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藤村虎之助!
猛虎のような猛々しい雄々しさ!
高校球児のような熱き魂を持った男!!
そ
し
て
!
プリヤがバイトするカレー店
『Socoイチバンや!』の店長であり…!
プリヤが恋焦がれる想い人である!!
ッ
そんな雄々しい彼であるが…!
もう少し詳しく、
彼、藤村虎之助の事を語ろう。
・
・
・
「ワイはソコイチの藤村や!!」
「如何に条件良かろうと、
引き抜きに応じるかい、
こんダッホ!!」
藤村虎之助。
この時、18歳と半年。
彼は高校を卒業してから、
昔ながらのカレー店…ッ。
『Socoイチバンや!』で
バイトをしていた。
藤村はカレーが大好きだったし。
カレーを美味しそうに食べてる、
お客さんの顔を見てニコニコと、
顔をゆがめる瞬間がこの上なく
嬉しい気持ちになったからだ。
そんな藤村を客は「良い店員だな!」と
思ったし。店主からの覚えも抜群。
お金はいつも厳しかったけど、
体力と笑顔でやっていける。
カレーを作り。
カレーを食べてもらい。
カレーで笑顔になってもらう。
そ
れ
は
幸せの形の一つであると、
言える事…!!
そ
ん
な
・
・
・
ある日の事であった。
・
・
・
「ハッキャハッキャ!!」
「地上げだよ。」
「この土地は、
俺達Solispia組が
買い取ったー!!」
「ここはシャレオツな、
喫茶店になるっちゅうワケさ!!」
ま
あ
・
・
・
「安心しな。」
「俺達Solispia組は、
情が厚いんだ、ハッキャッキャ!!」
「雇ってやる。」
「ここよりも良い条件でだ。」
「金欲しいだろぉう?」
「さぁ、そんな流行らない
カレー店なんざ辞めてよぉ。」
「洒落たお店で、
シティーボーイになろうぜぇ?」
「ハーキャッキャッキャッキャッ!!」
だ
が
!
藤村は『先のセリフ』言い放つッ!
「 ワ イ は
ソ コ イ チ の 藤 村 や ! ! 」
「 如 何 に 条 件 良 か ろ う と 、
引 き 抜 き に 応 じ る か い 、
こ ん ダ ッ ホ ! ! 」
そ
し
て
こ
う
言
う
!
「 店 が 無 く た っ て の ぉ !
カ レ ー 屋 は 出 来 る ん や ! 」
「 野 良 カ レ ー 屋 か ら 始 め て 、
立 派 な 店 作 っ た る わ い ! ! 」
それから…!
藤村のあくなき挑戦が
始まったッ!!
借金をし、購入した、
キッチンカー!!
型落ちの旧式だが、
彼にとって十分な根城となる!!
ここから、
藤村の伝説が始まったのだ!!
そ
れ
は
!
「赤おたま?青おたま?
ワイは『物干し竿』や!!」
ッ
藤村は客を呼び込む
パフォーマンスの一環として、
『96cm』のおたまをあやつり、
カレーを料理した…ッ!!
キッチンカーと言う、
決して広くはない場所にて、
器用に操られるは『物干し竿』ッ!!
『物干し竿の“藤村”』と言えば、
インド人もびっくりな
カレー料理人として、
名が知られるようになる…ッ!!
そ
れ
か
ら
藤村の言わば、
高校球児のような熱き魂は、
売り上げへと繋がる。
ッ
瞬く間に、店を
復活させるに至る。
そ
の
店
の
名
!
『 Socoイチバンや! 』
彼にとって、ソコイチは
原点にして頂点であった。
かつての地上げにより、
その店を失った店主はこう言う。
「新しい店な。藤村の好きに
名前付けとくれ言うたん…。」
「けど、藤村は…。」
『この名前がええ。』
『この名前がええんや。』
「と、言うてくれた。」
「熱い…。」
「熱い…!」
「熱い魂を感じたわい…!!」
そ
う
!
「藤村の青春は
『Socoイチバンや!』に
あったんや!!」
「店を失って以降、
自堕落な生活しとった、
ワイやけど…!」
「ここで立ち上がらんと、
男がすたる思うたわ!!」
今
じ
ゃ
あ
・
・
・
!
「『Socoイチバンや!の影の店長』。」
「それはこのワイっちゅうワケや…!」
「ホンマ、藤村にゃあ頭が下がるで…!!」
・
・
・
そうかつての店長が
評する男。藤村…ッ!
そ
う
だ
!
これがッ!
藤村虎之助の経歴であるッ!
『ミスターソコイチ・藤村虎之助』…ッ!
彼を知る者は皆そう呼称している…ッ!!
・
・
・
「ワッショイ……。」
そんな藤村に想いを寄せる
異国の女性…!
『プリヤ・シン』。
彼女の事も…。
もう少し詳しく、
語っていこうか。
・
・
・
「ワッショイ…orz」
プリヤ・シン。
当時20歳。
今でこそ、大好きな日本文化や勉強、
バイトに励むエンジョイライフを
送るプリヤであるが…。
プリヤは悩んでいた。
プリヤは、留学当初。
慣れない日本文化と言語に、
悩まされていた。
ワッショイとしか、
喋れない。
それ故、彼女は、
それを隠すように、
無口になり…。
その為、プリヤは
ボッチになっていた。
「ワッショイ…。」
何で、私は、
ワッショイとしか、
喋れないのだろう?
プリヤの悩みは重く。
そしてのしかかっていた。
そ
ん
な
時
で
あ
っ
た
!
「ワッショイ…!」
それは…!
スパイシーな…!!
スパイシーな香りであったッ!!
プリヤの母国!
インドのカリーとは、
また違った、まろやかで
スパイシーな香り!!
そんなほうじゅんな香りを
放つ場所…ッ!!
そ
こ
に
は
!
『 Socoイチバンや! 』
そう!
看板に書いてある!!
ッ
「ワッショイ!」
プリヤはいざなわれるように、
『Socoイチバンや!』の店内へと、
入店するッ!!
まだ開店前と言うのに…!!
け
れ
ど
も
!
「ワッショイ!」
入店したプリヤは、
無我夢中であった!
開店前?営業妨害?
知った事かよ!
そんな事ぉう!!
そ
し
て
!
カレーを『96cm』の
おたまで調理する店長を
見やり…!
こう言う!!
「ワッショイ!」
「ワッショイワッショイ!!」
ッ
ッ
「 ワ ッ シ ョ ォ ォ イ ! 」
普段の無口はどこにやらだ!
必死にワッショイと訴える!!
そ
れ
は
!
貴方のカレーを!
食べてみたいと!!
そう言った意味を込めて!!
対
し
!
「懐かしいやないか。」
「異人さん、
『魔法少女プリティーワッショイ』
のFANかい?」
そう問う店長に!
「ワッショイ!」
と答えるプリヤ!
「そうかい。それで…。
ワイのカレー食いたい
言うんやな?」
「ルーで良ければ、ええで!!」
ビュ オ ン ! !
物干し竿の如く長いおたまを
器用に操る、その男・店長!
プリヤはマグカップに
そそがれた、カレールーを
受け取った!!
「ワッショ~イ♪」
そして飲んだッ!!
「ッッッッッッッ!!!??」
ッ
ッ
ッ
ッ
ッ
ッ
ッ
ッ
ッ
ッ
「 “ ワ ッ シ ョ ォ オ オ オ イ ” ! ! 」
美味い!
美味い!美味い!
スパイシーで
汗ばむのを覚える!!
それで居て食欲を
刺激し、次が欲しくなるッ!!
まるで悪魔だ!
悪魔の食べ物だ!!
そ
れ
で
い
て
!
何とも心地良く、
身体中を駆け巡る
刺激物なのだッ!!
「ワッ…ショォイ……♪」
プリヤは、
ウットリと、
その快楽におぼれた…!!
そんなプリヤに。
店長。即ちは。
『藤村虎之助』はこう言う。
「ねえちゃん、カワエエのぅ。」
「なあ、ねえちゃん。」
「今日、バイトさん、
急な欠勤で困ってんねん。」
「良ければやけど…。」
「 バ イ ト な っ て は 、
く れ へ ん か … ? 」
それが…。
プリヤと藤村の出会いであった。
・
・
・
それから。
プリヤは「ワッショイ!」としか
喋れないコンプレックスは消え。
むしろ個性!
『魔法少女プリティーワッショイ』が、
流行っていた頃の日本!
幼女はワッショイ!のみで、
コミュニケーションを取っていた!!
と。
今のプリヤが形成されるに至る。
そしてプリヤは…。
自分のコンプレックスを消す
きっかけを作ってくれた、
藤村を恋焦がれるようになっていた。
そんな藤村が会長を任された
天神橋商店街青年会があるからこそ…。
プリヤは最後の思い出にと。
『 ギ ャ ル 神 輿 』 に 、
参 加 し て 祭 り を 盛 り 上 げ る ! !
そんな気持ちもまた、
秘めていたのだ。
そう言う気持ちがある中。
嘘でも「ワッショイ」と、
オディオ武地也に色好い返事を
する訳にはいかなかった。
私は藤村が好きだからだ!!
そんな藤村が…。
「あきまへんで!」
「ギャル神輿を邪魔したら、
あきまへんで!!」
と現れた!!
貴方は何時だってそう。
私を助けてくれる。
恋する乙女のまなざしで、
藤村を見つめるプリヤ…ッ。
そのまなざしに
オディオ武地也は
気付く…ッ!!
・
・
・
愛しくて。
愛して…。
気持ちの行き場が
無くなって。
憎悪をし、
ボンバイエと
言い放った、
想い人…ッ!!
け
れ
ど
も
勝負は…。
最初から負けていたのだな。
だ
が
!
負けてでも!
客を魅せる事が出来るのが!!
『 プ ロ レ ス と 言 う モ ノ だ ! ! 』
ッ
ッ
恋に敗れた、この俺だが!
プロレスとしては!
プロレスでだけは!!
アンタの気持ちを奪ってみせる!!
負け役(ヒール)としてだがな!!
ハハッ!!
さ
あ
さ
!
最ッ高!!の
『格闘演劇(プロレス)』を、
魅せてやるッ!!
オディオ武地也は
こう言い放つッ!!
「ギャル神輿杯 無制限1本勝負 ッ ! 」
「藤村ァ~!!」
「 俺 と 、
プ ロ レ ス で
勝 負 し ろ ッ ! ! 」
恋路に敗れッ!
退路を断った、その姿ッ!!
男はただひたすらに、
プロレスに殉じんと欲した…ッ!!
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