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フミカとのんこ2

ー/ー



 何っ?! 何が起きたの?!

 慌てて振り向くと、のんこが身を屈めて頭を抱え込んでる。

 どうして?

 意味が分からないでいると、のんこはゆっくりと体を起こした。
 体を起こしたのんこの胴体に、無数の、人間の顔が浮かび上がってる。

 気持ち悪い!
 怖い!

「ふみぃがぁ、やめぇでぇー、ぞればぎらいぃ」

 のんこは何処か苦しそうに言っている。
 体に浮かび上がっている顔達は、何かを言いたげに口をパクパクとさせていた。

 ふと、ウチは気付いた。

 無数の顔の中に、リンゴちゃんとパパがいる事に……。

 え? どうして? 何で、パパとリンゴちゃんがいるの?

 もしかして……もしかしてだけど。

 リンゴちゃんも、パパも、のんこに殺されたの?
 じゃあ、あの事故って……。



 のんこの、せい?



 頭の中で、ぷつりと、何かが切れるような音がした。

「化け物! ウチの家から出て行け! お前なんて友達じゃない!」

 思わずウチは叫ぶ。
 するとのんこは泣きでもしているかのように、両手で顔を隠す。

 体に浮かび上がる顔達は、目を不規則に動かしている。
 気のせいかもしれないけど、顔たちがのんこの体から逃げ出そうとしているみたいに見えた。

「だめぇ、ぞればぎらいぃ、ごべんばざい、ごべんばざいぃ」

 のんこが必死に喋っているけれど、ウチの怒りは全くおさまらない。
 おさまるわけが無い。

「これが嫌なら、アンタにくれてやる!」

 ウチは骨壺を持ち上げた。

「ぎゅみぃぃ!」

 のんこは叫ぶと、パニックにでもなったかのように走りだし、両手をばたつかせながら壁の中へと消えて行った。

 ウチは骨壺を抱える。
 涙が出てきた。

 だって、あの事故を起こしたのがのんこなら、パパはどうしようもなかったって事になるんだよ?
 のんこのせいってわかっていたら、パパは人殺しなんて言われなかったハズ。

 あの事故で、パパも死んじゃった。
 死んでしまったのに、パパは人殺しだって言われ続けてる。

 涙が溢れて来て、ウチはその場に座り込んだ。



 結局、骨壺の中身はカラだった。
 ママが分骨のために用意したんだってさ。
 なんで和室の真ん中にあったのかは、不明だった。
 それから、のんこは二度とウチの前には現れなかった。

 のんこが骨壺に怯える理由はわからないけれど。
 何かの役に立てばと思い、怖い噂を集めたサイトの管理人に、この出来事を伝えた。
 すぐに管理人から返事が来て、ウチの体験とのんこの撃退方法を紹介したいと連絡がきた。

 ウチは、当然、オッケーした。

 パパを殺したのんこ……絶対に許さないから。

 ウチはパソコンの前で、静かに微笑んだ。


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 何っ?! 何が起きたの?!
 慌てて振り向くと、のんこが身を屈めて頭を抱え込んでる。
 どうして?
 意味が分からないでいると、のんこはゆっくりと体を起こした。
 体を起こしたのんこの胴体に、無数の、人間の顔が浮かび上がってる。
 気持ち悪い!
 怖い!
「ふみぃがぁ、やめぇでぇー、ぞればぎらいぃ」
 のんこは何処か苦しそうに言っている。
 体に浮かび上がっている顔達は、何かを言いたげに口をパクパクとさせていた。
 ふと、ウチは気付いた。
 無数の顔の中に、リンゴちゃんとパパがいる事に……。
 え? どうして? 何で、パパとリンゴちゃんがいるの?
 もしかして……もしかしてだけど。
 リンゴちゃんも、パパも、のんこに殺されたの?
 じゃあ、あの事故って……。
 のんこの、せい?
 頭の中で、ぷつりと、何かが切れるような音がした。
「化け物! ウチの家から出て行け! お前なんて友達じゃない!」
 思わずウチは叫ぶ。
 するとのんこは泣きでもしているかのように、両手で顔を隠す。
 体に浮かび上がる顔達は、目を不規則に動かしている。
 気のせいかもしれないけど、顔たちがのんこの体から逃げ出そうとしているみたいに見えた。
「だめぇ、ぞればぎらいぃ、ごべんばざい、ごべんばざいぃ」
 のんこが必死に喋っているけれど、ウチの怒りは全くおさまらない。
 おさまるわけが無い。
「これが嫌なら、アンタにくれてやる!」
 ウチは骨壺を持ち上げた。
「ぎゅみぃぃ!」
 のんこは叫ぶと、パニックにでもなったかのように走りだし、両手をばたつかせながら壁の中へと消えて行った。
 ウチは骨壺を抱える。
 涙が出てきた。
 だって、あの事故を起こしたのがのんこなら、パパはどうしようもなかったって事になるんだよ?
 のんこのせいってわかっていたら、パパは人殺しなんて言われなかったハズ。
 あの事故で、パパも死んじゃった。
 死んでしまったのに、パパは人殺しだって言われ続けてる。
 涙が溢れて来て、ウチはその場に座り込んだ。
 結局、骨壺の中身はカラだった。
 ママが分骨のために用意したんだってさ。
 なんで和室の真ん中にあったのかは、不明だった。
 それから、のんこは二度とウチの前には現れなかった。
 のんこが骨壺に怯える理由はわからないけれど。
 何かの役に立てばと思い、怖い噂を集めたサイトの管理人に、この出来事を伝えた。
 すぐに管理人から返事が来て、ウチの体験とのんこの撃退方法を紹介したいと連絡がきた。
 ウチは、当然、オッケーした。
 パパを殺したのんこ……絶対に許さないから。
 ウチはパソコンの前で、静かに微笑んだ。