或る河童の詫びと錆び

或る河童の詫びと錆び


どうかもう一度河童と呼んで頂きたい。


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ファンタジー長編小説
伝奇 妖怪 シリアス

 ここは、人間の住む世界からなんらかの形で遮断された河童の住む世界。そこに住む河童たちは独自に築いた界隈のなかで暮らしている。
 一匹の物書き──ジャックは、作家が生きづらい時代に作家として生きる術を探していた。そこへ放り込まれた一枚のチラシ。このチラシが彼の生活を大きく変える。彼は多くの河童と出会い、多くの考え方に触れていく。
 一方、ジャックの旧友、芸術家のコックは、ただ己の信念に従い、世の為河童の為に奔走する。
 性質も思想も異なる二匹の河童の、互いの運命が交差し合う、奇妙で愉快な置手紙。

・これは河童の国の話なので、人間の世界に持ち帰ったり、人間の国の四方山話と関連付けたりしないで下さい。



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