み応えのある作品でした。
負の感情に照明をあてる
非常に解像度の高い、魅力的な作品でした。
実際に目の前で自分が体感しているのかと錯覚してしまうほどのリアルさと没入感があり、彼の心情変化がありありと伝わってくる小説でした。
人間の抱く、負の感情にスポットライトを当てた作品でしたが、『絶望』という言葉がこれでもかと似合うような作品でした。
散りばめられた点を結ぶ
常に期待感をもち、予測できない展開で描かれるものの、読者を置いてきぼりにしない絶妙なバランスで構成された作品でした。
また、時間軸の使われ方がとてもうまく、予測できないという点をさらに加速させていました。
序盤、この作品は点が散りばめられます。それを徐々に結ばれ、一つの線としてつながる。そして振り返ってみると非常にきれいな一枚の絵が出来上がってる。そんな素敵な作品でした。
第2回Solispia文学賞に51作品ご応募いただき、以下の14作品を最終選考作品として選出させていただきます。
タイトル | 作者 |
---|---|
ノクターンによせて | トガシテツヤ |
僕たちの中から一人『消えた』、あの夏の日 | 木立花音 |
現と夢幻の狭間で | 丘多主記 |
煌めく、想い | りん |
母ちゃん | りん |
代償 | りん |
光と闇のリフレクト | りん |
無責任なひと | 大宮聖 |
Point the camera | 大宮聖 |
セント・マーチンの夏 | シマ |
鏡鑑の夏と、曼珠沙華 | 水無月彩椰 |
文化荘の殺人 | 秋梨夜風 |
【完結】わたしのプリンスさま〜冴えない男子の育て方〜 | 遊馬友仁 |
di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~ | 月ノ瀬 静流 |
順不同・敬称略