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⑪ 頁 星屑拾い 様part

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「女の子の家って、いい匂いがして、こまめに掃除がされていて、かわいいものがいっぱいの、『女の子の城』なんだ!」
小学校の頃、女子たちがこっそり持ってきてた少女漫画に載っていたセリフだ。コマの中で、キラキラのエフェクトに包まれて、ぬいぐるみがちょこちょこ置いてある部屋は、確かにお城とその衛兵みたいだった。以来、僕は秘かに『女の子の城』に敬意を抱いていた。

「どうしたの?」
「いや、うん。貸してよ、シャワー。濡れてて気持ち悪いし」

……初めて入った女の子の家は、僕が想像していたような『女の子の城』じゃなかった。
ぬいぐるみは一つも無いし、玄関先には色んな靴が散乱している。隅の方のブーツとサンダルの間に、縛られたゴミ袋が置いてあって、嫌な匂いがプンプンしてた。

「洗面所、こっち。私、アニキの部屋からあんたが着れそうな服、探してくるから」
「ありがと」

ドアを閉めると、彼女がパタパタ階段を上がっていく音が聞こえた。
僕は服を脱いだ。そして、温度設定のメモリを、めいいっぱい赤色に回して湯を被る。
最悪な一日だ。二度も濡れたし、思いつきは尻切れトンボ……おまけに『女の子の城』は陥落だ!



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「女の子の家って、いい匂いがして、こまめに掃除がされていて、かわいいものがいっぱいの、『女の子の城』なんだ!」
小学校の頃、女子たちがこっそり持ってきてた少女漫画に載っていたセリフだ。コマの中で、キラキラのエフェクトに包まれて、ぬいぐるみがちょこちょこ置いてある部屋は、確かにお城とその衛兵みたいだった。以来、僕は秘かに『女の子の城』に敬意を抱いていた。
「どうしたの?」
「いや、うん。貸してよ、シャワー。濡れてて気持ち悪いし」
……初めて入った女の子の家は、僕が想像していたような『女の子の城』じゃなかった。
ぬいぐるみは一つも無いし、玄関先には色んな靴が散乱している。隅の方のブーツとサンダルの間に、縛られたゴミ袋が置いてあって、嫌な匂いがプンプンしてた。
「洗面所、こっち。私、アニキの部屋からあんたが着れそうな服、探してくるから」
「ありがと」
ドアを閉めると、彼女がパタパタ階段を上がっていく音が聞こえた。
僕は服を脱いだ。そして、温度設定のメモリを、めいいっぱい赤色に回して湯を被る。
最悪な一日だ。二度も濡れたし、思いつきは尻切れトンボ……おまけに『女の子の城』は陥落だ!