時を越えて

時を越えて


あのとき勇気を出していたら、何かが変わっていたんだろうか?




小学五年生だった。

たまたま拾ったペンを褒めたら、転校することになったあの子が「あげる」と渡して来た。

確かに『友達』だったあの子。あのとき勇気を出していたら、何かが変わったんだろうか。


──懐かしい、セピアの記憶。