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 それからはもう、怒濤のようだった。
 管理人さんは50代くらいのとっても親切な女性で、着替えを持ってきてくれただけじゃなく、私たちの急な要請も快く引き受けてくれた。
 皆で近くのスーパーに行って、美味しそうなものと面白そうなものをたくさん買って、また別荘に戻ってきた。
 帰るなり、リビングのテーブルいっぱいに買ってきたものを広げて、言った。
「どれから食う?」
「どれから遊ぶ?」
 もちろん、どっちも実行した。
 お菓子を頬張りながら、買ってきたゲームをする。とっても騒がしくて忙しい時間だった。
 お行儀悪いなんて、誰も責めたりしない。
 もともと海ではしゃぐはずだった体力を持て余していたのかもしれない。全力全開ではしゃいで……あっという間に寝てしまった。
 もちろん、率先して提案して率先して遊んでいた、加地くんと弓槻さんの二人の話。二人の寝姿を前に、ナオヤくんと私の二人はちょっとだけ呆れてしまった。
「言い出しっぺが寝ちゃったね」
「毛布か何か持ってきます」
「じゃあ、私は片付けておくね」
 見事な散らかし魔だった二人の周辺は、それはもう嵐の後のようだった。実際、二人は嵐のようだったんだから、あながち嘘でもないか。
 楽しげに大騒ぎする二人の顔と心地よさそうな寝顔を比べていると、なんだかクスッと笑ってしまった。
「……お二人は、そんなに可笑しな寝顔でしたか?」
「可笑しいっていうか、色々混ざって……」
「そうですか」
 戻って来たナオヤくんは、二人に毛布をかけてあげると、片付けを手伝ってくれた。いつもは清掃マシンがやってくれるのだけど、大きいゴミもあるから手作業で。こんな経験、学校でもあまりないことだ。
「これもリストに加えておこうか」
「すぐにチェックするのに、ですか?」
「一個でも達成した実績を増やせるでしょ」
「それは主旨と違うのでは?」
 ナオヤくんはそう言いながらも、あのリストを開いていた。書き込む気満々みたいだ。
『手作業で掃除』と書いて、マーカーで塗りつぶす。
 そして次の項目を見て、ぴたっと指を止めた。『海へ行く』と『お泊まり会で夜通しゲーム』だ。
「お泊まり会は達成ですが、夜通しというのは達成できていませんね。海も行きましたが……果たして本来の目的を達したかどうか……」
「夜遅くまではやってたから、いいんじゃない? 海も、実際に見るのはできたんだし……」
「……二人が納得しなければ、また書き足しましょう」
「うん、そうしよう」



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 それからはもう、怒濤のようだった。
 管理人さんは50代くらいのとっても親切な女性で、着替えを持ってきてくれただけじゃなく、私たちの急な要請も快く引き受けてくれた。
 皆で近くのスーパーに行って、美味しそうなものと面白そうなものをたくさん買って、また別荘に戻ってきた。
 帰るなり、リビングのテーブルいっぱいに買ってきたものを広げて、言った。
「どれから食う?」
「どれから遊ぶ?」
 もちろん、どっちも実行した。
 お菓子を頬張りながら、買ってきたゲームをする。とっても騒がしくて忙しい時間だった。
 お行儀悪いなんて、誰も責めたりしない。
 もともと海ではしゃぐはずだった体力を持て余していたのかもしれない。全力全開ではしゃいで……あっという間に寝てしまった。
 もちろん、率先して提案して率先して遊んでいた、加地くんと弓槻さんの二人の話。二人の寝姿を前に、ナオヤくんと私の二人はちょっとだけ呆れてしまった。
「言い出しっぺが寝ちゃったね」
「毛布か何か持ってきます」
「じゃあ、私は片付けておくね」
 見事な散らかし魔だった二人の周辺は、それはもう嵐の後のようだった。実際、二人は嵐のようだったんだから、あながち嘘でもないか。
 楽しげに大騒ぎする二人の顔と心地よさそうな寝顔を比べていると、なんだかクスッと笑ってしまった。
「……お二人は、そんなに可笑しな寝顔でしたか?」
「可笑しいっていうか、色々混ざって……」
「そうですか」
 戻って来たナオヤくんは、二人に毛布をかけてあげると、片付けを手伝ってくれた。いつもは清掃マシンがやってくれるのだけど、大きいゴミもあるから手作業で。こんな経験、学校でもあまりないことだ。
「これもリストに加えておこうか」
「すぐにチェックするのに、ですか?」
「一個でも達成した実績を増やせるでしょ」
「それは主旨と違うのでは?」
 ナオヤくんはそう言いながらも、あのリストを開いていた。書き込む気満々みたいだ。
『手作業で掃除』と書いて、マーカーで塗りつぶす。
 そして次の項目を見て、ぴたっと指を止めた。『海へ行く』と『お泊まり会で夜通しゲーム』だ。
「お泊まり会は達成ですが、夜通しというのは達成できていませんね。海も行きましたが……果たして本来の目的を達したかどうか……」
「夜遅くまではやってたから、いいんじゃない? 海も、実際に見るのはできたんだし……」
「……二人が納得しなければ、また書き足しましょう」
「うん、そうしよう」