拝啓、大嫌いな妹
三つ下の妹・紗乃のことを「大嫌い」だと言い続けてきた兄。
病弱で、成績優秀で、やたらと自分に懐いてくる妹の存在は、幼い頃から彼にとって煩わしく、距離を置きたい対象だった。
しかし、成長とともに二人の関係は少しずつ形を変えていく。
何度拒絶されても変わらない妹の想い。
それに正面から向き合うことも、きっぱり切り捨てることもできない兄の曖昧な態度。
「嫌い」という言葉の裏に隠された感情とは何だったのか。
言えなかった想い、選ばなかった選択、その先に残るものとは——。
これは、素直になれなかった兄と、愛を伝え続けた妹の、
静かで歪な、しかし確かに存在した“愛”の物語。
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