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『百人組手』。
1人の空手家が100人の空手家と、
連続して『組手』を行う事であるッ。
当初は、荒行としてではなく、
外国人門下生が帰国する、
もしくは海外に長期派遣する門下生への、
『送別』の意味を込めて行われていたッ。
し
か
し
このケースはどうであろうか?
牛若丸空手塾の空手家100人と
対するは…ッ!
“1人”じゃない!
“2人”である!!
しかも『喧嘩空手』よろしく、
100人同時で攻めいる、
容赦の無さを全開している…ッ!!
如何に両雄、
藤村虎之助と、
オディオ武地也と、
言えど…!
あまりに不利!
あまりに不利!!
あまりに不利とぉう
言えるのではァ~!?
否
ァ
!
2人には備わっていた!
苦難をもろともせず、
逆境を乗り越える、
漢として持ち得る、
『情念の塊』ってぇ、
モンをであるッ!!
誰がどう見ても、
不利であろう!!
誰がどう見ても、
叩き伏せられる
であろう!!
そ
れ
で
も
!
そうであろうとも!!
漢はッ!
くじけないッ!
諦めないッ!
決してひるまないッ!!
ッ
ッ
馬鹿な男と、
笑わば笑え!
イモと言うなら、
勝手に言いな!!
猫もくわえた、
サンマを落とすのだ!!
最ッッ高ッに熱いッ!!
こ
の
!
藤村虎之助と!!
オディオ武地也にだ!!
そ
し
て
!
その熱におかされて…!!
義勇の者達が現れるッ!!
ッ
「ハッキャハッキャ!!」
「お困りのようだな、藤村のあんさん!」
まず現るるは、
Solispia組ッ!!
かつて、ソコイチの前身の店を、
地上げで奪い取った者達である!!
虎之助は驚く!
「あ・あんさん達ッ!!」
Solispia組の者達は続ける!
「チャカもポントウも無しですが…。」
「Solispia組の精鋭10人ですぜ。」
「この祭りを…こんな形で、
終わらせられないっしょー!!」
「助太刀させて頂きます…!!」
虎之助は深々と!
「あんさんら…!!」
「恩に来まっせ!!」
Solispia組の男!
「礼は、この無礼者共を、
倒してからにして下さいな。」
「ウチ等が無礼者共と言うの、
結構毛だらけ猫灰だらけに、
ちゃんちゃらオカシイですがね、
ハッキャッキャッ!!」
笑うに笑うは、
Solispia組の10人!!
次に現るるは!!
「俺達も手を貸すぜぇー!!」
聞き覚えのある、
その声にオディオ武地也は!!
「お!お前達ィー!!」
と声を挙げる!
そう!
『お前達』とは!!
「学生プロレス同好会だッ!!」
「武地也!お前と一緒に、
プロレスで汗を流した同志ッ!
10人だぜッ!!」
オディオ武地也はこう言う。
「今回は…。」
「真剣(シュート)だぜ?」
シュートッ!!
プロレスの隠語で、
真剣勝負を意味するッ!!
学生プロレス同好会の
同志達は答えるッ!!
「俺達ァ、何時だって、
真剣だぜッ!」
「喧嘩空手が、
ナンボのモンって訳よ!!」
「世の中には…ッ!
何よりも濃密な、
『肉の壁』があるって事を、
思い知らせてやる…ッ!!」
意気や良し同好会ッ!!
更に続くはッ!!
「ヘイ!藤村!!」
「俺達ァ、スパイシィ!!」
スパイシィ!
その言葉に、
虎之助は反応するッ!!
「こないな時に…!!」
「感謝しまっせッ!!」
『Socoイチバンや!』の常連ッ!!
カレー大好き、30人であるッ!!
「熱いのカレーだけかァ?」
「それとも祭りだけかァ?」
「いいや違うねッ!!」
「常連、皆もスパイシィなのさ!!」
「藤村!
俺達はソコイチカレーの…!!」
「底力ってモンを見せるぜ、
超スパイシィイイーッ!!」
虎之助は感激しながら!
「礼はソコイチカレー
半額でしまっせ!!」
そしてトリを飾るわ!!
「武地也!ボンバイエ!!」
「武地也!ボンバイエ!!」
『ボンバイエ』。
ザイール(現・コンゴ民主共和国)で
用いられるリンガラ語で
「ぶっ殺せ」「やっちまえ」の意味を持つ。
燃える闘魂と呼ばれていた、
故レスラーの登場曲に合わせ、
ボンバイエと唱和するのが、
お決まりであったッ!
そ
う
!
唱和するのはいつだって!!
プオタ(プロレスオタク)である!!
学生プロレス同好会のFAN!
プオタの集団、30人見参ッ!!
オディオ武地也は力が入るッ!!
「キィィィエエェェエエエエエエエエ!!」
プオタ達は叫ぶッ!!
「武地也ァァァァァアアアアア!!」
「オディオ武地也ァァァアアア!!」
「俺達はいつも!
アンタ達レスラーが、
激痛なんだなと思いつつも!
その激痛を求めて来たッ!!」
け
ど
な
!
「今回は、俺達も激痛だぜ!!」
そ
れ
が
!
「プロレスってモンだろ、
ボンバイエェェェエエ!!」
ッ
ッ
オディオ武地也は感極まり!
「時は来た!…それだけだッ!!」
破壊王と呼ばれた、
故レスラーの言葉を口にする!!
プオタ達はそれに呼応し!!
「破ッ壊ィ王ッッ!!」
「破ッ壊ィ王ッッ!!」
と叫び声を挙げたッ!!
さ
あ
さ
!
役者はここに揃い踏みッ!!
藤村虎之助!!
オディオ武地也!!
Solispia組の精鋭10人!!
学生プロレス同好会のレスラー10人!!
『Socoイチバンや!』の常連30人!!
学生プロレス同好会のFAN・プオタの集団30人!!
ッ
ッ
計82人!!
牛若丸空手塾の空手家100人には、
数は劣るも、ひっくり返せぬ戦力差では…?
い
い
や
!
藤村虎之助と、
オディオ武地也!
更
に
は
!
Solispia組の精鋭10人と
レスラー10人はともかく!
常連とプオタの計60名は、
まともに戦っては、
結果は火を見るよりも明らか!!
無理だと言わざるを得ないだろう!!
な
ら
ば
!
虎之助!
「行くでぇ、武地也はん!!」
オディオ武地也!
「おっしゃあ、虎之助!!」
ッ
ッ
「「まずはッ!」」
「「先陣を切る!!」」
先陣を切る!
ワイら無敵の特攻隊長!
と言わんばかりに、
100人の空手家軍団へと、
突っ込んで行ったッ!!
ッ
ッ
牛若丸空手塾の
空手家の1人がこう言う!!
「無理無茶無謀やで!」
「あんさん達2人で何が…!!」
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
ブチャァァァ
アアアアアーッ!!!
ザ・金的ッ!!
そ
の
名
!
――藤村流喧嘩術! 蹴上! 禁じ手キンテキック!!
そ
う
だ
!
金的だ!
男性に備わる急所を!
無慈悲に蹴り上げる!!
虎之助の奇襲攻撃であったッ!!
ッ
これには空手家の1人も!!
「冗談はよし子さんやでぇぇええ!!???」
と、倒れて伏せたッ!!
お
次
は
!
オディオ武地也!!
「私には2人居た!!」
「武地也の元ネタは!
もう1人居たんだ!!」
そ
れ
は
!
いみじくも、
その、故レスラーの
言葉を言った事ゥ!!
人呼んで『破壊王』ッ!!
そ
の
仇
名
!
『ブッチャー』ッ!!
そ
し
て
!
破壊王が
他レスラーに恐れられた
その蹴り技ッ!!
『何故そんなに強く人を蹴れるんだ!!』
ッ
ッ
爆 殺 ミ ド ル キ ッ ク ッ ! !
ドッッッッ
キャァァアア
アアアアーン!!
他の牛若丸空手塾の
空手家の1人は、モロ腹部に、
ミドルキックを食らった!!
その空手家には、
オディオ武地也は
地獄突きをする印象があった。
そんな中のミドルキックである。
不意を打たれたその1人は、
ただただ悶絶をするしかなかった!!
虎之助とオディオ武地也の2人は、
共に上下に意識を散らす2種の得意技で、
次々と空手家軍団を倒して行く!!
と
は
言
え
!
あくまで2人!
このままでは、
逆襲をされてしまうだろうッ!!
そこに加勢するわッ!!
「ハーッキャッキャッキャ!!」
Solispia組の精鋭だッ!!
バ
キ
ャ
ア
!
!
「ハキャア!!?」
ッ
Solispia組の精鋭は、
空手家の1人に殴られた!
「怪しげなんや、おっさん等ァ!!」
いきるは、その空手家の1人!
そ
ん
な
中
!
Solispia組の精鋭は
こう絶叫するッ!!
「イデェェ!!?」
「こりゃあ病院ですなぁぁああ!!」
「医療費払ってくれるんしょうなあ、ああ!!!!」
精鋭を殴った、
その空手家の1人は強く言う!!
「殴られる覚悟も無しに来たんかい!!」
「このアホンダラg…アア!!?」
ブチャァァァ!!
Solispia組の精鋭の
不意打ち金的であった!!
卑怯な技ならお手の物!
流石は裏社会の精鋭である!!
ッ
ッ
空手家の1人は悶える!!
「ほきゃ!?あきゃあ!?ひぃーきゃ!!?」
Solispia組の精鋭は冷たくこう言う!
「あんさん…殴られる覚悟はあれど。
タマァ、潰される覚悟無かったようですな。」
そ
し
て
!
「ダメ押しですわ!!」
ブッッッチャアアア!!
もう一撃、金的を食らわせた!
そうして、その空手家の1人は気絶したッ!!
ッ
一方!
空手家軍団の1人は罵倒するッ!
「プロレスゥ?」
「八百長やないかァ!!」
「そんな紛いモンに
ワテら牛若丸空手が
敗れるモンかい!!」
学生プロレス同好会のレスラーは…!
こう答える!!
「『肉』だ!」
「『肉』が違うんだ!!」
「お前等『一般人』とはなあ!!」
先にレスラーを罵倒した
その空手家の1人はいきどおる!!
「一般人やて!?」
「ワテら牛若丸空手を、
侮辱しおったなッ!!」
「許しまへんでぇー!!」
ビシィ!!
構えるはその空手家の1人!!
その時であった!!
レスラーは跳び上がる!!
「天高くスカイハイ!!」
「フライング・ボディ・アタックだ!!」
体ァ!
体でぇ!!
肉体でぶち当たる!!
これがレスラーとそうでない者との!!
『 肉 の 差 ! ! 』
ドッッサァァァアアアアア!!
レスラーは空手家の1人を押し倒す!!
そ
し
て
!
レスラーは告げる!
「お前等、空手家は
寝技を知らないってなあ!!」
だ
か
ら
!
ガシィ!!
レスラーは空手家の1人を、
スリーパーホールド!
即ち首締めに捉え…!!
「眠るんだな、一般人…♪」
フ
・
・
・
ブラックアウト。
首締めにより、
片方の頸動脈を締め、
脳への血流を止める事で
失神させたのだ…ッ。
空手家の1人は意識を失うッ。
たまらぬレスラーであった…!!
残
り
は
!
「スパイシィ!!」
『Socoイチバンや!』の常連達と!!
「ボンバイエ!!」
学生プロレス同好会のFAN・プオタ達!!
常連の1人!
「ン~、出来る事は…!!」
プオタの1人!
「あれっきゃあないぜ、ウィー!!」
ガ
シ
ィ
ン
!
3人1組で、肩を組む、
常連達とプオタ達、
合わせて60人!!
「「「レェーッツ!時間稼ぎミサィール!!」」」
ド
ォ
ン
!
3人1組で空手家達に体当たり!!
体力も技も劣るなら、
特攻で時間稼ぎをするっきゃあない!!
ッ
ッ
その予想外の行動に!
空手家軍団は!!
「な・なんや、こいつ等!!」
「こんなん、組手でやった事ないで!?」
と、困惑をし!!
そ
の
隙
に
!
「通天閣サイクロン!」
「地獄突きィーイイ!」
虎之助やオディオ武地也達が
空手家軍団を倒して行く!!
そ
う
し
て
・
・
・
「カッ!使えぬ、弟子共め!!」
残るは、牛若丸空手塾塾長!
鬼弁慶京八、ただ一人…!!
だ
が
!
「スンマセンなぁ。
あんさん方…。」
「俺達は…ここが限界。」
こちらも残るは!
「武地也はん…。
まだやれまっか?」
藤村虎之助と!
「オフコース(もちろんだ)!」
オディオ武地也!!
ッ
ッ
「ガーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
塾長は笑う!
己は、静観していた。
99人の弟子達が敗れようとも、
己が無事なら、必ずひっくり返せると!!
現
に
!
残った2人は、とうに限界!!
牛若丸空手塾塾長にして、
塾内最強のワシが敗れるハズも無い!!
さ
あ
さ
!
「どうするどうする?」
「おどれらどうするゥ~??」
「 ガ ッ ハ ッ ホ ォ ー イ!! 」
虎之助とオディオ武地也…!
最後の山、言わば塾長富士山は、
余りにも巨大にて強大であったッ!!
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