風鈴を鳴らしたのは
うちの風鈴は暖かいから、冬の風物詩だなあ
冷たい風が吹いて聞こえてきたのは、くぐもった音だった。
音の発生源へと目を向けた私の目に入ったのは、色褪せた風鈴。
これは風鈴によって紡がれる、父娘の物語。
最後、風鈴を鳴らしたのは誰だったのでしょう。
新着レビュー
風鈴に映る父娘の余韻
父と娘の記憶を風鈴に投影した短編は、情感豊かな描写が光るが、構成の緩さが読後感を曖昧にする。
風鈴の音と金魚のモチーフが繊細に描かれ、時間の流れを静かに語る手法は胸に残る。一方、エピソードが断片的に並び、展開の起伏が乏しいため、読者は途中で感情の波に乗りにくい。また、文体が平坦でリズムが単調になる箇所が散見され、没入感が削がれる。
懐かしさに惹かれる読者や、父娘の絆を静かに味わいたい人には刺さるだろう。甘くはないが、心に残る余韻はある。
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